177話 共和国の混乱
レイが流した動画の効果は絶大だった。オートマタ狩りが嘘のように少なくなり国外へと逃亡を考える者たちが国中に溢れかえった。政府はオートマタ狩りに引き続き起こったこの事態に一切対応ができていなかった。もしオートマタ狩りか今回のどちらかならば対処ができたかもしれないが、大統領の死からの連続の混乱に間に合わなかった。
共和国の議会は機能しなくなり議員たちは密かに国外逃亡していく始末だった。マッテオは残った政府関係者をまとめあげていた。しかし、それでも国内の混乱が収まることはなく焼け石に水だった。マッテオはキルやリザたちにも連絡を取り助力を求めた。
マッテオ『奴隷解放軍、奴隷解放団の皆さん。今なら国外に行くことが可能ですが、もし良ければ助けてください。』
キルたちの答えは初めから決まっており助けるしかなかった。
キル『だが俺たちが加わっても反乱軍を見つけなければ意味がない。』
マッテオ『それは……そうですが。今、秘密にしていた地下通路を開放して国民を逃がしているところです。』
一ヶ所だけの出口で国民全員を脱出させることはできない。反乱軍がその通路を壊さない保証もない。彼自身も悪手だと分かっていたが強引に壁が破壊されるよりはマシだと考えた。
キル『とりあえず俺たちはオートマタ反乱軍と爆弾を探します。』
この混乱を収めるために彼らは捜索に向かった。




