第三話
すいません!久し振りの投稿過ぎて張り切りました。…主に悪ふざけの面で。えぇ、反省してます。後悔はしませんが(ドヤァ
かなりネタっぽい感じにはなっていますが、どんどん話は進めて行きます。ジャンル的に、
ファンタジー→ほのぼの→コメディ
の順に変わっていくと思います。飽くまでもジャンルを変えるつもりはないですが(笑)。
電子機器には余り詳しい方ではなかったが、付属の取説が思いの外丁寧な説明をしてくれたので、いう程苦労せずに取り付ける事"は"出来た。
「どうしよう。はっきり言って、ここから進めるのが本当に怖い。」
単純な話、またVR酔いになるのが恐ろしいのだ。
「たっだいまー!」
そんな時に、救世主というのは現れる。
「(助かった~!)おかえりー。終業式はどうだった?」
「皆、校長の話も聞かずそわそわしてた。ありゃほぼ100%GWOにやられてるな。」
「そりゃあんたもでしょ。まぁそんな事より、ちょっと助けて?」
「あまり見た目を変える事は出来ないらしいけど、体の各パーツの色は簡単に変えられるらしいし、プライバシー的な問題で変えといた方が良いよ?後、スキル構成は姉ちゃんの好きなようにしたら?姉ちゃん薙刀得意だし、主武器にしたら?予備武器も考えた方が良いけど。薙刀って長柄の武器だし。あぁ、薙刀って中級スキルだけど、βテスターのお友達補整で多分取れるよ。」
「戦闘面は大丈夫。だって教えてくれた人が人だし。それよりあんたの超予測が恐いわ。」
「だって、VR初心者のほぼ大半が聞いてくる事だから、大体予想がつくじゃん。」
それにしても、その予測・予想は人外の類いがするものだから・・・。
とは言わない。心に傷を負った佐助の面倒臭さは半端なものではないからだ。
「VRMMO系統の小説あるあるな、生産スキルが戦闘に関わるってある?」
「検証班がβで試したらしいが、"低レベルじゃ無い方がマシ"らしい。」
「何?そのよく分かんない団体。」
「三度の飯より検証が好き。攻略そっちのけでスキルの可能性を調べまくる変態ども。しかも検証のためなら百は余裕で死ねる狂人とキテる。」
「それどう考えても危ない人達じゃないの!?」
きてるのニュアンスが全然違うし、何よりその噂を半分に聞いたとしても関わり合いになりたくない事請け合いだと思う。
「確かにそうなんだけど、半端ねぇ実績叩き出す事が多いから、あんまり邪険に扱えない。」
「ダメだ。面倒臭い優秀者程イヤなものはない・・・・・。私はなるべく離れよう。」
「あ、そいつらは基本掲示板仲間でしかつるまないから、大丈夫だと思う…多分。」
「そこは断言して欲しかったかなぁ、お姉ちゃんとしては。」
「普通に強い奴等でもあるから、素材の耐久テストとかで、生産者には人気だったんだよな~。」
結局の処、頭のネジがちょっと(?)外れただけの常識人(笑)らしい。
・・・・余り近付きたくない人種であろう事はよくわかってしまった。
──────────
その後、改めてVRMMOの鉄則及び暗黙の了解を叩き込まれた私(所要時間30分強)は、GWOの世界にログインした。
余談だが、ヘッドギアは何故か競輪選手が使うヘルメットにとても似ていた。閑話休題
『Generic World Onlineの世界にようこそ。私は、GWO統括プログラムAI、シュタインと申します。』
目の前が暗くなり、そして明るくなると、全身ホログラムの美女が立っていた。しかしその声はとても機械のものとは思えない程にリアルで、逆にそれが彼女の異質さを醸し出していた。
「ただのAIにしては完成度が高過ぎる………。まぁ、それは一端置いといて、初めまして。この度、GWOに入る事になりました、しがない一般市民です。」
しかし、それに対応(それも丁寧)して返答する悠莉もまた、中々に異質な存在であった。
『・・・・・・・・・。』
感情の薄いAIですら驚くのだから、その異質さは押して知るべしである。
『さて、それではキャラメイクをします。準備は宜しいですか?』
この日、初めてAIにスルースキルが身に付いた。
「準備?まぁ一応は大丈夫だと思います。元βテスターである弟にキャラメイクの注意事項は聞きましたし。」
『分かりました。それでは説明は不要と判断します。次に写し出されるパネルから、身体の詳細を決定してください。』
そして表れるタッチパネル。予想よりもそこそこ自由に決められるあたり、運営側で色々あったらしい。
「(まぁ、色変えと多少の補整しかしないし)はい完成。」
髪の毛を銀に近い鼠色に、瞳を碧に、肌の色を肌色とは名ばかりの白に変えた後、少し目の端を上げて若干つり目に変えた以外は、デフォのまま。本人としてはカップのサイズダウンもしたかったらしいが、残念ながら無理だった。
「(動くのに邪魔でしかないのに、Eカップなんて)」
明らかに持たざる者を敵に回す感想であり、それでいて本心であった。
『お名前はリリィ=アインで宜しいのですね?』
その質問に頷く悠莉否、リリィ。昨今のVRMMOは、家名付きがブームらしい。それに何より、他人と被る事が限りなく少ない。……余程安直なものでも無い限り。
『分かりました。同一ネームは無いようなので、登録致します。』
「(家名付きで被る激レアな不幸者って居るの?)」
この後、第三陣のプレーヤーの内の一人の名前が悉く被り、ゲーム開始前に心が折れる話は、飽くまでも余談なのであった。




