表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな幼馴染との関係は不倫以上  作者: hitorigasuki
どうか、どうか

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/49

第7話 あの日の公園で

 類斗はわたしが飲み残したお酒や、ビールも何杯も飲んで顔を赤らめている。密着がすごいし、腰に手も回されているし。肩に頭乗せられたり。


「類斗ちょっと……」

「ええやん、久しぶりに会えたんやから」


 お構いなしに、続ける類斗。わたしがトイレに立つと、ついてくる。用を足してドアを開けると立って待ってて、手を洗うと手を引かれて外に連れて行かれる。


 そして、きつく抱きしめられ、深いキスをされる。


「類斗……」

「我慢できるわけないやん、ゆりが隣におるのに、こんなに可愛いゆりが」

「類斗……わたしも」

「くそー離したくないー。頭パニックやわ」

「わたしも離れたくない」

「このままどっかいっちゃう? ふたりで」


 わたしたちは手を繋いで体を密着させながら少し散歩をする。酔ってさらに甘々になった類斗も可愛いすぎる。あったかい類斗の体温を感じる。こんなに類斗が大きくなると思わなかった。大好きだー……心の底から。


 駅前の公園まで来てベンチに座るとまた抱きしめられる。


「ここでさー旦那さんとおるの見たんや……」

「蒼くんと?! 高校のころぐらいやけど、ここで会ってたん」


 えー?! いつの話よ。見られてたん?! まじか。驚きすぎて言葉が出ない。


「ラブラブでさ……まじかよ……でも当たり前か、とか色々ぐるぐる考えたけど、不思議とゆりへの想いは全然変わらへんくて。絶対結婚するのは俺やねんって思ってた」

「ほんまに……? 見られてたとか恥ずかしいし。でも類斗がそばにおったなんてびっくりやわ」

「こっち戻って来て、ずっとゆり探してたよ」

「なにそれー可愛い」


 わたしは類斗の頭を撫でる。嬉しそうに、まっすぐにわたしの目を見つめてくれる。


「ゆりからもして? ちゅー。あの日みたいにさ」


 あの日……? って、ラブホ連れ込んだ日!!?


「やめてー恥ずかしい、もうほんまに後悔してるのに……」

「積極的で、嬉しかったけど。キスも夢かと思うほど嬉しかった」


 くしゃって笑う類斗。ずるい……好きだけが増してく。


「ほんまに……忘れてほしい」


 類斗の胸にわたしは顔をうずめる。


「俺は絶対に忘れへん……、死んでも忘れへん。ゆりとの思い出全部絶対に」

「嬉しい……」


 わたしが顔をあげると切なそうに類斗が笑っていた。同じこと考えてるんかな? この関係がいつ崩れるか、どうなるかわからへんことを。こんなに想われてるのに、不安やっていったらばち当たり?


「戻りたくないけど、ふたり心配してるかもしれへんから戻ろっか……」


 類斗の言葉を塞ぐみたいに、わたしは類斗の膝に手をついて、唇を優しく重ねる。


 類斗が驚いた顔をする。あの日と変わらない目で、わたしを見る。幼稚園の頃から変わらない綺麗な目だ。透き通った目で世界を見る、そんな目。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ