#雑談テーマ募集中
ATTENTION
絵文字非対応のためラッパを♫にしています
「雑談配信のテーマって、何があるんだろ。」
-最近あった事件みたいな?
-ソーニョくんの話したいことでおk
-初見です、前職の話聞きたい!
-雑談とか天使しないの?
雑談、ねぇ。
天界の雑談テーマと言えば、
1. 神に関する話。
神の素晴らしさを説く天使もいれば、人間界に存在する聖書に書かれる神について議論を交わす天使もいた。職務中の雑談も、これに関しては皆が熱心な神崇拝であったから許されていた面もあった。
2.職務外の娯楽の話。
天使には人間種のような『三大欲求』という概念がない。生命を宿す肉体でありながら、そこはやはり神が創造し肉体。職務の障壁となりうる欲を天使は知らない…だが、不思議なことに天界にも娯楽は存在した。主に読書、生命育成、執筆活動、演奏。最終的には職務に繋がるような趣味…結局の所、天使は休息を必要としていなかったってこと。
3.天界外の出来事の話。
これは天界内でも稀な話題。
そして、僕の雑談とはこれに限られる。
僕も父なる神は尊敬の対象であり、敬愛の対象だ。ただ、僕の興味関心は天界内の出来事ではなく、天界外の出来事にあった。例えば、人間界の教会の存在。神を崇める神聖な場所でありながら、既得権益の巣窟になっていたり、セイジと呼ばれる領域で発言権を有していたり…神の威を借りる下卑た人間種の存在には呆れたけど、口八丁な姿には関心すらした。ただ、教会の話は天界では禁忌…要らぬ火種を生み出さない暗黙の了解、的なことで。
…ま、こんな話は契約上配信で話せないけど。
雑談に関しては要練習、回数を重ねれば話題の一つくらい僕自身から提供できるようになるでしょ。今は修練の時、甘んじて話題提供・主張をするリスナーとやらに乗っかろう。
「お…珍しい、初見がいる。前職かぁ…ん〜、なんだろねぇ。この前はなんの話したっけ?」
-貴重な初見…
-初見さんいらっしゃい!
-意外と書類仕事って話
-書類仕事
「あ、それか。そうなんだよねぇ、天使の職務って福音を奏でたり、恋のキューピット…みたいな夢物語的なものを想像されるけど。」
人間種は寓話作りに関してはどの時代、世界線においても、他の追従を許さないレベル。この世界では優れた知能を有するのは人間種のみだけど、別の世界線では獣人種も個々に寓話を作り出す。共通するのは所詮は寓話、正確な情報を有する話は一つもないということ。誇張された特徴に、過度な神格化。特に祖先に関する話・伝承はそれが顕著になる。祖先は祖先、自分達となんら違いのない存在には変わりないってのに…。
その中にはもちろん、父たる神に付随するように天使も描かれているわけで。画家を生業とする愛し子の迎えの時、僕は初めて人間界における天使を見た。
感想は、『へぇ、これが天使か。』だった。
鏡は姿を寸分違わず映し出すから価値がある、見知らぬ誰かを映し出すのはガラスの役割。ガラスも磨けば朧気に姿を映すが、そこが限界。そもそも、未知を描くという話が無理な話…ということ。人間が描く天使は、幼く純粋無垢で、汚れなき赤子のような肌の持ち主であり、仲睦まじく周囲の天使と戯れている。
残念ながら、正しい解釈は汚れなき赤子のような肌のみ。天使にも老若は存在する、ただしそれらは不変であり、成長によるものではない。それに純粋無垢で他と戯れる…なんて可愛らしい空気は天界では流れない、前述した天界の雑談内容からもそれは察せられる。
-天使の存在自体夢物語では?
-ふくいん?
-アニメとかだとだいたいそんな描写
-可愛い子供の印象だからな
つまり天使とは、人間の思う可愛い存在とはかけ離れた、学者兼信者の可愛さ要素を排除した存在である。
いやぁ、現実ってほんと裏切るよねぇ。
「実際は愛し子のお迎え…あ、話変えてもいい?1つ思い出した。」
-夢ないなぁ天使も
-いいよー
-お迎えはかわいい
-めちゃ急…全然おk
-好きに話して!
「ふぁんねーむ、ふぁんまーくってのを決めないといけないんだよね。事務所からお願いされてて。」
ふぁんねーむ、この配信者という職業におけるリスナーの名称らしい。父たる神における愛し子のような、信者的存在に名を授ける…そうまねーじゃーと名乗る人間種から説明を受けた。ふぁんまーくは、僕自身を表す象徴らしい。世に溢れるすたんぷと呼ばれる紋様から選び、リスナーが僕のリスナーを主張する際に使用する…らしい。これもまねーじゃーから説明を受けた。
『活動初期に決めるのが配信者の1つの醍醐味だ』と力説をされたが、僕的にはご自由にどうぞという感じだ。父たる神も愛し子に名乗る名称を授けることも、象徴を授けることもなかった。だが、人間界にはいくつもの教会が存在し、個々が名称・象徴を掲げていた。そう反論をすれば、まねーじゃーには『郷に入っては郷に従え、配信世界に宗教世界の慣習は関係ない』と至極最もな言葉をもらった。
-ファンマ!ファンネーム!
-なんかめっちゃひらがなな発音笑
-待ってました!
-ファンマやっぱ໒꒱とか?
-メンカラとかありますか?
どうやら、リスナーも待ち望んでいた瞬間らしい。次から次へと提案と歓喜の声が入り乱れていく…配信者の慣習だからか、やっぱりリスナーの飲み込みも早い。雑談配信の空気から一気に、コメントは主義主張の場へと一転した。
「羽とラッパは天使要素みたいな感じ?めんからは見ての通り、純白だよ。前職が象徴とかだいじょぶかな…いやまあ、ダメなことはないだろうけど。」
こんなにも天使を前面に出してるけど、僕"元"天使なんだよなぁ。堕天した時に羽も天輪も取り上げられたから、身体的な象徴すらなし。かろうじて外見がそれっぽく見えるってレベル、バーチャル空間では完璧に羽も天輪もあるんだけど…これって凄い技術だよねぇ。
…ま、どうせ天界に僕の配信が知れ渡ることはないからいっか。
- ໒꒱いいかも
-自己紹介天使言っちゃってるし天使じゃない?
-⭐️とか一緒だと可愛いかも
-天使要素のが分かりやすそう
-⚖️♡…あたりはどう?
「へぇ〜、結構いろんな紋様があるんだねぇ。」
-紋様…戦国時代すぎ笑
-私たち家紋探してた?笑
-純白要素的に♡いいかも
-紋様ヤバw
「ハート、ね…僕にハートとか似合う?個人的には羽とラッパが無難でいいかなぁって感じなんだけど。」
僕自身にこだわりなんてない。
ふぁんまーくが僕自身を表す象徴ならば、羽とラッパがあれば十分な気がするし。ハートというのは、古今可愛さを強調するものであり、個人的に僕は僕自身に可愛さなんて微塵も感じたことはない。
-ソーニョくんは可愛いからだいじょぶ!
-໒꒱♫、と
-♡໒꒱♫…良くないですか?
-♡໒꒱♫
-♡໒꒱♫
…世界が違えば、価値観とは頼りにならない。
いや、世界が違えど天使と人間種の価値観が交わることはないか。
「じゃあ、ここは民主主義思考で決定する?ふぁんねーむも決めないといけないし…ふぁんまーくにハート入れるの賛成派〜。」
-適当すぎる笑
- ノ
- ノ
- さんせい!
-ノ
-ノ
-ノ
-♡໒꒱♫
「この曲線って賛成の挙手?それともNoのイニシャルみたいな概念?賛成の字はちらほら見えるけど。」
- ノ
-ネット初心者すぎたww
-天使はネット弱めか
-ノ=賛成の意味です!
-賛成ってこと!
-賛成の挙手って概念でおけ
「また天使認知に歪み出てるけど、君達が想像するほど天使って全知全能じゃないからね?ただ知識の積み重ねがあるだけだから。」
人間種の世界の歴史・世界の変遷・種の生誕絶滅…大きく世界に干渉を及ぼす現象については、全ての天使が等しく知識を有している。他の領域に関しては、個人の興味関心に左右される。僕の場合は、人間種そのものの歴史。身体的特徴の盛衰から群れの傾向、倫理的思考なんかは世界線によって大きく差が生まれる。
…そう、世界線。
世界線が違えば、天使が有する知識は意味を成さない。世界を構成する要素が違えば、崇める父たる神の伝承・姿も違う。変わらないのは、どの世界も愚かで愛すべき愛し子が生きる世界であるということ。ただ、それも2世紀半あれば慣れてしまい、順応する。
なぜならば、天使という存在であるから。
父たる神に届かぬとはいえ、優秀なんだよ。
そして、『ココロ』。これに関しては、研究中…というのが正確かもしれない。見えざる愛し子が父たる神を具象化するのが困難なように、持たざる僕がココロを理解するのは困難を極めた。ココロとは、実践で培われる経験とも、学びを極めれば得られる知識とも違う。生と死を享受できる種にこそココロは備わる…これは、何世紀と研究に費やした僕の仮説。ただ、それを実験することは叶わなかった。普通に考えて、天使が愛し子を被検体にするのは天界倫理において大罪もの。さすがの僕も構想の段階に留めた、でも今は…
-賛成の意!
-ちな積み重ねは10世紀以上
-全知全能は神か
-天使認知に歪みwwww
-まあ、オタクより博識ではある
貴重な情報源が目の前で情報を与えてくれる。
まさに、神のお与えになった奇跡。
「まあ、じゃぁ…ふぁんまーくはハート賛成多数だから、白いハート・羽・ラッパが僕の公認ふぁんまーくってことで。」
-やたー!
- ♡໒꒱♫
-ファンマ♡໒꒱♫、決定
-♡໒꒱♫
-めちゃ可愛いファンマ
「それじゃあ、ふぁんねーむはどうしよっか。」
-♡໒꒱♫
-ファンマに寄せた感じ?
-候補とかはないの〜?
-求ム、センスあるリスナーの考え
ふぁんまーくの流れからいけば、天使・天界絡みの名称になる可能性が高い。ただ、まねーじゃーに聞いた話だと、この世界ではセイジ・ヤキュウ・宗教の話は禁忌。触れれば、配信世界の厄災並な被害が僕に降りかかる…らしい。僕の前職が天使なだけに切り離す、っていうのは難しいけど、あんまりそっちに寄るのはよろしくないってことだ。
「個人的には前職の色を前面には出したくないから、信者とかはなしで。他には…僕を教祖とか神とか呼称するのもなしね?僕前職天使ってだけで、今は無職だから。」
-まあ、宗教関連はねぇ
-そこは任せろ
-無職w元天使ニートは強すぎww
-りょ
「それで、今思いついたんだけど…ふぁんねーむに、僕に知識を与えて教え導く存在、って感じのニュアンスを加えたいんだけど。」
-おお…なんかすごい役目
-私たちが導く側?マ?
-いいんですか?そんな重大な
-なんかむずそう…
「ほら、僕って最近人間界に来たわけで、知識は皆無に等しいし、配信世界も知識どころか常識もないじゃん?だから、何事も勉強が必要な僕の教鞭係が、君達なわけだよ。」
知識のアップデートは急務、どれだけ僕の持つ知識が役立つかの検証も込で必須。なにより、基本的な常識が僕には欠如してる。ただそれは職務上仕方がない、生まれ落ちた瞬間から僕は天使で、父たる神を敬う天使の思想を色濃く反映してきたんだから。
天界思想を改善しなかった場合、僕はエンジョウというものを発生させるらしい。例のごとく、まねーじゃー情報だけど。天界思想は反感を買いやすく、エンジョウをさせようとする人には格好の餌…なんだってね。エンジョウをすると、最悪配信者を引退という例もあるそうで、僕的には配信活動にしがみつく理由もないから辞めてもいいかなぁとも思ったけど…エンジョウするような思想持ちは他で上手くいくわけない、というまねーじゃーの発言に納得させられた。それに、エンジョウをするとリスナーも悲しむらしい。他にも未知の単語がまねーじゃーの口から出てた気がするけど、正確に記憶が出来ていない…要するに、エンジョウは忌避すべき現象らしい。
そこで、リスナーを活用する発想に思い至った。目の前のコメントを打つ人間種達は少なくとも、僕に好ましい感情を持っているはずだから、多少の無作法はご愛嬌。僕から教鞭係という役職を提示しておけば、人間界に相応しくない天界思想も正してくれると思うし。僕は凝り固まった思想を矯正できて、リスナーは僕の配信活動を少しは伸ばせる。
ギブアンドテイクの関係の完成だ。
-なる…ほど?
-配信上のルールなら任せろ!
-天界と人間界ってそんな差が…
-ムズカシイコトバ…教鞭…
-教師みたいな感じか
「ふぁんねーむに関しては、君達に一任してもいいかな。前職時代からネーミングセンスは壊滅状態だからさ、僕。」
これは僕の友人の言葉。
なんでも天界で随一、だとか…。
-任せろ!ww
-それは天使が?ソーニョくんが?
-ファンネームって考えるの難しいなぁ
-同じく、壊滅同士
-ん〜…なんだろ
「…あ〜、人間界では知識を授ける役職って何がある感じ?僕が知ってるのは、神父・牧師・教師・師とかかなぁ。」
-むずかし…
-教師とか講師とか?
-教師
-賢者は違う?
-先生
-先生、師匠、アドバイザー…とか?
-先生しか浮かばん…すまん
「先生ねぇ…先生ってふぁんねーむとしては多分固い名称になるよね?そんなことない?」
-固いってよりあんま見ない
-配信者の愛称ではありそう
-先生は見ないなぁ…
-固いかなぁ
-配信者を〇〇先生とは呼ぶが
「講師も似たようなものでしょ?賢者は、あれって知能を極めた者に与える称号、って感じだからねぇ。そこまでかしこまった名称は荷が重いんじゃない?」
-われらに賢者はちょっと…重いw
-ムリムリww
-役職じゃないんだ?!
-知能を極めた…真逆すぎる笑
-そんなファンネームは嫌だすぎ笑笑
「一個気になったんだけど、アドバイザーって何?聞いた事ないかも。」
-もっと軽いファンネームがいい
-助言をする人、みたいな
-婚活とかでよく見る仕事か
-アドバイザーなら求職手伝うのでは…?
-助言…ソーニョくんにピッタリでは?
-天才いるぞ
-待って、いいのでは?アドバイザー
-いいかもアドバイザー
「なんかコメントが急に早くなった…アドバイザーがピッタリって、もしかしてふぁんねーむ決まりそう?」
完全に僕、蚊帳の外じゃない?
…まあ、リスナー間の仲が良好でなによりだ。
通常は牛歩なコメントの流れが、瞬間的に兎くらいに進化した。その話題の中心には、"アドバイザー"の文字。コメントを見る限り、アドバイザーとは助言を行う宰相のような役割。父たる神に対する天使のような立場、そう理解を変換すれば大まかな役職は理解できた。
-アドバイザーいいかもですよ!
-知識より助言だけど、ソーニョにピッタリ
-助言を与える=教え導く、じゃん!
-これはもう決定では?
-アドバイザー=助言を与える人、です
-これもう全会一致では?
「ほぼほぼ決定みたいな空気感あるけど、一応民主主義思考取り入れとく?ふぁんねーむがアドバイザーで賛成の人〜。」
-異議なし
-ノ
-ノ
-ノ
-はーい
-ノ
-賛成!
-ノ
-ノ
「じゃあ決定で、改めて僕のふぁんまーくは白いハート、羽、ラッパ。ふぁんねーむはアドバイザーで。」
-♡໒꒱♫
-♡໒꒱♫
-♡໒꒱♫
-アドバイザー就任!
-アドバイザー♡໒꒱♫…なんか可愛い
-精一杯アドバイザー頑張るぞ!
「ふぁんまーく、ふぁんねーむが決まったことだし…配信終了するか。なんか、言い残したこととか君達…アドバイザーある?」
-さっそくファンネーム使用
-もう終わりかぁ、あっという間
-ないかなぁ
-デビューグッズとかってない、ですか?
-今度雑談するなら挨拶とか決める?
-言い残したこと…え、死ぬ?ワイら
-明日配信ありますか?
「明日も多分配信するかなぁ、どうせ他にやることないし。ぐっず…はまねーじゃーに聞いてみるか。挨拶って、そういう文化とか風習があるの?」
-明日配信あり感謝
-グッズ頼む…欲しい!
-挨拶は単純に始まりと締めの挨拶的な
-キャッチコピーみたいなもの
-ちなみになくても問題はない
-明日の配信楽しみ
「なるほどねぇ、まあそれもまた明日で。じゃあ、切るね〜。」
『雑談配信』ソーニョ/レインスカイ
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