3 ◆ よくきれる 悲しき定めの 紙防御 ◆
アレクが気分良く目覚めると、隣でフェルサが大の字になっている。
眠った時間は正味1時間と少し。合掌造りの家には最低限の家具が備え付けられており、アレクとフェルサは布団で寝たのだ。気分はさながら合宿。
アレクは布団から出ると階下の囲炉裏へ直行して火を起こし、“朝食”としてピラネーアを焼く。火の爆ぜる音も非常に風情がある。ふとそこであることに気付く。
現在の時刻は、ゲーム内で午前3時。外は真っ暗、当然室内も真っ暗だ。
しかしながら、アレクは布団から出てピラネーアを焼くまでの間、灯りの類に触れてなどいない。
(そういや、明かりなんてあったけ?)
辺りを見渡し、そして家中を見て回るも照明の類は一切無い。あるのは行灯や燭台、石油ランプくらいだろうか。
ほのかに焦げ臭を感じたので、アレクは急いで囲炉裏へ戻る。慌ててピラネーアを火から救出してみると、火入りの加減は丁度良い塩梅であった。外は香ばしく、中はふっくらと焼き上がったピラネーアを4種1匹ずつ食べながら、アレクは唐突に囲炉裏の火を消してみた。家の中は真っ暗となる。
白い煙が微かに立ち昇る。
視界は――非常に鮮明だ。
アレクは首を傾げて顎をさすり、やおらフェルサを起こしに行く。
<フェルサー、起きろー。朝だぜー。コケコッコー♪>
正に鶏! 本物と違わぬ程の鳴き真似だった。
「のわーっ! 寝坊かーっ! ってまだ深夜じゃんっ!」
フェルサは布団から飛び起きるも部屋の暗さに戸惑い、手探りで何かを探している。その様子をアレクは階段からやや遠巻きに観察している。
<フェルサ、囲炉裏でピラネーアが焼き上がってるぜ>
「え? え? おい、アレクどこにいるんだ?」
フェルサは頭をきょろきょろさせ、手探りで壁伝いに、そして思い切りおどおどした様子で歩いている。鮮明に見えるアレクからすると、とても情けない光景のように感じられる。
(まあ、見えなければそうなるのが当然であって、この場合は暗視の出来る俺の方が特殊なのかな)
「今明かりを点けるから待ってろ」
「おい、アレクっ! そこにいるのか!?」
フェルサは声がやって来た方向に顔を向ける。
暫くすると、ぼんやりとした火の光が視界に入り、フェルサは胸を撫で下ろす。
「はあ……アレク……驚かさないでくれよ。心臓に悪いぜ」
「いやいや、すまんすまん。大の字で気持ち良さそうに寝てたから、驚かしてやろうかと思って」
「そんなに寝過ごしてたのか?」
「いいや、眠っていた時間は1時間ちょいさ。そうそう、さっきのは冗談で、どうやら俺は暗視が出来るらしい」
「は?」
フェルサは首を傾げ、呆けた声を上げる。
「さっきフェルサを起こした時に、俺はずっとそこの階段からお前の様子を観察していたのさ。飛び起きて、きょろきょろして壁伝いに宙へ手を伸ばしては引っ込め、たどたどしく歩を進めるお前の様子がばっちりしっかり見えてたぜ。泣き出しそうな顔も良く見えた」
「なっ! おい、俺で遊んだのかっ!?」
「結果としてそうだけど、お前も暗視が出来るのかなと思って……」
「出来るわけないだろっ!」
「悪かった。そのな、先に起きて、そのまま囲炉裏へ直行してピラネーアを焼いていたんだよ。その時、そういえば明かりも点けずに迷うことなくすんなり階段を下りて、不自由なく囲炉裏に火を起こす作業もこなしていた事実に気付いたんだよ」
変な物を見る目つきでフェルサが言った。
「お前、どうなってんの?」
「俺にそれを聞かれてもなあ。俺が知りたいくらいだし。考えられるのは、魔人族だからか、属性が闇だからの二択かねえ」
画面から自身の属性を確認するフェルサ。
「俺は――雷属性だな。アレク、光のある時はどう見えてんの?」
「そんなに変わらんさ。ただ、真っ暗の時の方が鮮明明確、すっきりくっきりって感じかな。だから起きた際に朝だって勘違いしたんだよ」
「魔人って変なんだな」
呆れたような物珍しい物を眺めるような、アレクを見るフェルサの目付きは、怪訝さに溢れていた。
アレクは気を取り直し、そんなフェルサ呼び掛ける。
「ま、それはそうとして、さっさと食べてウサギとピラネーア狩りに行こうぜ」
「ああ、そうだな」
フェルサも気を取り直して階下へ向かう。
月明かりから夜明け前へと次第に明るくなる景観も、随分乙なものだった。単なる山中での日の出に過ぎないのだが、薄暗い空に日が覗き、次第に朝焼けの色から爽やかな青と白色へ変貌するにつれ、気分が高揚してくる。
山頂や海岸での御来光というのは、無論素晴らしい光景だ。神々しさのような感動があり、自然の雄大さを実感出来る。
(おしっ、行ける場所が増えたら山や海での日の出も拝もう。しかーし、今日はウサギ狩りだっ)
町から30m程の森の入り口に辿り着くと、夜明け頃だからかウサギがうじゃうじゃいる。
「……フェルサ、すんごい数だけど」
「あ、ああ。どっから沸いて来んの、こんなに」
一斉に襲い掛かられたら一溜まりもないため、二人は即座に町の境界線へ逃げ込める辺りで狩りを始める。
アレクが〈グラビティ・ショット(3弾)〉を放つと、2弾命中した1匹は消滅し、1弾のみを当てた1匹は此方へ向かって来た。それに伴い6匹も此方へぞろぞろ駆けて来る。
「うげっ……フェルサ、頼む」
アレクは〈スノー・ボール〉を放って連れ立って来た1匹を吹き飛ばし、〈エアー・ショット〉でもう1匹も後方へ少し吹き飛ばす。その間、フェルサが手負いの1匹を仕留め、4匹とじゃれている。
ふと、アレクには一抹の不安が生じた。誤ってフェルサに魔法が命中すると、どうなるのか。
まずい気がしたため、操作性と精度が劣る〈スノー・ボール〉や〈エアー・ショット〉は控え、多少誘導操作も出来る〈グラビティ・ショット(3弾)〉を放つ。フェルサが更に1匹を仕留め、狙い違わず黒弾が3匹に命中して消滅し、フェルサは先程吹き飛ばされた2匹に斬り掛かる。
アレクはフェルサのHPを確認し、〈ヒール〉を唱えた。
(ん?)
発動と同時にフェルサが動き、アレクには“外れた感覚”が生じた。そして、フェルサの位置と入れ替わるようにして一角ウサギがフェルサに飛び掛り、直後ウサギの体がほのかに緑色に輝いた。
なんと敵に回復魔法を掛けてしまった。
再度〈ヒール〉を使おうにも再使用時間が4秒程あるので、アレクは〈エアー・ショット〉を放ち、回復してしまったウサギを吹き飛ばす。そして再度フェルサに狙いを定めて〈ヒール〉を放とうとするも、動くフェルサと襲い掛かるウサギ1匹とで照準が定め辛い。それどころか、攻撃魔法よりも照準を合わせるのが大変に感じられた。
アレクの感覚では次の順に狙いを定め易かった。
『〈グラビティ・ショット〉>>〈エアー・ショット〉=〈スノー・ボール〉>>〈ヒール〉』
はっきり言って、〈グラビティ・ショット〉ならば見当違いの方向にテキトーに放っても当てられる自信がある。
狙いを定めるのに戸惑っている内にフェルサが仕留め、此方へやってくる。一応歩いているフェルサに〈ヒール〉を放ってみる。
見事に外れた。
残像に回復魔法を掛けたように、僅か前にフェルサのいた場所が緑色に発光する。
「なあ、何やってんだ?」
「フェルサ、頼むから、少しの間そこを動かないでくれ」
首を傾げるフェルサを余所に、アレクは4秒待ってから傍にいるフェルサに〈ヒール〉を唱えた。今度は成功した。
「おっ、回復したぞ。何だ、回復しようとしてくれていたのか」
「まあそうなんだがな。フェルサ、RPGとかのゲームって、回復魔法を味方に掛けようとしたら外れて宙を回復させるとか、傍にいた敵に掛かってしまうとかあるのか?」
「標的を定めるのを間違えて敵を回復させてしまうことはあっても、何も無い場所を回復させるとかあるわけないだろ」
膠も無く端的に言われてしまい、アレクは頭を抱えたかった。
「さっき歩いて来た時、お前の少し後方が緑色に光っただろ? あれ、外した〈ヒール〉だ」
「はあっ!? 何言ってんだよ」
「にゃん五郎さんが“魔導士ならば大変かもしれない”って言ってたろ? 多分これのことだと思うんだよ」
「ん? 狙いを定めないと外れるのか?」
「その通り。そして魔法によって狙いの定め方や難易度が全然違う。今のところ〈ヒール〉が一番狙い辛い」
「面倒だな、そいつは」
「それにな、この調子だと、攻撃魔法を外して仲間に当てたら、仲間がダメージを負うことになると思う」
「なんだそりゃって、回復魔法が外れるんだから、そう、なる、のか?」
フェルサは視線を斜め上に向けながら、首を左右に数度傾げる。試してみるのが早いと考え、アレクはフェルサに問い掛ける。
「試してもいいなら、戦闘中にやるぞ?」
「うーん。今は打てないのか?」
「じゃあ、少し離れてくれ」
5m程離れた所でフェルサが此方に向き直る。
「いつでも来ーいっ!」
拳同士をガツっと合わせてから、仁王立ちでフェルサは待ち構える。
やる気全開のフェルサに向け、アレクは手心を加えた〈スノー・ボール〉を放った。いつもよりも飛んで行く速度が遅かった。
ばすんっ!
見事にフェルサに命中する。
「痛てぇ!」
後方に吹き飛びはしなかったが、しっかりHPは減り、SPもそこそこ減ったようだ。MPやOPはほぼ変化がない様子だ。
「フェルサ、SPも減ったようだぞ」
アレクはフェルサに〈ヒール〉を掛けながら近付く。
「おう、確かーにっ! これは面倒な設定だな。ん? 待てよ……なら、俺がアレクに斬り掛かったらアレクは負傷するってことだよな、きっと」
「間違いなくそうだろうな」
「試してみるか?」
「……この際、やってみよう」
「よおぉし、行くぞっ」
フェルサは楽しげに『やぁっ♪』と斬り掛かって来た。
ザシュッ!
……ずさっ……
見事に無防備な状態で袈裟切りを食らい、アレクは死亡した。
倒れて身動きしないアレクに、フェルサは慌てふためく。
「おいアレクっ! おいっ、死ぬな、死ぬんじゃない……そうだっ! 魔人だから生き返れるだろっ――」
最早混乱に近い状態のフェルサがワーワー喚いているのを余所に、アレクは静かに思考を巡らせる。
物理防御の値が低いとは当初から思っていたが、まさかここまで貧弱とは予想もしていなかった。刀による攻撃とはいえ、通常攻撃一発で死んでしまうとは。
また、PTを組んだ状態でも、味方への誤射の危険性があるというのは、現実的ではあるが、ゲームとしては辛い気がする。そんな所で現実っぽさを追求されても、やる側としてはあまり嬉しくはない。とりわけアレクのような初心者にとっては。
文句は文句で言うだけ言うにして、アレクは更に今後のことを考える。
誤射・誤爆の危険性をなるたけ下げるためには、魔法の鍛錬が必須ということだ。ただレベルを上げて、作業的にやれば良い話ではないことになる。ともすると、使わない技や技能は、忘れてしまう可能性も考えられるのだ。
更に、国という枠組みがあるそうなので、仲間を装って襲うことや、暗殺に諜報活動にうってつけの仕組みであるかもしれない。
考えれば考える程に、厄介さも孕んだ設計のゲームに思えてくるのだった。
もうすぐ5分が経過するため、アレクは念話を飛ばしてみる。声は出せないが、念話で話すことならば使えるかもしれない。
<もうすぐ町で復活するから、そこで待っていてくれ>
「えっ? えっ? なに? 生きてんの? もう、いやだなぁ、そんなドッキリはやめろよなっ」
念話はしっかりとフェルサに届いた。これならば、例え死んでしまっても、意思疎通が取れないために混乱する事態は避けられる。
<いやいや、死んでますぜ。HPがどう見ても空っぽじゃん>
フェルサはアレクと同じく暫く硬直してしまう。アレクがその場から掻き消えて暫くした後に、ようやく言葉を紡げた。
<……ごめんなさい>
<ははは、気にするなよ。『試してみよう』と合意の上だろ。それに俺の防御力が紙切れ同然なのも判ったことだし、試した価値が大いにあったよ。
更に、死んだら本当に能力が下がるぞ。今回は1割ちょいだな。期間が1日と出ている。これは注意が必要ってことも実感出来たわけだし、良い収穫だろう>
<そう、言って、くれると……助かる>
10分程でアレクはフェルサがいる地点に戻って来た。
アレクは元気良くフェルサに語り掛ける。
「お待たせ! さっ、ウサギを倒しに行こうぜ♪」
「あ、ああ」
二人はばっさばっさとウサギを狩って行く。勿論5~6匹ずつ。
ウサギ狩りを続けて行く内に判って来たことがある。まず、回復魔法は視覚で捉えると外してしまうが、対象者の闘気や魔力を感知して唱えると外れない。次に、少し難しいものの歩行程度の速度ならば移動中にも魔法を放つことが可能である。それから、アレクは本当に物理紙防御であることだ。ウサギの体当たり1回でアレクは半分程もHPが削られてしまうが、フェルサは数十回でも死なない。最大HPが倍以上違うとはいえ、相当防御力に差があるようだ。また奇妙なことに、〈ファイア・ボール〉でウサギに止めを刺すと、落とす物が焦げているか焼けているようだ。
「なあアレク……“香ばしく焼けたウサギ肉”や“焦げた一角ウサギの毛皮”“煤けた一角ウサギの角”ってのが少し混じっているんだけど……」
アレクも道具欄を確認してみると、手に入れた品々は以下の通りだった。
・煤けたうさベルト×1
・うさぐるみ×2
・うさ帽子×2
・うさネックレス×1
・うさ腕輪×1
・一角ウサギの毛皮×25
確かに焼けてしまっている物が、一つある。
一方で、フェルサの戦利品は次の通りだ。
・一角ウサギの毛皮×15
・一角ウサギの角×7
・一角ウサギの肉×4
・煤けた一角ウサギの角×3
・焦げた一角ウサギの毛皮×2
・香ばしく焼けたウサギ肉×1
明らかに差がある。
「なあ、どうして俺の方には稀少品が来ないんだよっ!」
「それを俺に言われてもなあ。まあ、後でちゃんと分配しよう」
倒した一角ウサギの数が71匹に対し、戦利品の数は64個。単純に考えるならば、非常に戦利品獲得の確率は高い。そして、二人とも互いに32個ずつということは、順番に振り分けられていることを意味している可能性が高そうだった。
その後、仮説を確かめるために、アレクとフェルサは倒す度に道具欄を確認する。
そして判ったことは、順番で戦利品を獲得していくこと、火属性で倒すと焼けており、重属性の場合は良い品が出やすいこと、どちらが止めを刺した場合でもアレクの方には良い物が手に入るということだった。
「なっ、なんという差別っ! おかしいだろっ! 不公平だっ!」
「不公平言われてもなあ。今のところ、そういう結果なだけだし。まあ俺の方が死ぬ確率は滅法高いしPTで折半するんだから、ひとまず良しとしといてくれ」
「そう、だけどなー」
それからというもの、アレクにはフェルサからの恨めしそうな視線が、ずっと付き纏うのだった。
その後、試しにPTを解除してウサギ討伐を行ってみたが、アレクが相手を出来るのは15m位先に2匹いるのが限度。それ以上の数や近さだとアレクが死亡する。
一方で、フェルサは6匹に囲まれても狩りを続行出来る。狩りの効率もフェルサは30分で40匹程、アレクは同時間で10匹程。アレクの場合、気付いていないウサギに遠距離から狙撃しても3匹以上来られてしまうと押し負ける。流石に走りながら魔法を放てるまでには至っていない。
一角ウサギに押し負け、倒れて動かなくなったアレクにフェルサが声を掛ける。
「アレク……運が良くても大変だな」
<囲まれても凌げるお前が羨ましい>
「確かに安定度は段違いだよな。ところで、同じ日に何度も死ぬと罰則はどうなるんだ?」
<恐らく加算方式なんじゃないか、これまでの経緯から推測する限りでは>
「嫌だな、それは」
そうしてアレクがその場から掻き消える。
<やっぱり加算方式どす。合わせて2割5分の能力減少となっとる。こりゃあ、とにかく、連続で死んだら手痛い>
<PT推奨ってことか>
<それもあるが、多分適性範囲の場所で頑張れということじゃないか? それにレベルが上がっても自動的にそれぞれの値が上がるわけではないから、しっかり鍛錬を積み重ねろってことかもな。無駄に現実的だ>
別の要素が絡んでいる可能性は大いにあるが、長く考えても判断材料が少ないために埒が明かない。アレクは途中で考えることを、一旦棚上げにした。
流石に1/4も能力が下がった状態でピラネーアを相手にするのは無理なので、1日ウサギ駆除をすることにした。
ついでながら、試しに手に入れた“香ばしく焼けたウサギ肉”をそのまま食べてみたら、かなり美味しかった。
「んん? あれは?」
ウサギが上って来られない木の上で“香ばしく焼けたウサギ肉”を食べていたアレクが何かを発見する。木の上なだけあって、見晴らしが中々に良い。
「どうした?」
「洞窟じゃないか、あれ」
「おっ! 確かに魅かれる洞穴だな♪ 行ってみるか!」
目は煌々と輝き、口調は弾んでいるフェルサに対し、アレクの口調は重く、片眉を撥ね上げている。
「やめとこうか」
「何でだよっ!」
「周囲に鹿っぽいのがいる。あれ、ウサギより強いだろ」
「どれどれ――結構いるな。しかーしっ! そこで諦めるなんて男じゃないっ!」
噴火する程に燃え滾った様子のフェルサ。もはや制止は無意味だろう。アレクは腹を括る。
(仕方ない、討ち死にして来よう)
アレクの予想通り、鹿に見事に蹂躙された2人だった。アレクは1撃で、フェルサも5頭に囲まれて10撃程でやられてしまった。
<……ごめんなさい>
<うん、勢いで行くのは楽しいけど、後悔するのならば行く前に少し考えてみようか>
<……はい>
言ってから、アレクは気付く。勢いで行ってしまうフェルサに、思慮深さを期待することが間違っていると。
そこで、アレクは少し考え方を方向転換する。互いに楽しくやれる方法はどうであるかと。
その後は地道に感覚を掴むことを意識しながら、ウサギを駆除した。昼間は数が疎らとなるため、現状のレベルと強さと罰則下では狩りをしやすかった。
後ににゃん吾郎に教えて貰ったのだが、どうやら夜明けと日暮れ頃にウサギは大量発生するそうだ。