第一話 栄光の始まり
伝説の目撃者となれ。
これは、勝負強い打撃と選球眼で「令和のゴジラ」と愛称で親しまれた有原悠輔と関東の勝負師でアンタッチャブルレコードに挑むライバル・山本康太の物語である。
舞台は、プロ野球選手を多く輩出している名門・尼ノ浦高校と加崎島高校の対決から幕を開ける。
【第1話】登場人物
有原悠輔(主人公)
山本康太(主人公のライバル)
馬場和樹(主人公のチームメイト・同級生)
林 和也(主人公のライバル)
江藤 進次郎(尼ノ浦高校の野球部監督)
新井智徳(加崎島高校の野球部監督)
有原 実(主人公の父)
有原雅代(主人公の母)
有原忠志(主人公の祖父)
有原義子(主人公の祖母)
船瀬三桜(主人公の恋人・同級生)
相沢和男(有原や馬場の同級生)
萩原剛志(記者)
千秋 楽(記者)
山本早苗(ライバルの母)
林 樹里(ライバルの姉)
馬場君枝(チームメイト・同級生の母)
三上源三(阪神ファン)
上川 敏(阪神の監督)
岡田雅之(阪神のGM)
宇都宮 源太郎(阪神のオーナー)
金田 治(広島の監督)
北別府 耕三(広島のGM)
その他
【本編】
2022年8月 阪神甲子園球場
第104回全国高校野球選手権大会の決勝戦で、江藤進次郎監督が率いる強豪校の名門・尼ノ浦高校と、新井智徳監督が率いる強豪校の名門・加崎島高校。
超満員の観客が、甲子園を大いに盛り上がっている。
試合は4回表、加崎島の攻撃 ツーアウトランナーなしで3年の山本康太が打席に入る。
レフトスタンドにいる加崎島の応援団が「ジョックロック」を流している。
ピッチャーは3年の青山が、3球目で内角低めのスライダーを投げると彼がそれを振りぬき、レフトスタンドに入る。
加崎島が1点先制をもぎ取る。
愕然としながらうなだれた青山だが8回まで投げ、9回は3年の馬場和樹が無失点で抑えた。
9回裏、尼ノ浦の攻撃 ツーアウト満塁でバッターは、3年の有原悠輔。
そう彼が主人公であり、ライバルは山本である。
今度は、ライトスタンドにいる尼ノ浦の応援団が「アゲアゲホイホイ」を流している。
ツーアウト満塁、ピッチャーは3年の林 和也。
後に因縁の対決で知られるライバルだ。
フルカウントの9球目で真ん中高めの直球を投げる。
すると彼がそれを振りぬきバックスクリーンに入り、見事逆転サヨナラ満塁ホームランで尼ノ浦が優勝を決めた。
一塁席で見ていた彼の両親(父・実 母・雅代)は立ち上がって「悠輔--!」と叫んだ。
また彼の祖父母(祖父・忠志 祖母・義子)はテレビで泣きながら微笑んでいた。
後に彼は、インタビューで「甲子園は世界一になった気分です」と嬉しそうに
語っていた。
彼の称号は「令和のゴジラ」である。
恋人は、女優に志望の船瀬三桜と高校1年から付き合っている。
彼の得意な科目は、英語とアメリカ史である。
英語では、小学5年生で英検3級を取得し、高校2年は1級に取得した。
またアメリカ史では、大統領の主だった事件に関するテーマの発表を行い校内で見事表彰を飾った。
一方、ロッカーにいる山本は甲子園で一度も優勝していなかったのか、
とても悔しがっていた。
彼の称号は「関東の勝負師」である。
彼の得意な科目は、社会である。それは、国を言うだけでその国の野球世界ランクが言えるという謎すぎる特技である。
両者での学校生活は、良好である。
後日、同級生であり後にボクサーとなる相沢和男との会話をしている。
「おい有原、どこの球団にいくんや?」と真顔で言うと、有原は「俺は、阪神に入団かな」と意欲的に答えた。
相沢は、「阪神か、ファンが圧倒的にすごいし、「六甲おろし」にも有名な球団歌やぞ」と面白がっているように言った。
公園でスポーツ記者の萩原剛志と千秋 楽が、有原のある噂話をしている。
「先輩、令和のゴジラと呼ばれているスラッガーの有原君が、どこの球団に入るかという噂が広まっていますけど、どこの球団にいきますか?」」と千秋が聞くと、萩原は「有原君なら阪神かオリックスに行くやろな」と真顔で答えると、「そうですか、僕だったら中日かヤクルトだと思いました」となぜか悲し気に言った。
さらに、萩原は彼の打撃練習について話した。
「それに俺が有原君の打撃練習で見たけど、あまりにも打球を飛ばすから特設のネットが設置されたけど、打球はネットすらも超えて場外にある彼の自宅を直撃したら、その飛距離に周囲の近所は、「有原瓦保険」になる保険が誕生したらしいよ」と腑に落ちたかのように言うと、千秋は唖然としながら頷いた。
「…なるほど」
やはり、誰にでも驚くことだろう。
それから月日が流れ、迎えたドラフト会議が始まった。
尼ノ浦高校の講義室にいる江藤監督や有原と馬場が座っている。
また校長室にいる有原の両親と馬場の母・君枝がテレビを見ている。
一方、加崎島高校の体育館にいる新井監督や山本と林が座っている。
また教室にいる山本の母・早苗と林の姉・樹里が座っている。
そして、運命の瞬間が訪れる時が来た。
「第一巡選択希望選手 阪神 有原悠輔 内野手 尼ノ浦高校」
彼は、希望通りになったことに喜んでいた。
講義室に座っている後輩たちや同級生たちが狂喜乱舞に盛り上がった。
「第一巡選択希望選手 広島東洋 山本康太 外野手 加崎島高校」
彼は、希望通りにならずだが納得している。
体育館に座っている後輩たちや先生たちは大いに盛り上がった。
「第一巡選択希望選手 中日 馬場和樹 投手 尼ノ浦高校」
彼は、希望通りになったことに有原と喜びを分かち合った。
「第一巡選択希望選手 読売 林 和也 投手 加崎島高校」
彼は、希望通りになったことに山本と喜びを分かち合った。
こうして、運命のドラフトは幕を閉じた。
翌日、熱血な阪神ファンで、サングラスをかけ口ひげを生えた男がトーストを食べながらスポーツ記事を読んでいるのは、三上源三である。
「高校通算100発以上の長距離砲 令和のゴジラから虎のゴジラへ」と見出しを読むと、「高校でようパカパカ打っとるなぁ!」と大いに盛り上がった。
次のページをめくると、「メジャー通算97発の左の長距離砲と160㎞以上で2度ノーノーと5度パーフェクト達成の右の速球投手」と見だしを読むと、「いやバースやん!バースの再来やし、チャップマンみたいに速いわ!ようやったな阪神!」と大いに盛り上がっていると、その下に「台湾リーグ5年連続最多安打の右の安打製造機」と見だしを読むと、「いやマートンやん!マートンやろ!!阪神はこれで優勝やろ!」と狂喜乱舞で、大いに盛り上がった。
2022年12月 入団会見
冷静な表情でありながら喜びの心境を胸に秘める有原は、「伝統ある希望の阪神にご指名いただき大変光栄です、もう一度甲子園でホームランを打ちたいと思います」と100点満点のコメントを出した。
さらに続けて、「憧れている選手では、松井秀喜さんや掛布雅之さんです、メジャーではジェイソン・ジアンビとミッキー・マントルです」と語った。
契約金は9950万円である。
趣味は、ダーツとドライブで背番号は55である。
彼は、憧れていた松井がつけられていたその背番号にとても気に入っていた。
ちなみに同席していたのは、監督に就任したばかりの上川 敏やGMの岡田雅之にオーナーの宇都宮 源太郎である。
一方複雑な心境を悟った山本は、「有原君とは、とてもライバルなので絶対に負けられないように頑張りたいと思っています」とライバル宣言のコメントを出した。
さらに、「目標は、王さんが持っている通算本塁打記録更新を目指したいです」と語った。
契約金は6550万円である。
趣味は、撮り鉄で背番号は10である。
ちなみに同席していたのは、金田監督やGMの北別府 耕三である。
やはり、両者ともへの野球ファンや評論家など、大いに注目されるのだろう。
こうして両者は無事、入団会見を終えた。
果たして有原は、名門タイガースでどんな活躍を見せるのだろうか?
そして山本は、広島の地でチームを勝利に導けるのだろうか?
有原悠輔と山本康太のプロ野球人生が今、幕を開けた。
*この作品はフィクションです。
登場人物や試合内容などすべて架空です。




