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新しい暮らし1

 建物の中に入ると、いかにも古いといったマンションが彼を待ち構えていた。廊下にはプランターが置いてあって、植物にはかわいらしい顔がついていた。

 「アシタハカミサマニアウヨ!」

 「うお!しゃべった!」

 「ミライソウですね。人の未来が見えるんです」

 「へえ~」

 「私も見てもらいましょうか」

 エリはミライソウの前に立った。

 「ハツジョウマ!ハツジョウマ!」

 「発情魔?なんのことだろう?」

 エリは顔を真っ赤にしていた。

 やがて303号室についた。エリは懐から杖を取り出して鍵を外した。

 中に入って明かりをつけると、モデルルームのようなリビングが広がっていた。

 「へー、結構きれいだね。ところで僕は荷物持ってきてないけど大丈夫なの?」

 「神さまが魔法で持ってきてくれています。部屋を見てきてください」

 エリに案内された部屋の明かりをつけると、そこは見慣れた自分の部屋だった。

 「テーブルの上にパソコンあるけど使えるの?」

 「一応、魔法の使えない世界で使える間は使えますよ」

 「やった!」

 「じゃあ、部屋着に着替えますか」

 エリは部屋へ消えていった。

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