蓮華の絶望
白夜軍によって邪馬台国に連れてこられた蓮華達
蓮華と壱与が牢に閉じ込められるなか、なんとか脱出した雪蓮達であったが白夜達に見つかってしまい窮地に陥ってしまう!
だがそこに一刀が現れ、雪蓮達は安心するのだが!
既に一刀は白夜の催眠により操られており、一刀は雪蓮達を倒したのだった!
そして牢屋にてその一部始終を目撃していた蓮華は
蓮華「まさかそんな!?一刀… 」
ひどく驚いていた。
壱与「孫権殿… 」
そんな蓮華に壱与はどう話しかければよいのかわからなかったが
ガブリエル「ほら!あんたは向こうの牢屋だよ! 」
ぐいっ!!
蓮華「うっ!? 」
蓮華は無理矢理ガブリエルに引っ張られ、壱与とは別の牢屋に移されたのだった。
蓮華の牢屋
ガブリエル「さぁ、ここに入りな! 」
ドサッ!!
蓮華「きゃあっ!? 」
ガチャンッ!!
蓮華が牢屋に入れられると
ガブリエル「あたしはちょっと用があるから離れるけどね、見張りがいないからって脱出できるだなんて甘い考えは捨てることさ 」
スッ!
そしてガブリエルが立ち去ると
蓮華「まさか一刀が敵になってしまうだなんて、これは悪い夢に違いない!本当の私はきっと呉の寝室で寝てるはずだ! 」
あまりの衝撃的な出来事に現実拒否してしまう蓮華だが
?『信じたくない気持ちもわかるがこれは事実だよ 』
蓮華「誰だ!? 」
この牢屋の中に自分以外の気配を感じた蓮華が牢屋を見てみると
小助『俺だよ蓮華姉ちゃん 』
蓮華「小助! 」
バンッ!!
牢屋の中に一刀の相棒である忍猿(子猿)の小助がいた。
蓮華「無事だったのか!? 」
小助『なんとかな、だが一刀のことについては今でも驚いてるよ。何せ急な出来事だったからな 』
ここで話は少し前に遡り
邪馬台国の海岸
小助『いててっ!?あっ!?生きてやがる!? 』
白夜によって海に落とされた一刀と小助は津波に流されて邪馬台国にたどり着いたのだった。
小助『あれだけやられながらよく生きてるもんだな、おっといけねぇ!一刀、大丈夫か? 』
ペシペシッ!!
小助は気を失っている一刀を叩くと
一刀「うぅっ…!? 」
一刀は目を覚ました。
一刀「ここはどこだ? 」
小助『俺も今起きたばかりではっきりとわからねぇがたぶんここが邪馬台国なんだろうぜ、だとすりゃ白夜の奴らも邪馬台国に来るはずだ!そして蓮華姉ちゃん達もいるはずだから早く助けねぇとな! 』
一刀「あぁ、早く蓮華様を助けに… 」
とその時!
ズキィンッ!!
一刀「がはっ!? 」
小助『どうした一刀!? 』
一刀の脳内に激痛が走った!
一刀「な…何が起こってるんだ!?頭が割れそうだ 」
そしてこの時
ザザ…ザザザッ…!!
一刀の脳内に記憶されている蓮華や呉軍との思い出が次々と消えていき
バババッ!!
蓮華や呉軍に代わって白夜と白夜軍の姿に変わっていった。
小助『どうしたんだよ一刀!? 』
一刀を心配する小助だが
一刀「大丈夫だ小助、それより早く主君の元に行かねばな 」
頭を押さえるのをやめる一刀
小助『おうよっ!早く蓮華姉ちゃん達を助けに… 』
という小助であったが
一刀「何を言ってるんだ小助? 」
小助『えっ? 』
一刀「俺の主君は白夜様だろう 」
バァンッ!!
一刀の口から主君は蓮華ではなく白夜という言葉が放たれた!
小助『一刀、お前何言って…!? 』
一刀「むっ!あちらより白夜様の気を感じる!直ちに向かわなければ! 」
シュバッ!!
小助『おい一刀!? 』
その後、小助は蓮華の気を探りまくり、牢屋の中にこっそり入ったのだった。
小助『ったく一刀の奴め!安心しな蓮華姉ちゃん、俺の鍵開けテクで牢屋から出してやるからよ 』
ブチッ!!
毛を数本抜いて鍵を開けようとする小助だが
蓮華「小助、別に開けなくて構わない 」
小助『えっ? 』
蓮華「これはきっと一刀に冷たくしていた私に神が与えた罰なのかもしれん、もう一刀は私のことなんて知らないんだ 」
小助『蓮華姉ちゃん… 』
あまりのショックにさすがの蓮華も絶望していた。
一方その頃
一刀「はっ!? 」
ミカエル「気がついたか一刀 」
雪蓮のお色気殺法により鼻血を出して気絶していた一刀が復活した。
一刀「何とか大丈夫ですよ 」
ミカエル「ったく、もうすぐ白夜様が完全体になられる日も近い、そうなれば邪馬台国どころか大陸まで白夜様のものだ。我々の名も高まるのだからしっかりしろ 」
一刀「ハッ!不肖ながらこの北郷一刀、白夜様のために頑張ります! 」
トンッ!!
そして一刀が胸を叩いたその時
一刀「(んっ?何だこの感触は?) 」
何やら妙な感触を感じる一刀であった。
一方、この時より二日前のこと
一刀の危機を感じ取って邪馬台国に向かう葵達だが
ブロロッ…
ジュン「ちっ!!スピードが遅いな!? 」
ジュンが真桜に命じて作らせたモーターボート
搭乗員が葵達だけならもう少しはスピードが出るのだが
卑弥呼「うふっ、お主よく見たらなかなかのおのこじゃのぅ♪ 」
バァンッ!!
でかい図体である邪馬台国の王・卑弥呼が乗っていたのだった。
そして現在その卑弥呼は
源治「・・・ぎゃーっ!?誰か席を代わってくれーっ!? 」
源治のとなりに座っており、源治に迫っていた。
葵「もう!こんな海の真ん中でとろとろしてたら一刀が危ないじゃないの!! 」
玲「おいジュン、お前のことだからこのモーターボートに何か細工してるんだろ!空飛ぶとか、ワープできるとか 」
ジュン「現代ならともかくここは三国志の時代にそんなもん作れるかよ!!精々多少は早くなる帆くらいなもんだ 」
三国志の時代でモーターボートを作るのもすごいと思うのだが
ジュン「こうなったら俺が雷遁の力を動力に変えるしかねぇ!!吹音、運転代わってくれ! 」
吹音「えっ!?私、運転免許持ってませんよ!? 」
ジュン「車のないこの世界に運転免許があるかよ!いいから運転代わってくれ! 」
吹音「はぁ…わかりました 」
スッ…
そして運転席に座る吹音だが
ガシッ!!
あられ『どうしたの月光? 』
吹音の相棒である月光がしっかりモーターボートにしがみつくと
月光「あんた達も振り落とされたくなければしっかりつかまってなさい! 」
その言葉の意味をよく理解していなかったが
ガシッ!!
吹音がハンドルを握った瞬間!
吹音(裏)「おらおらっ!!バリバリ飛ばすぜ!! 」
玲「どうしたんだ吹音!? 」
吹音(裏)「おらそこっ!!サボってないで帆を上げやがれ!! 」
玲「は…はいっ!? 」
あの玲があまりの吹音の迫力に逆らえないでいた。
あられ『どうなってるの!? 』
月光「実は吹音は自動車のハンドルを握ると鉄扇持ったような感じになるのよ!? 」
ちなみに迫力だけなら鉄扇を持った時以上である。
そして吹音は幼少時にゴーカートを乗った際にも暴走していた。
ジュン「こりゃ雷遁使わなくてよさそうかもな!? 」
と思うジュンだが
吹音(裏)「んなわけねぇだろうが!!テメェが雷遁使えばもっと早く着くんじゃい!!とっとやらんかいこのすっとこどっこい!!♯ 」
ジュン「は…はいっ!? 」
吹音(裏)「葵、あんたは進路確認!源治、あんたは卑弥呼とじゃれついとれ!! 」
葵「は…はいっ!? 」
卑弥呼「了解である♪ 」
源治「・・・いやーっ!? 」
吹音(裏)「それじゃあいくぜ野郎共!! 」
ブオォンッ!!
葵「うわっ!? 」
玲「まるでジェットコースターじゃねぇかよ!? 」
卑弥呼「さぁダーリン、いちゃつこうである♪ 」
源治「・・・ぎゃーっ!?早く邪馬台国について俺を解放させてくれーっ!? 」
吹音(裏)「待ってろ一刀!今すぐ助けに行ってやるからな!! 」
オリキャラ紹介
白夜
黒龍と互角の実力を語る謎の男。だがその強さは本物である。姿は全身を包帯で身を包んでいるがその理由については秘密。邪馬台国に伝わる禁断なる力を持つ珠を使おうと白夜軍を率いて現れる。