差し迫る戦争 (3)
ロディックは完全に困惑した様子で俺の小さな手を見下ろし、その鋭い眉をゆっくりと吊り上げた。
耐え難いほど長い沈黙の後、彼は手を伸ばし、俺の手をしっかりと握り返した。
ヤンマが突然、面白がるように鋭く短い鼻息を漏らした。
「なぜ作戦会議に幼児が座っているのかと疑問に思っているだろう」と、彼女は書類の束を整理しながら言う。「ライトは恐ろしいほど熟練した魔術師だ。来るべき包囲戦において、彼は真の意味でキープレイヤーになり得る」
「彼は文字通り子供ではないか」とロディックは淡々と答える。その口調は完璧に落ち着いたままだったが、声には強い憤りが混じっていた。
ヤンマが静かに万年筆を手に取り、スチールのペン先をインク壺に浸すと、部屋に張り詰めた沈黙が落ちた。
夜の空気は澄んでいて、刺すように冷たい。冷たい風が野営地を吹き抜け、テントの分厚いキャンバス地の壁を激しく揺らし、バタバタと音を立てさせた。
「いずれにせよ」と、ロディックは胸の前で腕を組みながらため息をついた。「君たちの軍事戦略に口を出すのは私の管轄外だ。もし君が、彼が戦場で戦術的な役割を果たすと本気で信じているのなら、それでいい。ただ、恐怖で泣き喚かないようにすることだな、坊主」
ヤンマは書く手を止め、ロディックの奇妙なほど消極的な反応を値踏みするように少し顔を上げた。
彼は間違いなく、ウィリアムと同じように無口な男だ。
大きな違いは、ウィリアムが生まれつき無口なだけで、俺たち二人きりの時は実によく喋るということだ。彼がロディックと本当に共有しているのは、あの常に無表情でストイックな普段の顔だけだ。
一方ロディックは、その冷酷で計算高い態度が、長年の過酷なサバイバルの中で鍛え上げられた男のように見える。
「失礼ですが、あなたは具体的にどの魔法適性を持っているんですか?」と、俺は何気なく顎を掻きながら尋ねた。
「森の魔法だ」と、彼は即座に答える。
待て、俺と全く同じ適性を持っているのか!?
「君は?」と、彼は装填されたクロスボウのようにすかさず質問を撃ち返してくる。
「なんて言えばいいか…」三つの適性を持っていると認めるのは本当に嫌だ。いつも、鼻持ちならない自慢話のように聞こえてしまうからだ。「俺のメインは森の魔法です。二つ目は土の魔法。そして三つ目が雷の魔法です」
ロディックの目はほんの一瞬だけ純粋な驚きに見開かれたが、彼の体の他の部分は彫像のように完璧に静止したままだった。
「興味深い」と彼はつぶやく。「なぜ彼女が君を天才と呼んだのか、完全に理解したよ」
生まれつき遺伝子の宝くじに当たったから「天才」とみなされているだけだ、と嫌味ったらしくほのめかしているのか?
「もしかして、あなたは純粋なキャスターに分類されるんですか?」と俺は尋ねる。
「そうだ」と彼は鋭く答え、自身の戦闘スタイルに関するこれ以上の質問を事実上シャットアウトした。「フミコ隊長、私は司令部から、この王国には極めて世界的な重要性を持つ物品が隠されていると詳細に報告を受けているのだが…」と彼は言う。その体は完全に静止したままだが、彼の鋭い緑色の目は横に動き、俺をしっかりと捉えた。
「あなたがわざわざ私の名前を覚えてくれていたとは驚きだわ」とヤンマは滑らかに話をそらす。
「指揮官の名前を記憶することは、プロの冒険者に求められる絶対的な最低限の義務だからな」と彼は素っ気なく答える。「それはともかく、私はこの王国が単なる領土拡大よりもずっと暗い理由で明確に標的にされていると確信している」
もしかして、彼も俺と全く同じことを考えているのか?
「ええ、私たちは何としてもエピック級武器が守られることを保証しなければならないわ」
やっぱり俺の推測は正しかった!
「私は…子供の前では、その機密情報に関して極めて慎重な対応をとるものだと想定していたのだが」と、ロディックは露骨に俺を睨みつけながらため息をつく。
「いいえ」ヤンマは、考え得る限り最も実用的な反論を口にする。「エピック級武器に関する情報は、明らかに何らかの方法でシンジケートに漏洩している。私たちがそれを持っているという事実を身内から必死に隠そうとすることは、私たちがひどく疑心暗鬼で統制が取れていないように見せるだけよ」
「ふむ…」冒険者は鼻を鳴らし、彼女の論理を熟考する。
ロディックが手袋をはめた手を顎に当てるために持ち上げると、その動きでマントがずれ、チュニックの内側に誇らしげに留められた、純金で作られたひし形の記章がキラリと輝くのが一瞬見えた。
「機密の戦争戦略については、お二人の将校で話し合ってください」と俺は言い、大きすぎる木製の椅子から滑り降りた。
「いい考えね」ヤンマは頷く。「補給将校たちが中庭の向こうに睡眠用のテントを張っているわ。空いている簡易ベッドを一つ確保してきなさい」
俺は彼女にきびきびと頷き、テントの出口の重いキャンバス地のフラップに向かって振り返った。
だが、俺がその布に手を伸ばしたちょうどその時、偵察隊の騎士が入り口から飛び込んできて、危うく俺と衝突しそうになった。彼は汗だくで、激しく息を喘がせている。
ヤンマはすぐにペンを置き、その男に目を向けて、もたらされる報告に備えた。
「隊長…前線の偵察兵の一人が、西の尾根から戻りました…」兵士はゼーゼーと息を切らし、焼け付くような肺に必死で酸素を吸い込みながら言う。「マルコの前衛部隊が、明日の午後には我が国の国境に到達すると確認しました!」
チッ。ヤンマは純粋な苛立ちから舌打ちをする。 「もう少しだけ時間をくれればよかったのに…」




