第74話
「セッ、セリス!!」
ルドガーさんはセリスさんを見て驚いてソファから転げ落ちた。
「ルドガー、私を見てそんなに驚くことないじゃない」
セリスさんは少し怒りながらソファに座った。
「セリス、なぜおぬしがここに居るのじゃおぬしは10年前に死んだはずじゃろ」
「うん、たしかに10年前に傲慢な貴族に殺されたわね」
「ならなぜ、今ここに居るのじゃ!」
「私も知らないわよ、気づいたら幽体になっていたんだもの、まぁそのおかげであの豚貴族に仕返しが出来たから良いけど」
「それで、ルドガー貴方に頼みたい事があるんだけどいいかしら?」
「なんじゃ、今のお主じゃ何も出来ないに等しいじゃろ」
「今の私でも出来る事なのよ」
「まぁ、セリスの頼みなら良かろう、それで何を頼みたいのじゃ?」
「まず最初に私の家ってまだ残ってるかしら?」
「んっ?セリスの家か、たしか相続人が誰も居なかったから儂の名義に変えていたから残っているはずじゃよ」
「よかったわ、それじゃ私の家に隠し部屋があるからそこの荷物を取って来て欲しいの」
「隠し部屋なんてあったのか?」
「ええ、何かあった時のためにね、これがその部屋の鍵よ」
「うむ、まあ良かろう」
「ありがとルドガー」
「そうじゃ、ユウキ荷物を運ぶの手伝ってくれぬか?」
「あっ、いいですよ」
「それじゃ、明日の朝ギルドに来てくれぬか」
「はい、分かりました」
その後、ルドガーさんは明日の準備があるから帰ると言って帰り、僕も今日は家でユノとウルと遊び今日は早めに寝た。




