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新大東亜戦争  作者: 零戦
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第五十三話 世界状況と戦艦改装



世界各国はインド洋大海戦の結果にどよめいた。


敵連合艦隊にわずかな損害しか与える事が出来ずに生き残ったほぼ全艦艇が捕獲されたのだ。無理もない。


だが、アメリカやイギリス、ドイツは日本に対して徹底抗戦を展開すると表明。


日本首相の米内光政(海軍大将)も『遺憾ながら我が日本も徹底抗戦をする』と表明した。


捕虜にした連合軍兵士達は捕獲した連合軍攻略船団に乗せて帰国した。


ちなみに捕虜にされていた米海軍キング大将と独海軍レーダー大将は本人達の希望により帰国せず、キング大将は大韓民主国(通称韓国)に、レーダー大将は中華人民国(通称中国)に派遣され、両国の海軍力の発展に力を尽くした。


連合艦隊の機動艦隊も多数の戦死者を出したため、半年程行動不能であるがしばらくぶりの休日である。


また、帰還した戦艦扶桑型、伊勢型の主砲六基だと転覆の可能性が浮上し、急遽、改装が施された。


さらに、海軍は連合軍艦隊の対大和対策である装甲(四十六センチ砲に耐える装甲)を見て、戦艦大和型と長門型の改装を決定。


主な内容は主砲と全長、水線幅、トン数である。


また、連合艦隊全艦艇の機銃も変更。二十五ミリ機銃から四十ミリ、三十ミリ機銃に転換する事になった。といっても、二十五ミリ機銃全部が無くなるのではなく単に数が減るということだ。


捕獲した連合軍の戦艦の内、ビスマルク型も主砲の兵装転換が決定した。ちなみに伊戦艦も四十センチを搭載するが連装三基にし、高角砲や機銃を倍に搭載して防空戦艦にする事が決定した。


といっても、他の戦艦より対空能力が上がっただけだが……。



世界が動揺の中、将斗達は連合艦隊旗艦となった戦艦三笠に来ていた。



―――会議室―――


「……あの…山本長官…。これは本気と書いてマジですか?」


将斗が手に持っている一枚の設計図を見て山本長官に問う。


「本気だ。それにその案は川嶋中将達が持ち掛けてきた話しだ」


「………」


将斗が無言で設計図を見ているのは戦艦大和型及び長門型(伊予型も含む)、航空戦艦信濃型改装計画と書かれている。


さて、ここで大和型及び長門型(伊予型も含む)、信濃型の改装計画をお見せしよう。




―――戦艦大和型(同型艦武蔵)―――



常備排水量十五万四千トン。


全長三百四十五メートル。


全幅五十メートル。


最大速力三十二.八ノット。


航続力一万八百海里/十八ノット。


軸馬力二十七万馬力。



武装。


五十口径五十六センチ三連装砲九門。(決して、いそろく砲ではないので)


副砲四十五口径四十一センチ三連装砲六門。


十二.七センチ連装高角砲二十四基。


四十ミリ三連装対空機銃二十基。


三十ミリ三連装対空機銃三十六基。


二十五ミリ三連装対空機銃十六基。


水偵六機。


防御力は以前にも書いたがスポンジやゴム、コルク等の層を設ける。


さらに、対空機銃群には全てシールドが設置されている。


又、副砲の四十一センチ砲は対空射撃も出来るように仰角五十五度まで上げられる。主砲の仰角は四十五度である。





―――航空戦艦信濃型(同型未完尾張)―――


排水量や全長等はほぼ、大和型と同じである。


ただ、最大速力が三十三.五ノットで、航続力が一万千海里である。


武装は五十口径五十六センチ三連装砲が前部に二基。後部に連装砲一基。


十センチ六十口径連装両用砲二十基。


四十ミリ三連装対空機銃二十基。三十ミリ三連装対空機銃二十四基。二十五ミリ三連装対空機銃十二基。


常用百八十機。(補用十八機)


主砲は仰角四十五度である。



続いて長門型を紹介しよう。




―――戦艦長門型(同型艦陸奥。準同型艦伊予、伊吹)



常備排水量六万二千トン。


全長二百五十メートル。


全幅四十二メートル。


最大速力三十二.八ノット。


軸馬力十八万三千馬力。


航続力一万八百海里/十八ノット。


武装


五十口径四十六センチ連装砲五基。(前部三基、後部二基)


十四センチ単装砲十二基。


十二.七センチ連装高角砲十二基。


四十ミリ三連装対空機銃二十基。三十ミリ三連装対空機銃二十基。二十五ミリ三連装対空機銃十四基。


水偵三機。




「……ワ〜オ」


将斗が少し呆れたように呟く。


「長官……これ…出来るんですか?」


一応首席参謀である信一が山本長官に尋ねる。


「うむ、出来るみたいだ。明後日から改装をするみたいだしな」


将斗と信一が苦笑した時、光に包まれた。光の中から出てきたのは久々の登場である蒼零だ。


「将斗ーッ♪」


蒼零が将斗に抱き着く。


「どしたん蒼零?改良型が配備されたから嬉しいんか?」


将斗は顔が綻ぶ蒼零の頭を撫でる。


「そうや。やっと配備されたからな♪居心地バッチシやで」


将斗が言っている改良型とはむろん航空機のことだ。


インド洋大海戦が終わった一ヶ月後に改良型が航空隊に送られていた。




―――零戦五二型―――


最大速度六百二十五キロ。


航続距離三千キロ。


武装 機首十二.七ミリ機銃×二、主翼二十ミリ機銃×二。


三菱金星発動機 千七百八十馬力。




―――九九式艦上爆撃機五二型―――


三菱金星発動機 千七百馬力。


最大速度四百九十五キロ。


武装 機首七.七ミリ機銃×二、十二.七ミリ旋回機銃×一。二百五十キロ爆弾×一。六十キロ爆弾×二。


航続距離二千二百キロ。




―――九七式艦上攻撃機五二型―――


三菱金星発動機 千七百八十馬力。


最大速度四百九十キロ。


航続距離二千四百キロ。


武装 機首七.七ミリ機銃×二、十二.七ミリ旋回機銃×一。一トン爆弾×一、航空魚雷×一、八百キロ爆弾×一、五百キロ爆弾×二、二百五十キロ爆弾×四、六十キロ爆弾×八。



以上の三機種の改良型が各空母に送り込まれていた。



蒼零も自分の機体が新しいので朝からご機嫌なのだ。


「……蒼零君。すまんが今から大事な話しがあるんだ」


一瞬、山本長官の目が光ったのを将斗と信一は見逃さなかった。


「ん?何の話し?まさかハワイでも占領すんの?」


蒼零が冗談を言うと山本長官はハハハと笑い出す。


「……そのまさかだ……」


山本長官が机の引き出しから一冊のノートを取り出し、将斗に渡す。


「……やるぞ…」


将斗にノートを渡した山本長官はニヤリと笑って三人に呟く。


将斗に渡したノートには『ハワイ諸島攻略作戦』と書かれていた。



さて、いよいよハワイです。御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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