155話 革命演説
レナの姿をカメラが映し出して放送が始まる。今の彼女に迷いはない。
レナ『突然の放送で失礼します。私は革命軍のリーダーのレナです。この場をお借りして国民の皆さんに伝えたいことがあります。』
大統領に引き続いての臨時放送で共和国の人たちは混乱した。彼らには今のテレビ局の状況など理解などできない。
レナ『……その前に私の正体を明かします。私はこの国の大統領の実の娘、レナ・コナートです。父とは考え方の相違から違う道に進み革命軍として活動を続けてきました。その活動で私はこの国の抱えている問題、貧困を目の当たりにしました。多くの人が貧しい生活を強いられているのが現状です。』
レナは近くのモニターに以前取ったホームレスたちの映像を映し出す。そこには貧しくても生きようとする人々の姿があった。
レナ『一方で裕福な暮らしをしている者もいます。一体両者はどこで差がついたのでしょうか? 答えはオートマタの独占です。他の要因もあるかもしれませんがこれが大きいと思われます。富裕層の彼らは自分たちだけでオートマタを独占し利用しています。私の父や政府も同じようにオートマタの独占をしています。オートマタ一体で大きな労働力にもなることは皆さんもご存知だと思います。その結果、オートマタを持つものと持たざるもので大きな格差が生まれました。
私たち革命軍は貧困を解決するために今日まで戦ってきました。そのせいで大勢の人が犠牲になりました。私たち革命軍は正しいとは思いません。』
ここでモニターは切り替わり犠牲者の顔写真が写されていく。その中にはノインの姿もあった。




