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異世界ガン・ゲイム  作者: 赤ちゃん先生
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将来の夢{現実編}

俺、開道 極(かいどうきわむ)は少し変わった高校生だった。


ただただFPSに人生を費やし上手くなるためならば手段も択ばなかった。

反射神経や動体視力を極めるためにボクシングだってしたし、たまには無茶をして3日間寝ずにゲームもした。学校に割く時間を減らすために合宿制のスクーリングにもした。

家族には心配されていたが俺はこの生活が大好きで変えるつもりも毛頭ない。


…自分が変わっている自覚はあった。けれども、これ以外に楽しみなんてなければ生き甲斐もなかった。

上手くなればなるほど自分に価値を見出せるし、万能感まで得られた。


一方的な試合になればチーター扱いされ、アカウントが凍結されることも少なくはなかったけれども俺は、俺が生きているこの戦場(せかい)が大好きだった。

…しかしただ遊んでいるだけの時間は限られている。親に甘えていられる時間は残りあとわずかなのだ。


「…やっぱりこの生活を続けるためにはただゲームをしているだけじゃダメか。」


社会人として適応するにはあまりにも精神的に未熟すぎた。…だがプロゲーマーとして生活するには配信で人気を獲得するか実績を積み重ねスポンサーを獲得しなければならない。

今の自分には遠く高い壁だった。いくら銃撃戦に自信があるとはいえ立ち回り…特に人読みを交えた動きには不安があった。まだ16のケツの青いヤツが百戦錬磨のプロゲーマー達に追いつくには時間が必要だ

そしてその時間を作るにはお金が足りない…。


「やっぱり仕事をしながらやるしかないか…。できれば配信のノウハウをもつ人に相談したいが…今夜の徹ゲーが終わったら仲間に今どんなものが人気なのか聞いてみるか。」


今夜は長くなりそうだ…。将来自分のやりたいことを続けるために…俺はきっとやり遂げてみせる!


_________________________________________


そう息巻いていたのにだ…突如光に呑まれ意識を手放した俺は真っ白な空間、そこにただ一つ鎮座している玉座とそこに座っている男の前で伏せていた。


「起きるのに時間がかかったではないか、異界の子よ。」

「うっ…あんたは誰だ…それにここは…?俺はなぜこんなところに。」

「ここは天と地を繋ぐ神域、お前は俺によって呼び出されたのだ。」

「神域…?新手のジョークか、それにあんたはどう見ても人だろ?ここが神域ならどうしてあんたがここにいるんだ。」

「当然の疑問よな、だが異界の子よ。あまり事を急くのはよくない癖だ、あの地に降りるまでに直すが良い。」

「こっちは気付いたらどこかも分からない場所に居たんだ、質問ぐらいいいだろう?」

「ならせめて投げかける問いは一つずつにしておくことだ。そうさな…我から言える言葉は『俺の述べる言明に何一つ偽りなどない』ということだけだ。」

「ならなんだ。ここは確かに神域とやらであんたは神様ってことか?」

「よくわかっているではないか。そして、我こそがお前をここに呼び出されるようにした張本人…いわば誘拐人だ。喜ぶがいい、異界の子よ。お前はこれから、この我の命令の下で働くことになるのだ!」

「帰っていいか・・・!?」


あまりにも突拍子がなさすぎる…。例えこの言葉が本当だったとしても、俺が付き合う義理などないし何よりこの理解の範疇を超えてくる男が頼んでくるようなことを俺がやれるとも思ってはいなかった。

さっさと元の場所に戻って寝よう、そう考えていたのに…。


「ああ…そうそう、これはお願いではない、命令だよ。」

「は…!?」

「おや、理解できなかったか?頼んでなどはいないといったのだ。お前には確かに我の命令の下に動いてもらう。拒否権などはないがまさか断るとはいうまい?」

「この…駄神が!!」

「おいおい心外だな。元々神々というのは結構わがままで身勝手なもの…むしろこの場合、人の身でありながら断る選択肢があると思っていたお前の方がおかしいだろう?」


確かにそうだろう。こんな男に俺の要望を受け入れるような寛容さを求める方が間違っているだろうし、そもそもとしてそんな性格じゃないことは先ほどまでの会話で十分すぎるほど理解していた。

だが、そんなことで折れるほど諦めも悪くなかったしどうすれば帰らせてもらえるかと考えられるほど頭が冷静になれなかった。


「帰せ!俺にはまだやることがあるんだ!!」

「やることといってもお前はほぼゲームばかりの生活ではないか。帰っても何も変わらないだろう?」

「何も変わらない??どういうことだ。食事だって変わるしゲームだってやれないじゃないか!」

「確かに食の問題などはあるだろうが、ゲームの方はむしろ喜ぶんじゃないかと聞いているんだがな。」

「……え?」

「どうせお前にはゲームをしてもらう。好きだろう?シューティングゲーム。」

「あの…あんた今なんて言いました?聞こえなかったのでもう一度お聞かせ願いたいんですが…。」

「ほう、あれだけハッキリと口に出したのに聞こえなかったとな?面白いことをいうな、…まあ良い、いや良くはないが特別にもう一度だけお前にしっかりと告げてやろう。」


「お前には、わが大地に降りてもらいこの世界の平和と発展のために協力してもらう。わが大地に存在する娯楽の一つ【異世界ガン・ゲイム】ハントマンに参加し君の技術と知識を存分に振るうがいい。」

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