表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

エブリスタで特集されたり、アルファポリスで3位になったり、そんな作品を練り直して作り直してみました。お願いします。

【プロローグ】

『ーー13年前

 「老人化殺人事件」というものが起きた。


 「速報です。男性が路地で倒れ、病院に搬送されましたが、死亡したとのことです。病院側は会見を開き、死因究明に関する説明と謝罪を行いました。」


 ーールクスタウンで見つかった男性の死。当時の医師は語る。


 「長年やってる私もね、こんな症例は見たことがなかったんですよ。まだ二十代だったって聞いたときはびっくりしましたよ。どう見ても定年超えてるんですからね。」


 ーー警察は殺人事件として捜査した。当時の刑事は、こう言った。


 「殺人.....、で捜査してたんです。でもね、外傷もなければ、薬毒物反応は一切なし。今思えば、そういう事件が多かったかなぁ。」


 ーー今思えば、あのときからおかしかったのかもしれない。皆、口を揃えてそう言った。


 ーー私たちは気づけなかった。もっと早く気づくことができていれば........、だが私たちは間に合わなかった。


 ーーそれから3年後、アンブラがルクスタウンに襲来した。


 ーーとある考古学者が、この騒動に一つの結論を出した。


 「アンブラ、影を喰らう怪物。影を喰われれば、生気を失い、肌にシワが増え、骨が浮き出す。鏡から現れたその怪物は、街の人々を襲い始めた。あれから、私たちはルクスガーディアンを設立した。」


 ーーアーサー・ロイドが目指すものとは......


 「ヒーローだ。アンブラどもに立ち向かうヒーローが必要なんだ。軍隊の仕事.....、まあそうかもしれないな。だが、現状を見てみろ。押されているではないか。私は決めたのだ。これを見ている諸君!我々、ルクスガーディアンはヒーローを求めている!勇気のあるものは、本部前に来たれ!」

                      』


リモコンのスイッチを誰かが押した。テレビの画面が暗転した。


「朝の特番にしては主張が強いな」


男はカーテンを開け、天からの栄養を全身に浴びた。


「ヒーローねぇ.......。」


男が窓の外を眺めていると、玄関の扉が開く音が聞こえた。


「なあ、ヴィクター!聞いたか!?ルクスがヒーロー募集だってさ!!お前、こういうの大好きだっただろ?」


ヴィクターより少し若く見えるその男は、まだ新しい新聞を掲げている。


「いつの話だよ。子供の頃に見た映画の話だろ?まったくお前は.....、」


ヴィクターは呆れたように息をついた。


「いつもヒーロー役やりたがってただろ?」


男は募集の記事を指差している。


「昔のヒーローごっこの話だろ。.....、アルト、お前は本当に変わらないんだな。」


ヴィクターは新聞を取り上げ、記事を読み始めた。


「なるほどな......」



【ルクスガーディアンズは新たなガーディアンを募集します】


アンブラが影を奪っていくこの世の中で、私たちは立ち向かわなければなりません。亡くなってしまったご家族や、ご友人のためにもあなたも立ち上がりませんか?


『 新ガーディアン 志願者資格』


1.相手の意図を汲み取ることに長け、聞き上手であること。

2.鮮明なイメージを持ち、それを言葉や図で伝えられること。

3.SF作品を愛し、空想の世界のルールに詳しいこと。


※学歴、職歴などは一切不問とします。


[場所]:ルクスガーディアン本部門前

[日時]:5月3日 9:00



ヴィクターは新聞を畳んで机に投げた。


「どう?興味ある?」


アルトはお茶を淹れている。


「明日じゃねぇか.....、にしてもこの応募資格.....、どういうことだ??」


「街のみんなも言ってたな〜、ふざけてるって。まあ、明日には大行列だよ。軍隊なんかよりよっぽど注目の的だもんね。あそこ。」


アルトが窓の外を指差しながら言った。


「まあ、凄いもんな。ルクス......、それにしてももう集まってんのか。流石に早すぎないか?」


ヴィクターが目を細めながら言った。


「う〜ん、早く行ったら確率上がるとか?」


アルトはお茶を飲みながら言った。


「そんなことないだろ。電気屋じゃないんだから。」


「それもそうだね。で......、どうする?行く?多分もうこんなチャンス巡ってこないだろうね〜。」


アルトは新聞を軽く叩いた。


「.......、行くか。明日。」


「それがいいよ!ちゃんと起こすからね!!」


日が落ち始めた頃、ヴィクターはベッドの上に座って壁一面に貼られたポスターを眺めていた。


「なあ......、俺がなれると思うか?ヒーローに......、教えてくれよ.....、プリズム.....。」


(ター、.....、ヴィクターよ、征け。)


ヴィクターは部屋中を見回した。


「な、なんだ.....、幻聴か......?」


(往け。ヴィクター。私はいつでも待っている。)


ヴィクターは耳を叩いた。


「痛っ......、何なんだ?.....、もう0時超えてんじゃねぇか、道理で幻聴が......。」


ヴィクターは眠りについた。



ーールクスガーディアン本部。


「結構集まっていますね。徹夜でもする気でしょうか。博士.....、ロイド博士?」


「いや......、一瞬何だ?スペキュラオスの気配を.....。」


博士はコーヒーを一口啜った。


「光の神.....、なぜ人間界に?精神世界から出られないはずでは?」


「分からぬ.....、何かが動き出した.....、ということか?」


博士は鏡の方に椅子を向けた。


「光の使者......、もう既に選別されたということでしょうか?」


「......、その可能性は大いにあり得る。明日、全て分かることだがな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ