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第0話 ある男の遺書
過去より託されし遺志。
我々は、王家より命を賜った。守らねばならぬ、使命だ。
これは、今後未来永劫受け継いでいかなければならない、絶対的命令である。
法獣を、監視せよ。来るべきその時まで。
繁殖を妨害し、侵攻を阻め。そうして、民を守るのだ。
それが、我々がここにいる理由であり、こうして戦う理由である。
次世代の子供たちよ、私の願いを聞いてくれ。これが、私の最後の頼みだ。人々を守るために、己を犠牲にしてほしい。
それが私の、私達の望みであり、次世代の子供達が使命を果たしてくれることを心より願う。
~王家直属ギルド、《 時代の放逐者》初代マスター、ログ・シヴァルツシルトの遺書より~
未来への架け橋。