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十七話

月一更新になりつつある(^^;






~ライラック平原~




 魔の森から魔物が大陸中央に出ないように作られた防衛都市ライラック、その周囲に広がる平原は都市が造られた時についでに都市の名前からライラック平原と呼ばれるようになった。












 防衛都市を出発して二時間ほど経つ頃、辺りは自然豊かな平野が広がっており野生の動物が草原を駆けてる姿を見かけたりする。





 アイリスは目的地である場所まで進みながら感知系スキルである『天眼』を使い依頼にあったオークらしきモンスターを探す。(スキル『天眼』は自身から最大百キロの範囲内に入った悪意や敵意を持つ者を感知できる。今は十キロほどに範囲を落として使用している)






 オークという魔物は危険度は姿は二足歩行する豚で、体長は大きい者で190センチほどの肥満体型で武器を使う程度の知性を持ちこん棒や丸太を武器に襲いかかってくる。オークの重量級の体格からの攻撃はトラックに跳ねられるほどの威力がある。そんなオークは森のなかで集団で生活しておりライラック北部の平原で目撃されるような魔物ではないのだ。




 オークの情報を整理しているとアイリスはゲームで戦ったオークのことを思い出した。ゲームで登場していたオークはこの世界の肥満体型のオークとは違いまるでボディービルダーのように鍛え上げられた肉体を持ち戦い方も敵対者を見つけると集団で戦わずに一対一で武器に頼らず己の鍛えた肉体一つで襲いかかってきたものだ。




 そんな筋肉モリモリなオークに一部のプレイヤー達は一人で武器を持たずに挑んだりしてオーク格闘大会なんてものを開催していた。





「筋肉オークは何故か人気投票で上位に残るほど人気だったが……名前を野獣○輩だとか田○浩二とか……一体なんだったのだろうか。」









 筋肉オークのことを思い出しながら進むことさらに数分、特に目立った異常がなくこのままだと依頼を達成報告するときに証明するものがないなと思っていると、ふと天眼の感知範囲にこちらに勢い良く進軍してくる魔物の集団を感知する。



「ん?この気配は………魔物か、それも集団で動いているな」



 私は一旦立ち止まり魔物集団の移動進路を天眼で見ていると、魔物集団の移動進路は今いる地点を通るようで、ここで待っていると速さ的に二時間半ほどでこの場所までたどり着くと予測できた。なので突き進んでくる魔物どもをどうするかを考える。




「ふむ…この集団の進む先が変わらないなら街に向かうつもりか、それは止めんといかんな……」




 魔物の数は今確認できるだけで五千ほど、今のところ進路を変えることなく進んでおり、このまま進まれると街までたどり着きそうな勢いだ、なので魔物の集団を殲滅する方法を考えていると、ふと、ゲームの時に良くしていた殲滅方法が試せるんじゃないかと閃く。




「周りは障害物のない平野……相手は真っ直ぐ進む魔物……だったらいけるか……」




 私はある方法を試すために辺りの情報と敵の行動を確認し右手を振り上げてスキルを唱えた。



「『原初の蔵』展開」




 スキルを唱えた瞬間、私の背後には辺りを照らす黄金の煌めきが広がっていた。













































~オークの戦士・オーグル視点~




 おでの名前はオーグル、勇敢なオーク族の戦士だ。おでは女王様に801番目産み落とされ多くの兄弟たちと共に育ってきた。そんなおでらの育った場所は暗くじめじめした森で辺りには様々な魔物が生息していて、日夜食うか食われるかの闘争の中を生き抜き自分達の力をたかめていった。



 そんなある時、女王様からオーク族の戦士たちにある命令が伝えられた、それは森の外に人間どもの大きな拠点があり、そこを我々オーク族で攻めこみ支配して大陸にオーク族の国を作るという壮大なものだった。



 こんないつ命を落としかねない森の中より森の外でおでらの国を作るというその命におでも含めて全ての兄弟は歓声を上げて人間の拠点を攻めるために行動を開始した。



 まずは人間の拠点の背後から精鋭をぶつけて守りを片方に集中させるそして守りが薄くなった反対側を本体が攻めるという作戦だ。この作戦はオーク族の勇者で810番目に産まれたヤージューウが考えたもので彼は他のオーク族と比べて筋肉モリモリな見た目でとにかくいろいろすごかった。





 この作戦のためにおでも含めて五千ほどの戦士が森から出て丁度人間どもの拠点を森と挟み込むように位置取りし戦士達が集結するのを待ってから千人ずつに部隊を分けて全速力で拠点に向けて進軍する。




「ブモォーーー!(いくぞー!)」



「「「ぶひぃーーーー!」」」(おーーーー!)







 おらは一番先頭の部隊に配置され今は集合場所からかなりの距離を進んでいた。このまま進むと辺りが暗くなる前には人間どもの拠点に攻撃をしかけて森から注意をこちらに向けることができそうだ。



(ぶひぃぶぶひぃ!ぶひぶひぶー(待ってろよ人間ども!おら達オークの王国を造るための生け贄になってもらうぶひ!))




 おら達にはもはや恐れるモノはなく頭の中には人間どもを駆逐した後の勝利の雄叫びを上げる己の姿があった。




 そんな事を考えながら進んでいるとおら達の進行方向の遥か前方の空間に黄金の壁のようなものが出現した。




「ぶひぃ!?」(なんだあれわ!?)




「ぶぅぶうぶぅ」(もしかして人間どもが俺たちに気づいたとか)




「ぶひぃ?」(あれは人間どもの攻撃か?)




 突然の異変におら達は足を止めてしまう。




 その時、隊長である194番目の兄弟であるイクヨが動揺するおら達に声を張り上げる。




「ブモォ!ブモモォーン!」(皆!落ち着け!)




「「「!?」」」



 イクヨの一声を聞きおら達は一番前にいるイクヨに視線を向ける。おら達が落ち着くのを確認してイクヨは更に声をあげる。




「ブモモォン!ブモブモ。」(どうやら人間どもに気づかれていたようだが!我々を足止めするためのこけおどしに過ぎん。)



「ブモ!」(確かに何も攻撃はされていない!)




 あの黄金の壁が出現してから何も起きてはいないし、イクヨ隊長の言うとおりおら達を足止めするためのものなのかもしれない



 イクヨ隊長は士気を取り戻したおら達に激を飛ばした。





「ブモ、ブモ、ブモォ!ブモォーーー!」(皆、あんなのは所詮まやかしに過ぎん!気にせず突撃だ!)




「「「ブモォーーー!」」」(おぉーー!)




 おら達は止めていた足を動かして再び進軍を開始しようとした次の瞬間



ヒュン パァーン!




「ブモ?」(え?)



 突然、おらの右隣からなにかが弾ける音がしたのでそちらに視線を向けると、そこには上半身が弾けて死んでいる兄弟の姿があった。その姿に気を取られていると……



フォン ベギョ!



「ブヒョ!?」(なんだ!?)



 次に左から何かが潰れる音がしたので振り向くとそこにはペシャンコに潰された兄弟の姿があった、変わり果てた兄弟の姿に再び皆の足が止まってしまう。おらも突然のことに足が震えて動けなくなってしまった。



(一体どうしたって言うんだ!?と言うかどこから攻撃が……っ!)



 どこからかの攻撃に動けずにいると、おらの全身に昔森で偶然遭遇した竜種に食われかけた時に感じた恐怖が襲う。その恐怖から逃れるようにおらは地面に膝をつき頭を低くしてうずくまる。おらがうずくまった次の瞬間……



ズバーン! ドサッドサドサ



「ひ、ひぃ、」



 おらの上を何かが通り過ぎたのを感じ後ろを振り向くとそこにはおらの後ろにいた三人の兄弟達の腹を貫き四人目の兄弟の腹に紅く煌めく朱槍が突き刺さっていた。



「がぶぇ……ぶふぇぶぉ……」(だれかぁ……たずげでぇ……)



「ブ……ヒョ……」



 四人目の兄弟は僅かに息があり膝をつき腹に刺さった朱槍を掴みながらおらに助けを求めてくる、おらは震える体をなんとか動かして兄弟の元に近づこうとしたが……



ビクン! ブシャーーーー! ドサッ



「ッ!」



 兄弟の体が震えたと思ったら突然お腹に刺さってる朱槍が体の至るところから突き破って飛び出してきた。おらは無惨に死んでいった兄弟をただ見つめるしかできなかった。




ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン!



ドゴン!バゴン!ズバーン!



 おらが恐怖に震えてうずくまるしかできずにいると、どこからかの攻撃は激しくなり続々とおらの兄弟たちが死んでいく、隊長のイクヨ隊長も周りの兄弟達をなんとか落ち着けさせようと声を張り上げているが爆発音や兄弟達の悲鳴、断末魔などにかき消され効果を発揮しておらず皆逃げ惑うしかできなかった。
























「ぶ、ブぅ、」(はぁ、はぁ)





 しばらくして兄弟達の声が聞こえなくなりどこからかの攻撃も止み辺りには風の音とおらの呼吸音のみが平原に響く、オーグルは伏せていた頭をそっと上げ周りの状況を確認する。




「………………」




 オーグルが頭を上げ辺りを見渡すとそこには地獄のような光景が広がり、先ほどまで勇ましく行軍していた五千のオーク軍はどこにもなく辺りにはありとあらゆる武器に串刺しにされ貫かれ爆散し丸焦げになり肉塊に変わった兄弟たちの姿があり生きているのはオーグルただ一人だった。




 兄弟たちの死骸の中でオーグルは思考が停止し次の行動を起こすことができずにいた、呆然とすること数分オーグルは心の中にはある気持ちが沸き上がるのを感じた、それは目の前で死んでいく兄弟を助けることができなかった己の弱さとこの理不尽な殺戮を行った者への強い憎しみだ。心の中に強い不の感情が溢れると共に体に力がみなぎり顔を天にむけると、




「……ぶ、ぶ、ブゥーーーモォー!」




 オーグルは己の心に満ちる感情のまま空に向かって雄叫びをあげ、そして心に無念に死んでいった兄弟たちの敵を討つことを誓う。



 雄叫びを上げ終えオーグルは近くの兄弟に突き刺さっている黒い大剣をみなぎる力で引き抜き一人前方に向かい走る。攻撃が始まったのは前方にあの黄金の壁が出現してからだ、ならば攻撃は目の前の黄金の壁からと言うことだ、そう考えたオーグルはひたすら走るたとえ次の攻撃があったとしても今の滾る力があればどうにでもなるとなのでオーグルはただ走り続けた。













~アイリス視点~




「ふむ………一体だけ残ったか、しかもこちらに向かってくるか」




 私が魔物の集団を全滅するためにとった方法はスキルの『原初の蔵』を展開し蔵の中に貯蔵していた武器を放つというシンプルなものだ、説明すると単純なのだが蔵から発射されるのはゲーム時代に私が鍛治のスキルを育てるために鍛えた武器やモンスターからドロップした武器、ダンジョンの宝物から出た武器、古今東西天界魔界神話伝説にいたる様々な武具が高速かつ大量に放たれるのだから破壊力は凄まじいものだ。



 今回は下級の魔物相手なので使った武器はレア度がD-から最大でC+までのもので数本だけ威力の確認でA-をとばした。




 魔物の集団は飛んでくる武器になにも抵抗できず次々と倒れ十分と持たずに壊滅した、結果的に言えばCランクの武器やA-ランクの武器はオーバーキルで魔物をあたった途端に魔物が爆発するわ串刺しにするわなんともエグイことになっていた。



「まぁ……魔物共もこちらを殺す気で来ていたのだ、殺す気でくるなら殺される覚悟もできているだろう。」



 アイリスは死んだ魔物のことなどよりこちらに迫る生き残った最後の魔物を待ち受ける、生き残った魔物はどうやら飛ばし武器を手にしているようでレア度はBランクの武器である『ドラゴンスレイヤー』という黒い大剣だ。



「あの大剣は復讐の黒騎士が持っていた物だな……なら今の状況にぴったりだな」



 ドラゴンスレイヤーはクエスト『復讐の黒騎士』という恋人を敵に奪われた騎士が巨大な大剣を手に暴れているのを止めるというクエストのクリア報酬で手にはいる武器なのだが騎士の振るう大剣の火力はタンクを一撃で沈め、離れていても大剣のリーチと騎士の馬鹿げた機動力ですぐに近づかれて潰されるという高難易度クエストで入手は困難な武器なのだ。



「復讐の黒騎士が手にしていた武器を仲間を殺された魔物が手にして向かってくるか……面白いものだ。どれ少し手合わせするとしようか」




 私は展開していた原初の蔵を解除し飛ばした武器を()()()()()()()()()()()を蔵に回収し蔵から十字架を模した短剣を取りだしこちらに突撃してくる魔物を待ち受ける。





















~オーグル視点~





 おらはおらの兄弟を殺した武器を手に真っ直ぐに平原を駆け抜けた。目指すは目の前の黄金の壁、そこにきっとこの攻撃をした何者かがいるという単純な考えだがあんな無惨に兄弟達を殺した者にこの胸に滾る憎しみをぶつけてやらねば死んでいった兄弟達に生き残ってしまったおらは申し訳ないんだ。





 全力で走ること一時間ほど途中で黄金の壁はある一点に集まるように消えていったが、体に溢れる力のおかげで疲れる事なく目的の黄金の壁のあったはずの場所まで近づいた。



「ブモォ!!!」(あいつか!!!)




 ちょうど黄金の壁が最後に消えた場所にはやはり何者かが立っていた、その者はローブのような物を纏い中身は伺えなかったが身長はおらよりも高くおらを待ち受けるように平原の真ん中でこちら見ながら立っていた。




「ブゥゴォ!モォブモ!!」(よくも!兄弟達を!)




 オーグルは雄叫びを上げながらあの攻撃をしたであろうローブの人物に向かって手にしている大剣を振り上げ走っていた勢いのまま両断するつもりで振り下ろした。




「ブォォーーー!」(死ネェェーー!)




ブン!  ガギィン!  ズサァーー!




「ブヒョ!?」(なにぃ!?)




 オーグルがローブの人物を両断するつもりで放った一撃はローブの人物にあたる瞬間なにかに弾かれ凄まじい力で後ろに飛ばされた。オーグルは直ぐに起き上がりローブの人物を見るがローブの人物は最初の位置から動いておらず何事も無かったかのようにたたずんでいた。



その姿にまるで己の攻撃は無意味なものであるかのように感じたオーグルはさらに大剣に力を込めてローブの人物に突撃する。




「ブォォーーー!」




 ローブの人物が何しらの方法で攻撃を防いだのかしらないが次はそんな小細工ごと両断してやるとオーグルは大剣を両手で握りしめ振り回すが……



ブォン!  ガギィン! 



ブン!   ガギィン!



ガギィン! ガギィン! ガギィン! ガギィン! バァン!



ゴロゴロ



「ぶ、ブヒョ!?」(な、なぜ!?)




 オーグルの攻撃はことごとくなにかに弾かれローブにかすり傷すらつけれず無駄に体力を消耗するにおわる。



 最後に弾かれた衝撃で再び後ろに飛ばされたオーグルは直ぐに大剣を構えながらローブの人物を注視するがやはり最初の位置から一ミリも動いてはおらずただその場にたたずんでいるようにしか見えなかった。



「ブォォーーー!」(お前はいったいなんだーーー!!!)



 オーグルはローブの人物に向かって叫ぶ、たとえ言葉は通じなくとも叫ばずにはいられなかった。こちらの全力の攻撃を受けて少し動じず平然とする敵にオーグルは感じた事のない不気味さを感じた。まるで己が無力な赤子で大人に歯向かっているような…そんな不気味さが……



ゴソゴソ



 そんな不気味を感じているとローブの人物が初めて動きをみせる、いったいなにをするのかと警戒していると………



カチャ、



「ブヒ?」(はぁ?)




 ローブの人物はローブの中からとても小さな短剣をだしてこちらに向かって構えた、いや構えたというより突きだしたと言う方が正しいのか左手を前にだしているだけに見えた。あまりの単純なことに警戒していた己が馬鹿に思えるほどだ。



(なんなんだこいつは、奇妙な技で攻撃を防いだと思ったら武器があんなオモチャみたいな剣だと?馬鹿にしてるのか……ならばあんなオモチャごと今度こそぶった切ってやるんだな!)




 オーグルは再度ローブの人物に突撃し大剣を横に構えて突撃の勢いを利用して横ぶりに振り抜こうとしたが……



 オーグルが大剣が届く位置までちかずく瞬間……














スン



















(あれ?なんで……おら……そらを……みて……………………………)









 オーグルは青空を見るのを最後に意識を閉ざした。

























~アイリス視点~




「ふむ、やはりこの程度の相手なら手慣らしにもならんか少しは期待したんだかな……」



 私は手にしていた短剣とオークの持っていたドラゴンスレイヤー、オークの死体を蔵に収納し先ほどの戦闘を振り返っていた。




 初め、魔物(オーク)はこちらに走ってきた勢いで私を切ろうとしたがオークの攻撃はあまりに遅くて、あらかじめ蔵から取り出していた短剣「慈愛の十字架」で弾き飛ばし懐に戻す、この一連のモーションにコンマ一秒もかからなかった。(他人から見れば相手が勝手にぶっ飛んだようにしか見えない)






「慈愛の十字架」


レア度C


 この短剣は十字架を模して作られており細かな細工が施され武器としてでわなく芸術品としての価値がある。なぜそんな武器を取り出したのかと言うと、この短剣には慈愛の刻印が付けられていて効果は相手の武器破壊不可、つまり魔物の使っているドラゴンスレイヤーを壊さずに回収できるようにするためだ。





 次にオークはまたこちらに向かってドラゴンスレイヤーを構え突撃をかましてきたがその攻撃もまるで止まっていると感じるほど遅く短剣で攻撃を弾き最後に少し力を込めて弾き飛ばして終わる



 オークは直ぐに立ち上がり武器を構えてこちらを睨みながらいきなり大声で私は何者なのかと訊ねてきたが何者なのかと聞かれたが、オークの言語はスキルで理解できていたが答える必要は無いので代わりに懐の短剣を突きつけて軽く挑発してやるとオークはまたこちらに突撃してきた。



 その突撃も初めの時と何も変わらずただ突っ込んでくるだけで退屈だったので今度はこちらも軽く剣撃を飛ばしたらどのように対処するのか試してやろうしたら………




「まさかの一撃で首が飛んでいくとはな……せっかくドラゴンスレイヤーを回収せずにおいたのだが、やはりあの黒騎士のようガッツはなかったか」



 オークにドラゴンスレイヤーを持たせていたのは今回の状況ならあの黒騎士のようにこちらもある程度の力を出せるかもしれないと思ったからだ。しかし結果はまさに豚に真珠で持たせ損だった。



(原初の蔵の中から取り出した物は所有者であるアイリスの意思でいつでも回収が可能で、たとえ敵に奪われてしまったとしても回収が可能なのだ)




 さっきの戦闘を振り返り終えたアイリスは街へ帰る事にする。今回の依頼である平原の調査はオークがいたと報告すれば達成できるはずなので目的地まで行かなくても大丈夫なのだ。




 アイリスは街に帰るためにきた道を戻ろうとしたとき始めの攻撃で蹴散らしたオークの群れを処理していないことをおもいだした。




「そういえばあの死骸の山を処理してなかったな……報告用で持っていくのはさっきの一体で十分だし、あんなにも持っていくのは目立つからな」



 そう呟きながら後方の遥か彼方にあるオークの死体に向けてある呪文を唱える。





















「天撃」














ドォーーーーーーン!









 アイリスが撃ち込んだのはまさに天からの一撃、その一撃は空を割り地を砕き地形を変えるほどの威力をもち爆心地は隕石が落ちた後のようなクレーターが形成されていた。




















「……………………やり過ぎたか………」



それではまた来月に(-.-)ノ⌒

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