87話 共和国の闇に紛れて3
結局なんの収穫も得られないまま時間だけが過ぎていく。
レイ(エムが待ちかねている。早くしなければ。)
歩いて探しまくるが見えてくるのは飢えに苦しむ人ばかり。こんな状態で食べ物があるわけがない。さっきの女性の元に一度戻って聞くことにした。
レイ「良かった。まだ居てくれたか。聞きたいことがある。食料が欲しいのだがどうやったら手に入る?」
女性「今はもうほとんど手に入れることができない。金があれば遠くの街で手にはいるわ。」
レイ「分かった。ありがとう。」
彼女以外の人にも聞こうとしたがこちらを睨んで警戒していた。レイは仮面をしているため普通に考えれば怪しまれる。
レイ(……どこもかしいこも貧困か。)
夕方になったため諦めて食べそうな雑草を持って帰った。帰るとエムが微動だにせずに待っていた。
レイ「すまない。待たせたくせにこんな物しか入らなかった。」
落胆されるかと思ったがエムは表情を崩さなかった。レイは拾った鍋と雑草を使い何の味付けもできてないスープを作る。はたしてお湯の上に雑草が入っているだけのものをスープと呼べるのかは疑問だった。それでもエムは淡々と食していく。レイは違う場所で素顔が見えないところで食べていた。
レイ(相当まずいが死ぬほどではない。これで明日から多少は動ける。情報収集、特にオートマタについての情報がほしい。)
いずれ戦うにしても何の情報もなしには戦えない。革命軍や政府軍、奴隷解放軍、奴隷解放団それらの戦況を見据える必要があった。




