表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/41

第21話 報酬は折半?

 ……どうしよう……期間限定ってことはこの時を逃したら手に入らないってことなんだろ……


 無限収納に分身……欲しい……いや絶対に手に入れる……


 そのためには金だ。金が必要……ギルドは俺に仕事をくれないし……一体どうすれば……まあこんなところで考えても仕方ないとりあえず家に帰るか……


 瞬間移動して家に帰ると目の前に少女がいた。艶やかな黒い髪に黒曜石のような瞳をしたこの辺ではとんと見ない美少女……どっかで見たこともある気がするが部屋を間違えたのだろう。


「間違えました……」

 俺はもう一度瞬間移動と念じるが発動しない。


「……あれ?」


 周囲をよく見るとどう考えても俺の部屋。壁の燃えた後もあって俺の部屋であることを確信する。


「ウェブ様!」

 そう言うとその少女は頬を赤く染める。


 俺の頭の中は???で一杯。この女の子がだれか知らないけど、とにかく明日からの金策をしないといけないんだけど……


「ウェブ様……お夕飯はまだですか?」

「あ、ああ……そうだった。草採ってこなきゃ」

「今日は私が作ったもの持ってきているのですが……ウェブ様のお口合うかどうか……」


 彼女の手には籐を編み込んで作った籠が握られている。


「大丈夫だよ。土より美味けりゃなんでも食うよ」

 そう言うとその少女は緊張していた顔を綻ばせ籠の中からパンにハムを挟んだものが見える。


 晩飯というより昼飯という感じ。


 グーッとその少女のお腹がなる。

「私……お昼からずっと何も食べて無くて……」

 そう言うと耳まで真っ赤にさせる少女。


「まあいいや。食べるよ」

「はい!」

 部屋にある小さなテーブルの上に籠を乗せ、パンを取り出し口の中に入れる。


「うんうん……土とか雑草より全然美味しいよ」

「良かったぁぁ。うちの給仕に必死に習ったんですよぉ」

 そう言って照れ笑いをする。


 一通り食べ終わる。しかしその少女はこの場から離れない。


「そういや……あんた誰だっけ?」

「アリシア・アリステルをお忘れになったのですか……」

 そう言って手で顔を隠して俯くアリシア。


 ……あ……どこかで見たと思った……


「あ!! そうだ! アリシアさんだ! どうしたの? こんなところに……」

「わ、わたし……ウェブ様にもう一度どうしてもお会いしたくて……ディアゴの目を盗んでお屋敷を抜け出して来たんです……やっとおうちを見つけました……」


「ふーん」

「私をここに置いてくれますか?」

「ふーん……って今なんて?」

「私……ウェブ様と一緒に居たいんです……」


「……駄目だ。俺はとっても忙しい……」

「ええ分かってます。ウェブ様ほどの強さをお持ちなら忙しくて当たり前……私、実は聖なる加護を受けているので多少のヒールぐらいならできます。足手まといにはなりません!」


「回復なんて土食っても回復するし、困ってないよ」

「そ、そんな……」


 いや……待てよ? ソロだったらギルドからクエスト受けられないけど、パーティだったらいけるか?後は報酬が問題……


「もし仮に君が俺とパーティを組むとして……その報酬はどうするんだ?折半か?」

「折半? 私、報酬なんていりませんよ? ウェブ様とお近くにいられるだけで幸せです」


「分かった。俺とパーティを組もう。報酬は全部俺が貰ういいな」

「はい♪」


 俺はガッツポーズを取る。


 これで期間限定が引ける!! ひゃっほーーーーーい!! 金がなくてどうしようかとおもってたんだよな!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on

新作を書いております。ガチャ廃人は出てきませんが興味のある方はご一読をお願いします!

ダンジョンに置き去りにされた荷物持ち、実は最強の禁忌魔術の天才的な才能があり、僅か1年で極め無双する。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ