表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
能力社会  作者: コイナス?
4章 フライハイト独立共和国
530/874

103話 革命前夜5

 リザたちの元にユルゲンたちが尋ねてくる。もう夜で非常識だということはユルゲンも分かっていた。本来ならもっと早く伝えるべきだった。たとて答えが望まないものだったとしても。


ユルゲン「奴隷解放団のみなさんに話があります。」

リザ「……何ですか?」


 このタイミングで彼女は何の話か大方想像していた。小国とはいえ大統領が直接尋ねてくることが非常事態。


ユルゲン「明日、革命軍によってテレビ局が襲撃されます。レ……彼らは演説を行いそれをテレビで流すつもりです。民間人は既に避難はさせてますが少なからず犠牲者は出ます。」

リザ「その犠牲者は襲撃時のみだけですか?」


 演説がどういった内容なのかは分からない。テロ行為を扇動したりする内容なら犠牲は増え続ける。


ユルゲン「そこまでは分かりません。ですが演説を阻止できれば被害は少なくて済みます。最善は尽くしてはいますが軍、警察、オートマタに戦闘経験のある者は少数で戦力になるとは思えません。傭兵部隊もいますがそのほとんども素人。それに比べて革命軍は奴隷解放軍の仲間にして攻めてきます。対抗策はあなた方、奴隷解放団しかないのです。」


 彼とマッテオは土下座までしてお願いした。土下座で国が救えるのなら安いものだと彼は思っていた。国を、民を守らずしての大統領に意味などない。


リザ「顔を上げてください。私たちにも守らせてください。奴隷制度のないこの素晴らしい国はこの世界に必ず必要です。」

ユルゲン「本当にありがとうございます。」


 協力を取り付けることができた彼の目には涙がこぼれていた。国を守れることができてとても嬉しかった。










 だけど彼らが見ている国、国民は一部でしかないことを自覚してすらいなかった。守ろうとしている者は一握り。この国の社会から弾き出されたものの存在を知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ