第五話
『それでは、基本動作の確認をいたします。』
言い様のない微妙な空気を吹き飛ばすように、気持ち明るめにシュタインさんは言った。
『薙刀の基本的な動作は、"斬る","突く","殴る","薙ぐ"の5種類。まぁ"薙ぐ"のは、若干派生っぽいんですが、薙刀の基本動作です。』
釈迦に説法でしょうけど。と悪戯っぽく笑うシュタインさんだが、残念ながらそんな偉くなれる程極めているわけではない。
「そんなんじゃないですよ。…でも、"薙ぐ"のが薙刀の基本、というのには賛成です。何に賛成してるのか、と言われたら笑って流すしか出来ませんけど。」
しかし、長柄の武器の基本は"薙ぐ"ことであると言える。それほど当たり前の事なのだ。
『それでは、あちらをご覧下さい。』
そう手を向けた先には、いつの間にか案山子(材質、恐らく藁)が居た(いや、有った?)。
「これは・・・・?」
『動作確認用の的です。』
すいません。凄くにこやか(+艶やか)に言われては、あっはいそうですか。しか返せません。
『これをモンスターだと思って、力の限り攻撃して下さい。』
案山子の前に立ち、深呼吸をして一度心を落ち着ける。いつも鍛練前にやっている事だ。
〝心は熱く、頭はクールに〟
うちの家訓だ。でも、心が波立っていては意味がない。
少し余計な事を考えながらも、"攻撃"の型を考える。
基本。素人が始めるスタート地点で、玄人が辿り着くゴールへの道筋。ただ、余計な事を考えず、体が覚えている型通りに動く。より感覚を鋭敏に。ただそれだけ。
―――――
スッ
その少女が動き始めたのを、誰も認識出来なかった。それだけ速く、またそれだけ自然だった。
一閃━━太刀筋すら見えないその一撃をそう表して良いものかは知らないが━━後、案山子がずれる。いや、分かれる。いや、解れる。崩れる。
一撃に込められたその威力が窺い知れる。
しかし、何よりも彼女を恐ろしいと言わしめるのは、動作を完了した彼女が恐くない事に起因する。あれだけの所業を成しても、彼女を人外には見れない。人の理を外れた者には見れない。それが、言い様もない恐怖をよぶ。
感情を持たないAIに、初めて宿るもの。
コンピュータでは理解できない"それ"は、いったい何なのであろう?
―――――
作者は薙刀の扱い及び、ファンタジー・VRMMOの武器の扱いは分かりません。なんとなくの感覚で、恐らくこうだろうという事だけです。
これがホントの事って思わないでね?
後付け設定ですが、
──────────(細い罫線×10)
が、場面変更。
―――――(中太罫線×5)
が、第三者目線。
━━◯◯◯━━(太い罫線×2 文章 太い罫線×2)
が、なんて言ったら言いか分かんないけど、まぁ内心を表す的な?
設定のくせに適当でスマソwwwwww




