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第76話 弟子入り

未熟ながら精進して参りますのでよろしくお願い致します!

感想・レビューお待ちしております!

「ふぅー… 儲かった!! 儲かった!!」


「今日は晩酌するか!!」


 タッ… タッ… タッ…


「ん…?」


「もしかして… つけられてる…?」


「……」


「誰だ!?」


「うわっ!!」


「あっ… 君は…」


「シンって言います!!」


「さっきの劇を見て感激しました!!」


「俺に、人形の動かし方を教えてください!!」


「はぁ… 何だそんなことか…」


「こんな路地裏でつけてくるから、変な奴かと思ったよ…」


「ごめんね… このパフォーマンスは私にしかできないと思うんだ…」


「えっ…」


「まぁ… そうですよねぇ…」



 ーその日の夜ー


「ただいまー…」


「あっ… シンおかえり!!」


「いやー… 金を稼ぐって大変なんだな…」


「俺も見よう見まねでジャグリングとかしてたけど、チップもらえなかったわ…」


「……」


 サッ…


「ん?」


「マックス… 何か後ろに隠したか!?」


「いやっ… 何も…」


「2人共!! ただいまー!!」


「あー… 凛…」


「聞いてくれ… 今日は一銭も…」


「えっ… 何か髪ツヤツヤじゃないか!?」


「あー… これ…」


「さっき美容院行ってきたの…」


「美容院って… 俺達にそんな金はないぞ!!」


「……」


「大丈夫よ…」


 凛は鞄から、札束を取り出した。


「えっ!! 一体その金どうしたんだ!?」


「どうしたって、稼いだのよ…」


「稼いだ…?」


「そう… 私、才能あるみたい…」


「嘘だろ!! 俺なんて一銭も稼げなかったのに…」


「まぁまぁ… シン…」


「そんな落ち込まないで…」


「……」


「マックス…」


 シンはマックスの後ろに回り込んだ。


「やっぱり…」


「お前… 札束数えてただろ!!」


「……」


「そうだよ…」


「けど、たったの8万ドールしか稼げなかったんだよねー…」


「はっ… 8万ドール!!」


「へー… マックス凄いじゃない!!」


 シンは唾をのんだ。


「ちなみに凛はいくら稼いだんだ…?」


「ん… 私…?」


「私は…」



()()()()()()ぐらいだったかな…」



「20万ドール!!」



「確かに凛の所いっぱいお客さんが来てたもんねー!!」


「マックスだって!! 8万も稼げれば凄いほうだよ!!」


「……」


 こいつら、こんな金稼ぎの才能があったのか…


 まずいぞ…


 このままだと… 俺の立場がなくなっていく…


「さて… 今日はもう寝て…」


「明日も稼ぎますか!!」


「そうだね!!」


 凛とマックスは、就寝の準備を始めた。


 いかん… 俺も何か芸を身につけないと…


 かといって、俺にそんな突出した才能があるはずもないし…


 そんな芸を教えてくれる知り合いもこの町にいないし…


 仕方ない… 明日、もう一度あの女の人に頼んでみるか…



 ー翌日ー


「さて… 今日も稼ぎますか…」


「……」


「あのー…」


「えっ…?」


「君は昨日の…」


「ずっと待ってました…」


「待ってたって… いくら頼んでもこのパフォーマンスは君には出来ないよ!!」


「……」



 バッ!!



 シンはその場で土下座した。


「お願いします!! 俺に人形の動かし方を教えてください!!」


「ちょっ… ちょっと!!」


「何でもしますから!! 本当にお願いします!!」


「うーん… 困ったな…」



「アリサ… イイジャナイカ…」



 バッ!!!!



 女性の持っていたキャリーバックの中から甲冑姿でライオンの姿をしたぬいぐるみが飛び出してきた…


「!?」


「オイ… オマエ…」


「イマ… ナンデモスルッテイッタナ…?」


「ボクノコブンニナルンダッタラ、オシエテアゲテモイイゾ…」


「……」


「あのーすみません… 何でいきなり、腹話術で話し始めたんですか…?」


「フクワジュツ…?」


「ハァ… わかった…」


「私のパフォーマンスの秘密を()()()()()()()()()…」


「その代わり、誰にも言わないでくれよ!!」


「はっ… はい!!」


「まず… この奇妙な喋るライオン…」


「キミョウッテイウナ!!」


「これは、私が腹話術で声を出しているわけじゃなくて…」


()()()()()が、君に話しかけてるんだ…」


「ソウサ!! ボクハアーサー!!」


「……」


「ということは… 喋るライオンがこの世に存在するってことか!?」


「うーん… そういうわけじゃないんだ…」


「こいつは私の能力で、喋れるようになってるだけ…」


「私の能力は、()()()()()()()()()()()()()()()()()…」


「ってことはだ… こいつはただのぬいぐるみとかそういう感じなのか…?」


「その通り!! 以前、とある廃城を訪れたとき、何があったのか聞き出すために、城に置いてあったこいつに命を与えたんだ…」


「けど、何故か記憶がないみたいで全く聞きだせなかったってオチさ…」


「それ以降、仕方なく一緒に旅をしているって感じ…」


「……」


「わざわざ、一緒に旅をしなくても、その能力って解除するみたいなことは出来ないんですか…?」


「できるよ…」


「けど、条件があるんだ…」


「それは…」



 グォォォォ!!!!



「何だ!?」


 バサッ!! バサッ!!


 ドラゴンの姿をしたぬいぐるみが飛んできた。


「いけねっ!!」


 女性は、キャリーバックにライオンのぬいぐるみとドラゴンのぬいぐるみを入れた。


「……」


「君の名前は…?」


「おっ… 俺の名前は…」



「シンです!!」



「シンね!!」


「私はアリサ!!」


「さぁ… 行くよ!!」


「私の秘密を教えてあげたんだ…」


「ちょっと… ()()()()()()()()!!」


 アリサはニコリと笑った。


 第76話 FIN

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