わりとどうでもいい話1
あんまりパロディないし、オチも強くないよ!
どうしてショタコンになったのか、それは同じ性癖を持つ姉の影響を甚だ受けているからである。あの変態は本当に死ね。
だが、理由は自分でもつらつらと挙げられる。
少年とは、男なら誰もが通る道。
大人とは世の中の汚れを知ってしまい純心を失ってしまった姿。
純心とは穢れ無き清純の印、外見だけが全てではないというのなら、心の中も澄み切った方が良いに決まっている。だから少年少女は美しい。
ならば男はロリコンになるべきではないか、と思った方、それは違う。
ちなみに、どっちにもなんねえよ馬鹿、と思った人は少し黙っといて。
では続き、男にとって女とは未知の存在である。
未知とは恐怖、知らないものは怖い、それは死を恐れる理由と同様で、俺はたとえ幼くても少女がどのような感情を持っているかを全く想像することができないのだ。女心というやつはどんな時代でも男を悩ませ苦しませた。
その点、少年というものは良い。
少年とは、男の子である。
その純心な心に、男心という更なる純心がそなわり最強に見える。
男はたとえ純粋な心を失おうが、どこかに男心は残り続ける。性欲や支配欲が絡もうと必ず純粋な男心に繋がっているのだ。
だから俺は少年と心を通わせることができる。真に理解する事が出来る。お互いを知ることが恋愛の基本、だから俺は少年が好きなのだ。
性的なことについて……え、それとこれとは関係ない? それはその、えっと、ゲフンゲフン、あ、ちょ、ま、いや違う、頼むから引かないでくれ……。
ああそうだよ! 別に変な理由なんてねえよバーカ! 可愛いから好きに決まってんだろ!!
一人自暴自棄になっていると、休み時間が訪れた。
休み時間は気を紛らわすことができる。
一人の妄想や内省が続くとどうにも辞めることができず自己嫌悪に陥るまで続けるか、ふと一人でいることを思い出し絶望してしまう。
その点、休み時間には藤が俺の元に着てくれる。
「飯野氏飯野氏、ぐふふ、本日はいいものを持ってきたでござる」
しばらく経って分かった事だが、藤芳乃はなかなかに救いようのない変態女であった。腐っているしショタもいける口だし、ガッチガチの筋肉があろうが男の体に不自然な穴があろうとお構いなしである。お構いなしで思い出したが、オカマ、女体化もありらしい。怖い。
彼女が口元を緩めながら手に持った袋から取り出したのは、フィギュアであった。
どんと、俺の机の上に置かれる。
「どうよ!?」
「どうよ、と言われても」
見たことの無いキャラクターであるから、それが精巧なのかどうかも分からない。
白髪の少年で、虚ろで眠そうな瞳はあまり開かれていない。彼の後ろには大きな死神のような骸骨が立っていて、なんだか中二魂というやつがくすぐられるようである。ちなみに俺は幼稚園の時に罹患していたため、あまりフラッシュバックしない。穏やかなものだった。
しかし、こういう元気無い系少年はなかなかそそる。
気だるそうな瞳、抵抗しなさそうな態度、いやはや、想像が広がりまくる。
「どうよ!?」
同じことを再び聞かれたが、答えは変わった。
「そそる」
何がそそるだ、俺は馬鹿か! でも正直な感想でもある。
無理矢理襲うじゃん。でも気だるそうなわけよ。でもやっぱり気持ちいいから顔とか赤くなって声とか漏れるわけよ。それで恥ずかしそうにするわけよ。普段とのギャップができて溜まらんわけよ。
いや、別に何の話かって言うと、別に何の話でもないよ。そんなに皆様が想像を広げるほど大したことじゃないので、本当に気にしないで下さい。あれだし、襲うってほら、目の前にトレーナーが立ったから六匹のモンスターで挑むような感じのあれだし。ぜんぜんふつう!
「そそる、か。そそりますか?」
藤が確認してくる。
「そそります。溜まらんです」
いやはや、俺は何を言っているのだろうか。正直になりすぎだろ。どんな聖人だよ。あ、ただの性人ですね、すみません。
「何がそそる?」
藤は純心な表情で訊ねる。なんだか珍しいほど真っ直ぐだ。
「この気だるげな感じ、疲れた瞳、よくないか?」
「うん、この災厄死霊ドクロクーガーよりそっちにそそるところが、良い」
ああ、確かに男心的にはこのスタンドみたいにある化け物の方が格好良いよね。あ、スタンドって別にあれだよ、傍に立つ者とか立ち向かう者を英語でスタイリッシュに言ったんじゃなくて、なんか電気スタンドみたいだったからそういっただけね、OK?
「ほら、俺ってさ、純粋な心を失ったから……」
「みなまで言わないの」
優しく諭された。
とりあえず作品を教えてもらおうとしたが、なんでも藤の自作らしかった。半端ないわ、マジ藤さんぱないっす。




