ピープル退治
「ふむ成る程……まぁほとんど正解だね。世界観での話、こちらとそちらでの伝わり方に何かしら、違いがあればどうしたものかと思っていたが、ほぼほぼあっていて良かったよ。ただこちらも悪戯な妖精または怖い妖精の類いでまばらになっているから、どうしてもそこだけは考慮してもらわないといけないけどね。」
「宝玉に関連すると言ってはいたけれど、その妖精に関係性があるっていうのはどういう事なんだ?」
「ああ実はここ最近宝玉が何に反応しているのか、やたらと周囲のピープル達を引きつけていてる要素があるみたいなんだ。しかしその原因が明らかなのかどうかは皆無…実際にそれがどうなのかも分からずにいる。いやはやまいったものだよ。」
「しかし原因がそのピープルに関係しているのなら、十中八九当たりなのでは?それともそのピープル達がかなりの危険性で前へ出られないとか?」
「………ハッキリ言ってコレはあまり伝えたくないのだが、こちらには6種類のピープルがいて、そのピープル達は縦横無尽に同族を殺して共食い行為をしているらしい…調査に向かった警備ロボットが、その死体を発見していてね。どうやら只事では済まされない状況となっているらしい。」
「死体発見って…俺達がここに来るまでそう言ったのは無かったはずなんだが…」
「朝方には回収したからね。だけど、その対価として僕の整備ロボットが2台もぶっ壊れてしまった。なんて怪力なピープル達なんだ。」
「しかし夜にしか現れない夜行性妖精ですか。」
「それで、ワータンその事情は解決できそうなのか?」
「うーんとね、無理!即断決的にアイツらの行動は理解不能…だから君達にお願いがあるんだよ。トマソから聞いて、知り合いを何人か連れてくると言っていたから、少しばかりピープル達を始末してほしいんだ。勿論片付けてくれたなら宝玉を渡す様こちらからお願いしよう。何せこっちには5人いる。6人のピープルがいたとしても夜に行動を起こすのは3人が限度だろ。5人がばらけて動けば後は向こうから遅いかかってくるのをこちらで懲らしめればいい。」
「いやいやそう簡単にいうけれど、そのピープルだいぶ凶暴なんでしょう?私達なんかで対処できるの?」
「な〜に僕が期待しているのはそこにる3人の異世界人さ…」
「どうしてそれを?」
「ふふ、その秘密を知りたければこの事案を上手く片付いたら話してやろう。おっとそろそろ僕の事務所に着くな。作戦を立てるから、ひとまず中へ入ってくれっと思ったけれど、どうやら中がごった返しているみたいだ。少し片付けるから暫く待っていてくれ。」
「………くっ!とんだとばっちりが返ってきたな。さすがに無償で宝玉が手に入るわけがないか…」
「けれど、そのピープルを倒せば問題ないなら後はこちらでどの様な事をしても音沙汰がなければ問題ないのなら何事もも大丈夫だと思いますよ。それにそれを考慮しての宝玉の旅なんですから…後難を言うなれば…」
「俺の力か?」
「はい。ここに来て宝玉の解放権はまだ発動されないとなると、あのいけすかないLLの言ってる事が本当に正しいのかどうかも怪しくなってきますね。」
「でもでも、何か主様の力が何か身についてるのを感じるよ。もしかして何か力が戻ったんじゃないかな?」
「え?いやそんな事は…」
ピロリン!
俺は自分のパラメーターを見ようと久々にステータスを開く。すると…
「………あ、封印されていた力が解放されている。この表示は……雷か!」
第1世界で最初に身についた技の1つだ。でも…
グッパ!グッパ!
前みたいに力を発動する感覚が少し覚えていたのを確認して握ったり放したりして確認するが何もその様な力が発動するのが確認ができなかった。
「やっぱりまだ、何かしら条件があるのか…というより2つの宝玉がなければ俺のちからは解放に至らないんだ。どちらにせよ今の段階では何もできないって事になるな。」
「それならどうしましょうか…一夜さんはこのまま待機をして私達、ガヴリエルさんとトマソさんだけで、森の中へ行った方が…」
「いやどうだろうな。多分そう言うもんだいじゃない気がする。」
「と、言いますと?」
「すまん、上手くは言えないんだが何となくそんな気がしてな…」
「はぁ〜」
正直最初から妙な違和感があったんだ。それぞれの種族が持つ宝玉で俺の力が封印されている。だけど、それを使うには種族の合意かまたは倒すのが条件…しかもそれが解放されたら何だってって言うんだ?終着点が分からない。仮に全ての力を取り戻せたとして、この世界の7魔神を倒せるのかも謎だ。事が上手くいくっていうだけならまだしも…あからさまな誘導に惑わされてるそんな感じがしてならない。
…………
「ねぇ?あなた達さっきから何の話しをしているの?一夜が戦いに出れないのは知ってるから別に無理に出なくてもいいんだよ?」
「え〜私もさっきからそう言っているのですが…」
「すまないそう言うわけにはいかなくてな。悪いが俺も参加させてもらう。少しばかり我儘を言ってしまうかもしれないが…」
「一夜さん無茶な事は…」
「分かってるって…心配な事はしないよ。とりあえずは作戦会議だ。話はそこからだろ?」
ひとまずワータンの事務所の中へ入った俺達はピープル退治をする為の作戦会議をする事となったのだが、もう一つまだある事を聞いていなかった為改めて聞く。
「ワータン、もう一つまだ聞いてない事があるんだが、誤差動で動いたあの警備システム、何でガヴリエルに反応したんだ?」
「ああそう言えばそうだったね。その事についてまだ話していなかったか…」
ワータンは事務所のお茶係の妖精の子に良いお茶とお菓子を出す様にすすめて、ワータンだけ先にこちらへ戻ってくる。
「うむ、まぁ僕が問題視する点は実はここにあるんだけど…ひとまず軽く流しながら聞いてもらえるとありがたい…僕の発明したあの警備システムロボット、またの尚いらっしゃいヨウコソ〜という名前なんだがね…」
だ、ダサい…
ダサすぎますね。
う〜んかっこ悪い…
「実はあれ最近整備していなくて、誤作動がたまにある事があるんだよ。まぁただそれだけならいいんだが…誤作動にも大きさによる誤作動がある。今回の場合そこの精霊に関してはやたらと警備作動が敏感に反応した。僕の紹介するツテがあったとしても、あの反応が起こせばここでは脅威レベル程の反応なんだ。そしてそれがまさかの人畜無害そうな弱々精霊ときたものなんだが…」
「むー!!さっきこら言ってる事酷い!ガヴと対して変わらない背丈の癖に!」
「ふっ、僕の場合は至高のある体格と言ってほしいな。君みたいな惰弱な人間、僕からしたら何の大差もない種族だよ。」
「プクーー!!」
何か変な話しで勝手に盛り上がっている。てかお互い身長に関してはタブーだろう。あまり触れる必要なくないか?
「と、とりあえずそれで何でガヴリエルが脅威レベルなんだ?それで他のピープルとの関連性が全く分からないんだが…」
俺は怒り狂うガヴリエルを無理矢理持ち上げながら後ろへ下げさせさっきの話の続きをする。
「うんそこが1番の問題視なんだ。まぁさっきから同じ事を言っているんだがね。精霊と妖精あまり変わらない種族の類いかもしれないが、その子の場合…この世の絶望に匹敵するぐらいのレベルでの存在を表していたんだ。」
「脅威のレベル?いやいやガヴリエルにそんなやばい力なんて…」
「だろ?僕もそう思って、また機械の誤作動と思ってちゃんと部品や構造も作り直したんだが…今日に限ってはその子以外の誤作動は特に無かったんだ。ましてや他のピープルと同質扱い…そんなのこちらとしては受け入れがたい存在だ。だからあの時僕は無理矢理その子を受け入れるための嘘をついた。正直何者かなんて異世界の者だってわかれば十分なんだが……目新しい存在は徹底的に調べ上げるそれが僕の領分なんだね。」
「うう…ガヴ実験扱いされるの?」
「すまないが、この子に関しては本当にそんな力なんてないんだ。悪いが見逃してくれるとありがたいな。さっきの誤作動の原因みたいに…」
「ああ僕も今回ばかりは、手を引こうと思う。もし仮に無理矢理な事をしてこの世界の滅亡が彼女の原因だったとするなら、最早死んでも僕は顔向けもできないからね。」
「ふぅ…それならそれで助かる。ならここからは…」
「ああ、ゆっくりと作戦会議と行こうじゃないか…だがゆっくりと言っても今晩までにはあらがた決めておく必要がある。それに君には渡しておきたいものがあるしね。」
「俺に?」
「ああ…でもまぁその内分かるだろうし、勿体ぶらずに渡しておこうかな。」
コトン!
テーブルに置かれた物…何やら包み状に大切にしてある物だけど…なんなんだいったい…
「開けてもいいのか?」
「ああ、寧ろ開けてもらわなければ君達が大損害になると思う。」
そう言われて包み紙を解いて中身が何なのかを確認すると…
「え!宝玉!」
「嘘…」
「わーい!ふたつ目の宝玉だ。」
「……ワータンコレはどう言う事かな?まさかこの妖精の村長から盗み取ったってわけじゃないよね?ここはそんな甘い妖精の湖いや楽園じゃないはずだよ。」
「ごもっともだ。でもコレがここにあるという事は君達はコレから試練に立ち向かわなくてはならない、いや主に立ち向かうのは神かな山本一夜。」
「………試練?」
「ああ君の力は今2つの宝玉によってまだ使えない形にはなっている。しかしその2つの宝玉がここにある今それは解放される条件になっているが…はたしてそれが真実なのかどうかちゃんと確かめる必要があるだろ?エルフが言ってる事が正しいのかはたまたここの世界の管理者の言ってる事が正しいのか…」
「な、なんなんだアンタはいったいどこまで知ってるんだ?」




