第3話 15歳のプロフィールシート
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『たいようのかみさま』
神様は、太陽の中に居ました。神様は、星々に明かりをともしました。神様のお陰で、地上の生き物たちはふるえずに済みました。
しかし、太陽から星までが遠く、神様は誰ともお話しできませんでした。
「みんなと仲良くなりたい。そうだ! みんなを文字にして、覚えておけばきっと……」
こうして、神様は人と1枚の紙とを結びつけました。みんなと仲良くなるために……
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「わぁっ! かみさまってあったかいんだね、おかあさん」
小さい頃の私――、
お母さんの膝に座って、本を読んでもらっている。
「そうよ、アンナ。神様が照っているお陰で、私たちは生きて行けるの」
「おかあさん。6さいになったら、わたしもぷろふしーとかいて、みんなとなかよしになれるかな?」
「ええ、アンナ。きっとなれるわよ。神様とも、仲良くなれるかもね」
「わぁ……! わたし、みんなと! かみさまともなかよしになる」
――、
15歳になった私は、栗毛族の特徴が毛髪に顕著に現れ始めた。まだ黒がかっていた6歳の頃とは打って変わって、陽の光を浴びると、それは金色が混じり輝く、そんな栗色となった。
誕生日の8月を迎えた私は、亡くなった友達――リサとメイ。その2人の消えたプロフシートの行方を捜す! この村のみんなと同じ、藍色の瞳がキッと空を見上げていた。
新しく、私のプロフシートを書かないと……職業の欄が、15歳のシートに追加された。職業は、これで決まり! できた!
☆名前/ニックネーム:アンナ
☆誕生日:8/11 血液型:A
☆職業:探索師見習い
☆性格:冷静です
☆ステータス
力:1
魔力:2
速さ:1
体力:1
知識:4
幸運:3
☆好きなもの
食べ物:パン
飲み物:アイスティー
動物:ことり
色:青
本:たいようのかみさま
音楽:おかあさんのこもりうた
☆趣味:読書
☆好きな人は……?
『いない』に〇
☆好きなタイプは……?
しりません
☆『わたしのおし』
活発で明るかったリサと、優しくて私と同じくパンが好きだったメイ
☆1,000,000リルあったら何をする?
5,000リル分の本を買って、残りは実家に仕送り
☆願い事:親しい人と、何時までも一緒に……
☆フリースペース:よろしくお願いします
これをベルのお父さんに見せて、登録してもらおう!
――、
「ふーん……『知識:4』ねぇ……」
「!」
ベルのお家。何やら、ベルのお父さんは、目を細めている。何故……?
「まあ、いいや。じゃあ【査定】『ステータス・チェック』 ……」
その言葉を合図に、私のプロフシートが、浮かび上がった!
ひ……光り出して……?
私が腰を引かせた状態で両手を握っていると、シートから放たれていた光はだんだんしぼんでいった。
「おうおう……アンナちゃん。このステータス欄、よーく見るんだ」
「え……?」
言われた通りステータス欄に目を向けた。
「私の書いた文字が……!?」
『知識』と『幸運』箇所が、歪んで黒く濁った。文字はぐねぐね形を変えて、その歪みが戻った頃には、真新しくなっていた。
☆ステータス
力:1
魔力:2
速さ:1
体力:1
知識:3
幸運:2
「い……1ずつ、下がってる……」
私は開いた口が塞がらなかった。
「自己評価が必ずしも現実と一致してるとは限らない。アンナちゃん、俺は一応、鑑定士兼登録官やってんだ。これで登録しておくよ」
ベルのお父さんは、ニッと口を吊り上げた。
「とほほ……」
私って、さほど知識なかったのか……。
――、
ベルのお家を後にする。これから、2人のプロフシートの行方を……村の管理人でも見つけられないなら、王都の書庫を調べるしかない。でも、王都までの道のり、私1人では――
「おーほっほっほっほ! 何かお困りのようですわね?」
甲高い声と共に、朱毛族の少女が現れた。膝よりも長い朱い髪を、これ見よがしになびかせながら――
「あっ。ベル……!」




