100話 革命前夜2
ホールにいる全員に作戦資料を配布しレナは説明を始める。
レナ『今回の作戦の目的は共和国の人々にこの国の現状を伝えて変わってもらうことです。私たちはこの国がどれほど大きな問題を抱えているか知っています。でも、それを国民たち全員が知っているとは思えませんし見てみぬふりしている者もいると思うのです。』
貧困で苦しむ多くの人を彼女たちやキルは見てきた。だからこそ変えるためにここにいる。知れば誰もがこの国を変えようと望むと信じていた。
レナ『そのためにテレビ局を占拠して私は演説しようと考えています。この演説を共和国全土に生放送するつもりです。みなさんにはその手伝いをしてもらいます。』
静かだったホール場が急に騒ぎ出した。テレビ局を占拠と簡単に言っているがあそこは二十四時間警備員がおり監視カメラの数も比ではない。無理だと考える者もいた。
キル「質問いいか?」
キルは手を上げて係りの者からマイクを貰う。
レナ『はい。構いません。』
キル『どうしてもテレビで演説を放送しなければ駄目なのか? インターネットを通じて動画などで演説をすることや街頭でもできる。わざわざ大きいリスクを背負う必要はないと思う。』
テレビとネットでは影響力が違うことは理解していた。ネットだとすぐに削除されれば話にならない。ただの演説動画が拡散されるかも怪しい。キル・コープス事件の時の動画みたいにうまくはいかない。
レナ『その方法も考えました。でも、ネットや街頭で一体どれほどの人に声を伝えれるのでしょうか? 今はみなさんに集まってもらってこうして話をしています。それはみなさんに聞こうという思いがあるからなのです。聞こうとしない人々にはきっと見向きもされません。だからこそ声を届けるにはこの方法が最適だと考えました。』
キル『分かりました。ありがとうございます。』
その後も他の者が質問をしていった。彼女はどんな質問にも丁寧に答えを返していく。




