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98.常套句

「生きていれば良いことがあるから」


その言葉が大嫌いだ

良いことは確かにあったのかもしれない

でも それと同じくらい いや それ以上に

苦痛が降りかかってくるのだから


良いことってなぁに?

宝くじが当たるとか?

給料の良い仕事に就けたとか?

結婚できるとか?

子宝に恵まれるとか?


そんな生活は望んでない


私はただ「普通」に生きていたいだけ


大きなイベントなんて起きなくて良いから

静かに健康で過ごしたいだけ


小さな幸せならその辺にたくさん転がっているよって?


キラキラした感情が

キラキラ輝く感覚が

全く働かないんだ


楽しいのか嬉しいのかわからなくて

ただただ溢れてくるのは

辛いとか 苦しいとか

「助けて」とか


そんな私はわがままだろうか

そんな私は甘えてるだけなんだろうか


良いことなんて望んでいない

みんなが掲げる「普通」になりたいだけ


傷だらけの体や心は

みんなの「普通」とはかけ離れてるんだ


「今を楽しめ」と同じように常套句を言われても

楽しい感覚がわからないんだ


だから常套句はもういらない

具体的に教えてよ

みんなが言う「普通」になるための手順を

教えてよ

また「普通」という概念に振り回されている今日この頃。普通ってなんなんだろう。

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