94話 共和国の闇に紛れて7
ヴェルナー「どこからそれを!?」
警察たちはホームレスたちが持っている大量の拳銃を見て動きを止めてしまう。盗まれたと報告があった拳銃は二丁だけ。明らかに所持している数と合わない。
ヴェルナー(まさか、革命軍との戦いで遺棄された物を回収したのか? いつ帰ってくるか分からない革命軍を怖れて政府軍は未回収のままだったから残っていても不思議ではない。しかし、たかがホームレスがそれを回収できるか? ……いや革命軍とグルか!)
他の警官は怖じけづいていたがヴェルナーは持っている情報で思考しながら冷静に対処を試みる。一人だけ違うその様子をホームレスたちは警戒する。
おじさん「これで五分五分だ!」
今にも震えそうな手を彼らは必死に抑えて叫ぶ。だが、ヴェルナーには虚勢だと勘づかれる。
ヴェルナー「それで俺たちとやり合うつもりか? 見栄を張るのもそこまでだ。銃撃戦となればこちらにも死者は出るだろうが訓練している俺たちが有利だ。どうせお前たちは拳銃などろくに扱えない。」
おじさん「拳銃だけとは言っていないぞ! 俺たちにはオートマタがある。」
そう言って突き出されたのはオートマタとおぼしき二体。その内の一体は仮面をつけている。ヴェルナーはハッタリの可能性も視野に入れてデータを調べる。
ヴェルナー(一体はともかく、仮面をつけているオートマタなどいるはずがない。…………嘘だろ、本当かよ。)
以前オートマタを運用した戦いに警察も関わっているためオートマタの情報は全て載っている。そこにはエムは勿論、レイの仮面をつけた顔写真まである。
おじさん「他にもまだオートマタは持っている。これらを破壊されたくなければ投降しろ。政府の所有物、それも貴重なオートマタとなれば逆らうことはできるはずがない。」




