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能力社会  作者: コイナス?
4章 フライハイト独立共和国
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偽最終話 光と闇の先へ

エイプリルフールなので書いてみました

『不明なユニット、エイプリルフールが接続されました。』


 突然何かが世界に干渉した。それは人の潜在意識、思想、人格すらも変えてしまったのかもしれない。偽りの完結へと歯車が動き出した。



 マッテオたちの前にロバートが立ちはだかる。ロバートは前話とは違い能力が格段に進化した。


ロバート(何だ! よく分からないが力が湧いてくる!)

ロバート『後は俺一人で戦う。エルフたちは退いてくれ。』


 ロバートはパワーアップした能力で敵の位置と能力を把握する。彼は把握後、瞬間移動し敵の背後から銃撃する。最早、彼の能力は位置、能力把握、瞬間移動、etc……何でもありになっていた。


ロバート「わははは! これなら負ける気がしない。」

 

 マッテオは彼の存在に気付き対処するが糸で捕らえることができない。


マッテオ(一体何が!? まさか、共和国のアレの力を得たというのですか!)


 共和国が帝国から存在を黙認されたのには理由あった。一つは反乱分子を少なくし帝国の統治をしやすくするため。世界統一とはいっても全てを平和にはできない。ある程度の自治権と自由は容認してきた。

 本来ないはずの二つ目の理由は能力の全てを司る生体ユニットの存在。それは共和国のどこかに存在し近づくだけでも強大な力を得る。それを使えば帝国すら変えてしまう。



マッテオ『キル様、早く倒しましょう。でなければ大変なことになります。』

キル『ああ。』


 二人は協力しロバートを狙うが衝撃波や糸がまるで通用しない。


キル「マッテオ、糸に衝撃波を乗せて糸電話ようにして奴に攻撃を仕掛ける。逃げ場を塞いでくれ!」

マッテオ「分かりました。」


 マッテオはロバートが瞬間移動してきそうな場所にも糸を張り巡らせ逃げ場を奪う。


ロバート(まさか……)


 彼が止まった瞬間をキルは逃さずに最大の攻撃を仕掛ける。攻撃範囲は糸がある場所全て。ロバートは逃げ切れず命中する。糸の威力と衝撃波が加わり一撃で倒せるほどだった。


キル「やっと倒せたか。しかし、何かおかしかったぞ。」

マッテオ「それは説明します。」


 マッテオはキルに生体ユニットのことを話した。そのことを陰で聞いていたエルフも加わってくる。


エルフ「それは本当なのか?」

マッテオ「はい。この世界を変えることができます。」

エルフ「それなら心当たりがある。」


 エルフはマッテオとキル、リザ、レナを連れて生体ユニットがあると思う場所へと案内する。そこはオートマタ生産工場の跡地。見えるのは工場の残骸だけ。


エルフ「俺の能力が使えたのも生体ユニットのおかげだ。おそらくここの地中にそれはある。」


 キルたちは急いでそこを掘っていく。すると棺桶がそこにはあった。棺桶には文字が書かれていた。


『始まりの能力』


 キルは文字を読んだ後、導かれるように棺を開ける。そこには少女が眠っており手紙と注射器も入っていた。


『その少女は全ての能力の源、ディザスターワクチンの最初に被験者にして能力者。世界中の全ての能力を生み出し無効化することもできる。彼女は意思を持たないため主の命令に従う。全てを背負う覚悟があるなら注射器で彼女を目覚めさ、彼女の主となれ。』


 唐突な内容に一同は困惑するしかなかった。これが本当なら世界が変わる。


レナ「……これを背負えるのはキル、あなたしかいないと思う。」

キル「だが使い方を間違えれば世界はまた地獄へと変わる。」

リザ「確かにあなたは一度間違えた。でも同じ過ちは二度としない。そうでしょ?」


 彼女たちの言葉に押されて注射器を手に取る。


 しかし、そこで邪魔が入った。


レイ「させるものか!」


 生体ユニットの力を得たレイが妨害しに来ていた。


レナ「何で邪魔をするの!」

レイ「俺はそいつと同じものだ! だからこそそいつを目覚めさせるわけにはいかない!」

マッテオ「まさか、もう一人の生体ユニット!? 十年前に消滅したはずでは?」

レイ「ああ。確かに俺は死んだ。だが存在しないものだとしても俺は戦う!」


 レイという名の亡霊は全身から黒い影を出していく。黒い影は全てを呑み込み消していく。


レナ「キル、早く!」

キル「もう打った。だけど目覚めない!」

レイ「無駄だ! 俺の力で眠りについたままだ。」

キル「戦うしかないのか。」


 キルたちは覚悟決めてレイの黒い影に戦いを挑む。黒い影は世界の闇そのものを現していた。キルたちが勝てるかは分からない。だけど闇があれば光がある。


キル「絶対に奴を倒して世界を変えるぞ! そして奴隷制度を撤廃させてみせる! いくぞ、みんな!」


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