100話 覚醒ビヨンド
キル「……くそ!」
彼はボロボロになりながらぎりぎりのところで意識は保っていた。
レナ「キル!」
彼女が急いでキルのところに駆け寄りフェイらがカバーに回る。リザたちも時間稼ぎに発砲するがケミールたちに当たりすらしない。ケミールによって能力遮断もされているため能力も使えない。
リザ(このままでは全滅する。何か手は……)
ヴォーン「すまない、遅くなった。」
アリー「きたか。」
そこへガウェインと決着を終えたヴォーンが合流する。
ケミール「……ランスロット!? まさかガウェインが負け……死んだ? そんなはずは……」
ヴォーンがいることでガウェインの死をケミールは知る。涙や感情をヌルの能力で抑え込む。
レヒト「ケミール様。」
ケミール「レヒト、分かっている。…………あんな雑魚どうでもいい。だがランスロットは殺す!」
リンクス「私もあの裏切り者は許せない! ガウェインの弔いを!」
三人ともキルを無視してヴォーンを最優先で狙い瞬間移動を行う。
リザ(ランスロット、ヴォーンが狙いなら!)
リザ「みんな、ヴォーンを守って!」
動ける者でヴォーンの周りに瞬間移動してくるであろう敵へ銃口を向ける。
リザ「きた!」
ケミール「邪魔を!」
一斉に発砲したためケミールは銃弾を視認できたがレヒトとリンクスは反応が遅れて軽傷を負い、ヴォーンへの攻撃を中断する。
ケミール「厄介な!」
この隙にヴォーンは希望を伝える。
ヴォーン「リザ、キル、策がある。ビヨンドの力である特殊な酸素を集め誰かをビヨンドへと覚醒させる。ビヨンドの力が干渉すれば覚醒することがあるかもしれない。可能性は低いがこれが出来れば逆転はあり得る。」
リザ「ビヨンドへの覚醒そんなことが!? ならキルに!」
彼女は覚醒させるとなるとキルが候補に真っ先に浮かぶ。しかし、彼は負傷している。
キル「……それしかないならやってやる!」
ケミール「覚醒などさせるか!」
フェイやレナたちが閃光弾などを使い僅かな時間を稼ぐ。それとともに一瞬だけ能力遮断が途切れる。
ヴォーン「アリー、今だ。空気を、酸素を集めろ!」
アリー「ただ風を集めてやるだけだ。ビヨンドの力なんて分からないぞ。」
ヴォーン「それでいい!」
キルとリザの周辺に風を送っていく。ビヨンドは共有の力。共有された力をかき集めれば何かが起きてもおかしくはない。
ケミール「リンクス、レヒト。止めるぞ!」
ケミールたちが慌ててキルに電撃を飛ばした。
だがその電撃はキルから突然発せられた激しい光に遮られ当たりはしない。
ケミール「何だ、この光は!? まさか!」
キル(そうか、これが。)
力が集まり彼はビヨンドに覚醒する。
キル「能力共有、能力遮断! これがビヨンドの力。ここから反撃だ!」




