表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私に指輪をはめて下さい。  作者: セレナ杏
24/29

どうした?私と同じ。


あなたは誰?


私の友人?みどりなの?


どうして、こんな姿なの?どうしたの?


奈々未に自分の姿が、見えてしまったことで焦る女は


その問いかけには、答えずに自分の顔を奈々未の視界から反らし


ダンマリを決めたのか、身動きせずにいました。


その様子を見ていた奈々未は、その女?みどり似の少女?に近づき


右手を伸ばして、その子の肩に触れようとした瞬間、何かを察した少女は


急に動きを露わにし、両手を動かし何やら慌てている様子です。


しかし、室内は薄暗いままなので、自分の位置からは


何をしているのか見え無かった奈々未は


じりじりと静かに30センチ位まで近づいたお陰で


少女の手先が確認出来るまでになった所で、もう一度聞いてみました。


「貴方は、みどりでいいのかな?なぜそんな姿なの?」


「ひえぇ!」


少女は、ある事に集中していた為


顔の表情まで確認出来る距離に奈々未がいる事に驚き


変な声を出したと同時に、奈々未が見ている視線の先を見るや否や


「え、、い、、うう、取れない」


慌てているのか、必死の形相で、両手の指を動かしていました。


その慌てぶりに反応した奈々未は、少女の両手の動きに目をやると


右の中指第二関節部分に自分の意志では動かない?留まっている


指輪らしきリングを無我夢中で引っ張っている光景でした。


「え、、ちょっと、、?その指輪!!」


奈々未は、その状態のまま少し大きな声で発した後、みどり似の少女の右手を


両手で掴み、その指輪を確認仕様とした時


「やめて!!いやだ!!」


少女は慌てふためき、奈々未の両手を力強く引き離し


再び指輪を外そう必死に引っ張る


「ううう、、」


奈々未も確認したくてお願いする。


「ね!!ごめん一度見せて!!」


それでも必死に指輪を外そうとする少女


「いやだ!!いやだ!!」


このやり取りが1~2分続いた


その時、する、、するっ、と少女の指から指輪が外れた瞬間でした。


窓など開いていないのに、突然びゅっと勢いよく風が舞いました。


「きゃあ!!」


「え、、何!!」


「えぇえ!!」


和気あいあいと皆が楽しんでいたスカイホールは、勢いよく舞う風に

店内にいた人達は騒然となりました。


「あれ?」

一瞬目を閉じてしまった奈々未は、再び目を開けると、その騒動で


みどり似の少女を見失ってしまいました。


そして、目を凝らして辺り見渡しても少女姿を


確認することはできませんでした。


「あの指は、私が保管している指輪に、とても似ていた

色、形、、もう、なんで、ああ、、確かめたかったのに、でも?

どうして?、私の持っている指輪と同じ、、なら?

訳が分からない」


店内ざわつく中、奈々未は姿を消し?見失った少女に


どういう事その指輪は何処から、あなたの物?あなたは誰?


何一つ確認出来なかった事に空しさ残る


気持ちに失望感が押し寄せてきた。


「ああ、また振り出しに戻っちゃった。」


がっかり意気消沈した奈々未でしたが


「でも、私だけじゃなかった」


同じ様に時空越えをしている人物が、自分以外にもいるのが分かった事や


あの子も指輪を外した時に、異変が起こることなど


「私と同じ指輪か確認出来なかったけれど、、時空越え?

姿が消えるさまは、全くといって同じ、直ぐに帰宅して

確認したいけども、、なぜあの子の手元にあるのか?

そこが、分からない」


店内は、まだ、、ざわざわざわついている中


奈々未は、自分の首に手を掛け何かに触り呟いた。


そんな中、少し離れている所から彼女に視線を向ける人がいました。



















久しく期間が開いてしまいました。徐々に進めていきたいと思います。

本日も読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ