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第十話

眩い光が部屋全体に充満する。スピードは持ち前のスキルを活かして、とっくにここの部屋から逃げている。


調子のいいやつだ。そう思いながら、自分の周りに障壁を張る。そもそも、他の人まで障壁を広げたのだとしたらその分薄くなってしまい、思いっきりばらまかれた百個の爆弾の被害を到底抑えられない。


よって、他の全員が怪我を負うよりも、数人が重症を負ったほうが懸命だと判断した。


昔とは百八十度変わってしまった価値観に苦笑しながら、直後に訪れた強い爆風と炎で、他全員の影が崩れが天井や壁のせいで見えなくなる。


魔に思考が侵食されてきたな。そう考えながら、どさくさに紛れながら地上に向かった。




「以上が、今回起きたことです」

「はい。貴方達が揃っていることから何か嫌な予感がするのが分かっていましたどうして貴方達はそう面倒なことを私に押し付けてくるかねそもそも一般人の援助があったとはいえ貴方一人で五百体を屠るって何事なのですか今まで前例がなくてすごく困っていますあと王子あいつはもう無理だ私の管轄では無い気がしてきたもういいやあいつはもう降格処分にするからこれ以上のことは許してくれ頼む」

「姐さん。頼むから途中で息継ぎをしてくれ」


早坂さんが本日あったことを伝え、姐さんが頭を抱える。そして、今日起こったことを呪詛みたいに言ったところを、大迫さんが的確なツッコミを入れる。


そして、その姿を見て、俺はちょっかいを出したくなってしまった。本当に、ほんの出来心だったんです。


「姐さん、更年期っすか(笑)」

「よぉし!あんたは後で屋上に来なさい。どうせ死なないだろうから大丈夫だろう!ここのビルは五十階建てだが、お前は階段を一段降りるぐらいの衝撃で済むだろうからな!」

「姐さん!ごめん!ごめんなさい!流石に五十階は死ぬ!本当にお願い!引きずらないで!離して下さい!離して…おい!離せ!HA☆NA☆SE!」

「嫌だね!あんたは刺し違えても殺す」

「お願い!やめて下さい!お願いします!やめて下さい!ちょ、おま、なんでそんなに力が…俺だって何倍にもなっているのに…やめ、やめろ!やめろー!死にたくなーい!」

「あわわ…えっと…こういうときに使える花は…何だっけ…ごめんなさい!喉元までは出てるんです!」


茶番とは言い難い劇をやっていると、少し強い地震がビルを揺らす。


震度四はあっただろう。それにより、姐さんが正気に戻ったのか、一つ咳払いをしながら席に戻る。


「分かりました。赤坂春樹さん。私についてきて下さい。大切な話があります」


姐さんがさっき座ったばっかりの椅子からすくっと立ち上がる。

もうこの時間だったら座った意味など無かったような気もするのだが、それを言ってしまうとまた逆鱗に触れる可能性があるので、持ち前の精神力でぐっと我慢する。


他の五人を部屋に残し、気を抜いたら迷子になりそうな複雑な通路───もう慣れた道なのだが───を進んでいく。


何もなさそうな通路を突き当たりまで進むと、指紋を認証するパットがあった。そこに姐さんが手を置き、認証を完了させる。


すると、そこには如何にもな雰囲気の人たちが八人ほど佇んでおり、そのうちの五人ほどが若い人。一人が中年の人当たりが良さそうなおじさんで、残った二人がご年配と言ったほうが適切な人だった。


おじさん組はにこやかに笑いかけてくれたが、どうも若者のほうがピリついている感じがする。

ずっと笑っているが、どこか怪しげな雰囲気がある青年。俺を一瞥しただけで興味なさそうにスマホに目を落とした女性。どこか不愉快そうにしている青年…いや、少年だな。目を閉じているだけかと思ったら、思いっきり寝ている青年。俺を見ただけで舌打ちをした女性。


いや、態度悪ない?!


その態度にあんぐりしていると、姐さんが困った顔をしながらも言う。


「ようこそ、特級の世界へ」




【祝福?】【なんか怖い】赤坂春樹特級任命


1=イッチ

まず、理由を挙げるな?


・冒険者になる前、職員二百人以上を巻き込んだリアル逃走中で二時間近く逃げる。

(早坂準一級、春風二級が対応するも、あえなく撃沈)

・冒険者がやる調査で、最大でA以上の力を出せることが判明。(なお、力を出せないときはFである)

・チーズ牛丼(温玉のせ)を持ったまま一般市民の力を借りつつ、魔五百体を無傷で殲滅。そして、その屍の上でチーズ牛丼を食べる。

・特級の次に強い一級の資格を持つ、ゴミ(定義『王子=ゴミ』)をチーズ牛丼を左手で支え、右手で箸を持った状態で首に肘打ちを食らわせ、一撃で気絶させる。


なぁにこれぇ


2

めちゃくちゃで草


3

一応ゴミも強いんだけどなぁ…別に同情する気も起きないけど。


4

屍の上でチーズ牛丼を食べるのは感覚がイカれてないとできないこと。


5

でも、こいつを特級にしたことによって、色々と変わることがあるかもしれないな。だって、こいつの第一志望ニートらしいからな。世の中にはまだニートが少くなったとはいえ蔓延っているから、これを前例として、働く人が増えてくれたらいいな。


ちなニート


6

働けゴミ


7

いいこと言ってんなぁと思ったら最後の一行で全て無駄になった。どこからの視線で言ってんだよw


8

こいつのZ、共感する奴が多くて不覚にも笑ってしまった。


9

マ?見に行くわ。ここにも貼っておいてクレメンス


10

ええで。こいつが放った名台詞


@"I am neet"by Haruki Akasaka

『人は、自分の身に余る役職やらなんやらを貰ってしまうと、驕り高ぶるという感情よりも、どうしたらいいのかという焦りにも似た何かが湧き上がってくる』

♡ 10.1万 コメント 9000 RT 7.0万


11

いや草


12

ヤバい。こんなニートの言葉に心を動かされることがあったのだろうか


13

もうニートじゃないぞ


14

どんな人間でもまともなことは絶対に言えるということを認識できるよいツイート


15

そういや、こんな特級に任命される程のスキルってどんなもんやろ


16

やるか


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


997

いや、掲示板っていう名前から、自分に対するレスが幾つかだと思うね。


998

>997

そしたら強化される度合いはどうなるのさ。ワイは、赤坂が付けた一つのレスに付き、0.1倍ずつ増えていく可能性だと思うね。


999

>998

だったら、赤坂がくだらない、例えば『あ』とかを打ったとしても反映されるってことやで?流石にそれだったら五百体の魔だけじゃ犠牲は収まらないし、赤坂はあまりレスしないやろ?それが要因や。


1000

よし、別スレを立てておくから、そこでまた話そうじゃないか


1001

このスレはいっぱいになりました。他のスレを作って下さい。

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