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第七章 寂しい桜と考古学者の英雄さん

ふらふらと自分の城を歩く。

目的は単純、真紅を捜し歩いてる。

夕ご飯が終わったら二人きりでゲームでもしようかと思っていたのだが、彼はアプローチをかけるまもなく私の視界から消え、どこかへと煙のように消えてしまった。

よくよく考えてみれば、この三週間彼と会おうと思って会えるのは朝だけで、一つところにとどまっていることはあんまり無い。

ちょっと前までは、こういう言い方もおかしいが二人でいる必要はあんまり無かったし、二人でいようと思ったことも無かったため、さほど苦にはならなかったが。


今は……ちょっと寂しい。

「シンク~」

大きな声で呼んでもなんか恥ずかしいので、小さな声でつぶやくように真紅の名前を呼ぶ。

当然返事はない。

「くすん」

いや、分かっていた。当然のことながらわかっていた。

真紅は今の関係になったからといって私のそばでずっと年がら年中甘やかすような人ではないのは。

多分今までと変わらない日常が続くのであろうことは十分に理解していたし、予想もしていた………けど。

「けど」


ちょっとくらいかまってくれたって良いんじゃないかなぁ。


一応……その、こ、恋人なんだし。

私だって女の子ですから、助かるかも知れないけど基本的に余命あと一週間なんだから……誰かに甘えて心を落ち着かせたいって考えることもあるのに。


「はぁあ」

とりあえず一階と二階の部屋は確認し、私はぼーっとしたまま段ボール箱の中を覗き込み、真紅がいないことを確認してため息を漏らす。


「やっぱり、あんまりべたべたするのは好きじゃないのかなぁ……割とドライっぽいし」

でも、放っておかれるとおかれたで……なんだか悲しいなぁ。

狼になられても困るけど。


と。

そんな事を考えているうちに、私は自分の城の中をぐるりと一周してしまい、真紅が外出中であることを確信する。

まったく、毎度の事ながらどこをほっつき歩いているのやら。

「深紅のやつは見つかったかい?桜ちゃん」

腰に手を当ててため息を一つもらすと、談話室から顔を覗かせてた龍人君が苦笑混じりに話しかけてくる。

珍しくめがねなんてかけちゃって、片手にはなんだか難しそうな書類を持っている。

龍人くんと言えば、深紅以上に仕事そっちのけで遊んでいるイメージがあったため、少しばかり新鮮だ。

「……なんか桜ちゃん、そこはかとなく俺のことバカにしたでしょ」

「ふえ!?そ、そんなこと」

「あったのね……まぁいいんだけどさ。俺だってサボってばかりじゃ無いんだよ」

あ、サボってること自体は自覚があったのか。

「で、何見てるの?」

「ん、ちょっと桜ちゃんの護衛とは関係ねーんだけど、俺の本職のほうの仕事でね」

そういうと龍人君は難しそうな表情をしながら、アラビア語の書かれた書類を私に見せてくる。

ふむ、意味不明な文字の羅列がひたすら続いているため、どうやら術式のようだ。


そういえば。

「龍人君って仕事してたの!?」

「なんかちょくちょく桜ちゃん俺に棘が無い? 深紅が傭兵やってるのと同じように俺だってほかに仕事してましたよ?」

それは意外だ……。

「どんなお仕事?」

「ん?考古学者」

「あっはっは、寝言は寝てから言うんだよ?龍人君」

「ひでぇ!?」

懇親のギャグは私の笑いのつぼをしっかりと押さえ、私は湧き出るがままに笑い続けるが。


「…………………」

次第に笑顔にカゲが浮かび始め、暗黒面に触れてしまいそうな表情に龍人君がなってきたところで、私はようやくこれが本当の話なのだということを理解し。



「あ……あはは」

渾身の大爆笑から、場を和ませるための乾いた笑いへとシフトチェンジさせる。


「…………」

「え……えと、ごめんなさい」

すなおに謝る。

「いや、別に良いけど……俺って本当にどんな目で見られてんだ社会から」

まずい……相当精神に大ダメージを与えてしまったみたいだ。

「え……その!?違うんだよ!考古学者ってすっごい頭いい人しかなれないイメージだから!? その、ね……あ、あっはは!す、すごーい。龍人君天才ー!」


「だろお!そうなんだよ、俺実は世界最年少天才考古学者って呼ばれててな」

よかった、龍人君単純で。

「じゃあ、そのアラビア語で書かれた書類も考古学に関連する何かなの?」

「まぁな」

龍人君はご機嫌になったのか、その書類をミーティングの書類のように気安く渡してくる……なんだか年季の入った紙は、いともたやすく破れてしまいそうで、渡された私のほうとしてはどぎまぎしながらそっと受け取る。

……。

「んー。よく分からないけど……これがなんか重要なの?」

随分と乾ききった紙は、しわだらけでしかも紙魚が紙をところどころ食べて穴を開けている。

術式のことは良くわからないが、これでは起動しないんじゃないだろうか。

「いやな、一応これも攻撃系の術式らしいってんで、昨日アメリカから送られてきたんだけどよ……どうにも始動キーも分からんし、扱おうにもこんなかみっ切れじゃ扱いようもねえし……なにより、本当にこれで起動状態が保てているのかもわからねえってんでお手上げ状態なんだよ……」

はぁ……よく分からないが、龍人君も一応仕事をがんばっていることは分かった。

「……んーーー……」

私は龍人君にその書類を返すと、珍しく真面目な顔をしてぶつぶつとへんな言葉をつぶやきながら書類をめくったり裏返したりしながら考え込む。

その姿は、まるで銃器をいじっている真紅の姿にそっくり重なり……。

「……あは」

「ん?どうした?桜ちゃん」

「んーん。なんでもない。ただ、なんで二人があんなに仲がいいのかがなんとなく分かった気がするから」

「二人って、俺と深紅のやろうが?」

龍人君はなんだか難しそうな表情を浮かべて、嫌だなぁとかつぶやいて見せるが、その本心では喜んでいるのがばればれである。

なんだかんだで、二人とも似たもの同士のようだ。


「そうそう、今真紅がつかまらないの……暇だからかまってー」

「……あはは……桜ちゃんも随分と変わったよな」

「そう?仲良くなって化けの皮がはがれただけだよ?」

「化けの皮って……あーまあいいや。じゃあ、この仕事さっさと終わらせて護衛の任務に集中したいから、ちょいとばかり手伝ってくれねえか? 始祖の目を持ってる桜ちゃんなら、なんか分かるかも知れねえし」

仕事に集中していたことなんてあったのだろうか……と一瞬思いはしたが、私はその言葉を飲み込んで龍人君の手伝いをすることに決める。

場所は、龍人君が作業をしていた談話室。

薄暗い部屋の四人がけのソファーに私は一人龍人君と向かい合うようにすわり、殴り書きされたメモや文字で構成された謎の計算式がかかれた資料が散乱してあふれかえっている机を見やる。


一瞬手に取ろうとも考えたが、私はおそらく理解できないだろうと早々に諦めておとなしく龍人君を見やる。

「術式についてあんまり覚えてないって言ってたのに……随分と本格的だね」

そう、龍人君は真紅があきれるほど術式について知識がないと思っていたが、これを見る限り、かなり高度な術式まで扱っているようだ。

「……いや、わかんねーよ?最近開発された術式は」


書類とにらめっこしながら、龍人君は私に視線を向けずにそう語る。

「……?術式に今とか昔とかあるの?」

「あぁ、前に深紅の野郎が言ってただろ?術式って言うのは、昔の人間が作り上げた科学とは異なった『方法』なんだよ」

「うん、それは聞いた……結局、使いにくいから主流にならなくて、魔女狩りとかで根絶されちゃったんだよね?」

「そういうことだ。まぁ性格にはそうやって根絶されたのは魔術のほうなんだけど、そこは問題じゃないな……。分かるとは思うけど、言葉って言うのは進化する。日本語だって平安時代と今じゃぜんぜん話し方も何もかもが違うし、ロシア語だってそうだろ?」

「うん……確かに、ロシア古文は難しいです」

「そ。今と昔では根本的に術式の組まれ方が違うんだよ。それに、利用のされ方もな。深紅たち軍人が学ぶのは近代魔道術式学……最新技術で使用しにくい術式を、簡潔かつ最大限に能力を発動させる方法。そして、その術式をいかに隠匿し、縮小化して目立たなくするかを学ぶ学問だ。深紅のクローバーあるだろ?あれがいい例だ……オートマチックなのに三種類の術式がこめられた特殊弾丸をぶっ放すことが出来るシステムにくわえて、衝撃吸収、銃全体の強度の強化。ついでにファーストアクトを打ち出すための~加速~の術式。こんだけの術式を搭載しているのに、遠目からは文字はまったく見えないだろ?」


そういわれてみれば、深紅から借りたクローバーは、普通に扱っている分には唯の銃だが……赤い瞳で見ると文字がたくさん凝縮されているみたいに見える。

「なんでそういった進化をしたの?」 

「まぁ、そうなった理由は、術式って言うのはもうこの世には存在しないものだし、世界がそれをまた認知しちゃうと無駄な争いが勃発するだろ?だから、世界の決まりごとである特定の機関以外が術式を使用することを禁止したんだ。んまぁ、危険だって理由もあるんだけどさ」

龍人君はそういうと、書類をしまい、術式を起動して一本の剣を取り出す。

「んで、俺の専門は古代魔道術式学。こいつは俺の愛剣の一つ レヴァンティンなんだが」

さらっと神話の中にしか出てこないような名剣を取り出す龍人君。

よくよく考えればなんだかんだでこの人が一番浮世離れしているような気がする。

「……すごい……刀身にも文字がびっしり。でも、綺麗」

「そ、職人にとって、術式は芸術……力と美しさを兼ね備えるために、いかに強力な術式をくみ上げながら、剣を栄えさせるかを目的にしている。だから、真紅が俺にいつも説教垂れるような、隠匿方法とか術式の自己再生だとかはまったく専門外なんだよ……術式ってのは、昔の人からしてみれば芸術品。壊れたらそこまでなんだ」

「へー。じゃあ、術式自体は龍人君の方が専門なんだ」

「まぁそういうことになっかな……まぁ、戦闘に使うようなものは作れないから、既存のものをつかってっけど、単純な術式の知識なら深紅よか俺の方が上だぜ?」

「すごいね、龍人君」

「え……あ、いやそんなすげーもんじゃねーって……あはははは」

褒められなれていないのか、龍人君はなんだか珍しく照れたような表情で顔を赤らめて笑う。

もっと真紅も、龍人君のこういうところを認めてあげれば良いのに。

「そうだ……ねえ龍人君、私の眼ってこういう古代術式にも適用されるのかな?」

そういうと、龍人君は一つ思案をした後。

「そうかもな、分からないけど桜ちゃんの場合、術式でくみ上げられた文字を公式とか無視して脳が直接理解しちゃってるからな」

「???」

「えーと……つまり、まったくわからないはずの広東語とかオランダ語とかを、単語とか文法とかまったく分からないのに勘とノリで翻訳家真っ青なレベルで訳せちゃう能力?」

「私の能力ってそんなすごいんだ」

「ああ、さらにその文字に干渉して……って難しい話だから止めておこう……まぁようするに、言語とかそういうのは問題じゃなくて~術式~であるなら何でもオッケーって事だから多分理解できるはずだぜ?」

「じゃあ、私がその資料を見れば良いんじゃないかな?」


ふと、私がそんなことを思って龍人君に伝えると。

「……」

龍人君は右拳を左手のひらにはんこを押すようにたたき。

「あーなるほど」

と眼からうろこを落とす。

なるほど、真紅が龍人君をめったに褒めない理由がだんだん分かってきた気がする。


「あっははは、なーんで気づかなかったんだろうな俺、桜ちゃんに頼めば一発じゃん!じゃあ頼むよ桜ちゃん」

書類を適当にフォルダにしまい込む龍人君……なんというか、真面目なんだかいい加減なんだか本当に分からないなこの人は。

「はぁ……じゃあやってみるね」

でも、お手伝いが出来るのは楽しいし、真紅をまついい時間つぶしにもなる。

とりあえず私はいつものように瞳を閉じ。


頭のスイッチを切り替える。


いつもと同じ、頭を撃鉄がたたき、外の世界……異形である部分に浸透していく感覚……。

「ええと」

相変わらず文字は意味不明だが、見える光は線のように光と光で一文字一文字をつなぎながら、その意味を私に語りかけてくる。

説明を聞いたうえで見てみると、確かに私の能力は意味不明だ。

「どんな効果ー?あと、術式として機能してるー?」

あー、もうだらけてあっちで紅茶飲みながらくつろいでる……。

「んー。光ってるから術式としては機能してるみたい……あぁなんだ。これ、戦闘用の術式じゃないよ……文字の順番を変えるだけの術式……。始動キーは失われた神様の正式名称だって言うけど、わかんないからとりあえずこうやって強制的に起動させてっと」

文字の起動部分にかけられたほつれを少し指でなぞり、私は術式を強制的に起動させると、アラビア語で書かれていた術式は浮かび上がり、その文字列を変化させ、一つの文章へと姿を変える。

「アッラー以外の神様をたたえる、異教徒の隠した神の言葉みたい……作った人は大体1000年前くらいの人で……名前は」

「す……ストップ!?桜ちゃんストップ」

「え?」

私は龍人君に言われて集中力を切らし、瞳を閉じていつもの青い瞳へと戻る。

「どうしたの?」

「いや、こっちこそどうしたの……だよ……なんかあったの桜ちゃん?」

「ふえ?何かって?」

「いや……だって今まで、術式を停止させることしか出来なかったのに、いきなり術式を強制的に起動するだとか……前はできなかったはずの術式を作り上げた人物の特定とか……」

「ふえ!!わ、私そんなことやってた!?」

龍人君の顔の色が変わる。

それは冗談とか、私を驚かせようとかそういうものでは断じて無く……。

まるで死神と対峙しているかのような表情で、龍人君は私を見つめる。

「桜ちゃん」

重い口が開く。

声のトーンは低く、ふざける様子など微塵も感じられない。

「もう、その眼は使うな」

命令は重く、私はいきなり投げかけられた言葉に金縛りにあったように抗えなくなる。

「どういう……こと?」

「使わせておいて言うのもなんだが……その眼は今の桜ちゃんには危険だって言うことだ」

意味が分からない……。

何が危険なのか、脈絡も何も無く、私はどういうことなのと聞くと、龍人君は一人何かをぶつぶつと考えをまとめるように唱えながらやけ気味に紅茶を飲み干す。

「……ええと何から話せばいいんだ……ああ、そうだ。オーケー……良いか?落ち着いて聞けよ?」

「う……うん」

彼の方が落ち着きが無い。


「?」

「未来予知の能力を持っているミコトちゃんが、体の感覚が無いのは知ってるな?」

「う……うん」

「前も話したと思うけど……先天性異常って言うのは本来、体の重要な機能を犠牲にして授かる。ミコトちゃんの痛覚みたいにな……つまり、裏を返せば、機能を失えば、さらに能力が強まる可能性もあるわけだ」

「!」

「あー、桜ちゃんはその……先天性異常を持ちながら異常をきたしても普通の人間として機能できるよう作られた仮身だから、先天性異常によるマイナスは無かったみたいだけど……だんだんと体の感覚がなくなってきているんだったよな?」

「ええ、ゼペットには停止のための前準備じゃないかといわれたわ」

「ってことはつまり、仮定であってゼペット本人にも分からないってことだよな?……ああくそ、ってことは説明できんな……」

「え?どういうこと?」

「今の様子を見ていると、桜ちゃん。君の体がだんだんと動かなくなって来てるのは十中八九……その眼のせいだ」

「!!」

「前に言ってたよな?無理してみようとすると頭が痛くなるって」

「う……うん、なんかすごい頭が痛くなるの」

「それはおそらく、能力が進化することによって脳に負荷がかかって、本能的に妨害したんだ……これ以上見えないようにって……つまり、その気になれば脳にいくらでも負荷をかけて進化できるってことだ……最近、何かその眼を酷使した覚えは?」

私の脳裏に、先日のゼペット戦が思い浮かぶ。


一キロ先の術式を裸眼で認識し……うがつ。

到底人間の機能ではなしえない奇跡……。

「……心当たりがあるみたいだな……どうりで、最近になっていきなり体の自由が利かなくなるなんていうから……おかしいと思っていたんだ」

「どどど……どうしよう!?」

「落ち着いて、桜ちゃん。眼を使うとどんどん停止に近づくなら、眼に負荷をかけなければ良いだけだ……幸い、今のでは何も体に影響は無かったんだろ?」

そういわれて私は、全身に神経を集中させて味覚、痛覚、視力意外に異常は無いか探ってみるが、特には無さそうだ。

「い……今のところ大丈夫そうだけど……で、でも、私」

「よかった……見えないものを無理矢理に見ようとしなければ大丈夫みたいだな……でも、これからは眼に負荷をかけるようなことをしちゃいけない。いいか?」

龍人君は慌てる私の手をとり、今まで見たこと無いくらいすんだ瞳で私を見つめて落ち着かせてくれる。

「うん……龍人君……ありがとう」

「良いってことよ。笑顔を忘れねえことだ辛い時はな、笑ってりゃ何とかなるもんよ?意外と」

にっこりと笑いながら龍人君は私を見つめ……私はなんだか彼に真紅と似たものを感じる。

あぁ、なんだかんだで彼も私のことを友達として大切に思ってくれてるんだ……そう思うとなんだか真紅と対峙しているときとはまた違った高揚を覚える。

本当に、この二人に出会えてよかった。今心からそう思う。

「ま、まあとりあえずこのことはみんなに報告して、それから対策を立てようよ……ミコトにゼペットも居るんだし。きっと何とかなるって」

「そうそう、その意気その意気ってわけで、敵の正体も分かったわけだしよ!前哨戦って言うか、自分の病に対する宣戦布告って言うことで、乾杯しようぜ?桜ちゃん!」

「そうだね!!決戦は近いから!ここでコーラを補充して英気を養わなきゃね!龍人君!」

先ほどのお通夜のような空気はどこへやら、そこにあるのはたった三週間で親友となったお調子者の悪友のあくどい笑顔があり、私も自分で分かるくらい負けず劣らずの悪い笑みを浮かべて応える。

あれこれうるさい石田も居ないし、真紅もしばらく帰ってこないってことはそうだ……気づかなかったがハメを外せるって事じゃないか。

「飲もう!」

「飲もう!」

そういうことになり、私は真紅が帰ってくるまで親友と共にバカでくだらない話をしながら盛り上がるのであった。

            


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