第1話「裏切られた末路」
第1話「裏切られた末路」
俺は死んだ。
親友だったアイツに、見捨てられて。
裏切られて、苦しみながら死んだ。
許さない。
......いや、違う。
裏切られた俺が悪い。
アイツを信じた俺が悪い。
信じていたアイツの、最後の顔が焼き付いてる。
あんな顔、見たことなかった。
――笑ってた。
......沈みゆく俺を見て。
どうして俺はこうなった。
――
......裏切らないやつがよかった。
頭の中で声がする。
「......もしもーし。聞こえてる?」
ああ、聞こえる。誰だ?
「君たちの言葉で言うなら――神、かな」
「それにしても、ひどい死に方だね。コンクリ詰めで海に沈められるなんて、映画みたいだ」
......ああ、そうだな。
映画だったら、助かってたかもな。
「早見海斗くん、いい話を持ってきたんだけどなー」
なんだコイツ。本当に神か?
「その心の声聞こえてるよ」
「人生、やり直す気ない?」
やり直す?
......冗談だろ。
また人を信じて、また裏切られて、また死ぬのか?
そんなの、もうたくさんだ。
「この世界は無理だけど、別の世界ならいけるよ。願いも一つ叶えてあげる」
願い?
......そんなもの、決まってる。
......もう、信じない。
だから――
―
“裏切らない存在が欲しい”
「交渉成立だね!早見海斗くんには、素敵で裏切らないパートナーを用意するからさ。楽しみにしててよ!」
「あっ、そうそう。魔法もあるけど魔法はどうする?」
魔法はいらない。
守れなかった。
あの時、手を伸ばせば届いたのに――
何もできなかった。
だから、いらない。
力があっても、守れなかった。
「......そうか」
(少しの間)
「なるほどね」
「わかった。今度こそサヨナラだ」
「――良い選択だよ」
「そんな海斗くんにちょっと“調整”しておくね」
すべてが、黒に沈んだ。
初めましてらすぴかです。
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