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早速お仕事、勤め宿泊香霖堂

霖之助はそのまま1階の自分の部屋に行ってここ数日入って来た骨董品の研究に入ると言って別れた。

香霖堂の2階の屋根裏部屋を貸してくれるとのことで一通り部屋の説明を受けて雄一郎は荷物を持って2階の部屋に向かった。

木造の階段を上がり日差しが差し込む窓がありその左側に机と椅子、右に簡易ベッドがあった。作り的には6畳一間位のスペースだった。

ベッドの横にキャリーケースである荷物を置いてその左側の机の椅子を引いて座ると今日1日を振り返っていた。

知らないうちに知らない寺(霖之助いわく命蓮寺という寺らしい)の境内の前でぼーっと突っ立っている感じでその寺を見上げる様な感じでそこに居てなんで立っているのか分からない。自分でも気が付いたらその命蓮寺に居てそこの住職なのかな、住職としては珍しく女性の方であり聖白蓮という紫色の髪の女性に声を掛けられて、それからナズーリンという小さなねずみに人間の里を紹介されてそのままの勢いでお寺の境内を飛び出して行き、古本屋でお客さんとちょっとしたトラブルを目撃して小鈴という少女に出会い本来売っている本を無料で1冊プレゼントしてもらった。

この時はまだ自分の財布のお金が使えない事を知らなかったしあの場では気付かないし気付かれなかったのもまた不思議な話だと思いつつそれから霖之助との出会いこの幻想郷(セカイ)の事を聞いてなんだか少し怖くなりそのまま会計を済まして出ていこうとしたらそこで違和感の1つ目の地雷を見つけてしまって泣く泣く霖之助に助けてもらってその後霖之助の家であり経営店でもある香霖堂に魔理沙という魔法使いの魔女にも出会って何もかもがミステリーな1日だった。

そう言えば今朝からこの荷物を引き摺って来たけれどもまだ中身を1度も見ていなかった。

そんなことを思いながらこの幻想郷という異世界の夕陽の空を10分間程2階の窓から暫く眺めてからキャリーケースを寝かせて中を開けてみた。

その中は今着ている自分のスーツ以外にもカメラと洗剤歯ブラシセット、手帳に筆記用具後鈴奈庵の本と後は青色の表紙の「聖書」が1冊あった。

それらを並べてみて、使えそうなものを机に並べて置いていくとふとキャリーケースの奥のファスナーが気になって開けてみる事にした。

中を右手で探ってみてみると中から1枚の紙切れが出てきた。「なんだ、この紙切れ」

その紙切れを開いてみてみると(雄一郎君が僕にお金払ってくれないから僕がこんなに苦しい思いをしているんだ)そう一文が書かれておりその一文を見て雄一郎はゾッとして手を放した。そして再度その一文の紙切れを拾い上げてからまた再度その一文を見つめながら気持ち悪いというよりもなんだか悲しい気持ちの方が強かった。

なんでこんな悲しい気持ちになるのかこの時の雄一郎にはわからなかった。


翌日

霖之助から店の説明を受けることになった雄一郎は、この古道具屋での手伝い(アルバイト)をすることになった。当分行く当てもないしテキトーに幻想郷に出かけていくと他の妖怪とかに襲われてしまう可能性もあるから昔と違い今は平和になってきているけれど霖之助の話によると昔はそれこそ人を喰っていた人喰い妖怪もいたみたい。詳しいことは鈴奈庵の小鈴から貰った「博麗神社の歴史書」に書いてるみたいだから店の勤務時間が終わったら開いて見てみようと思った。

とりあえず午前中は霖之助から説明を朝イチ聞いた後店回りの掃除を2人で行い道具の手入れは素人が触ると危ないものもあるため手はつけないでと言われたので手を付けないでおくことにした。

霖之助はその後午後には寄る所があるとのことで店を出ていった。何やら楽しそうな感じに見えた。その背中を見送ってから雄一郎の方は店のレジ打ち係である店番とお客様からそうじゃない人。

要するに不審者、泥棒が入るかも知れない為の見張り役の両方をやる事となりそれが雄一郎が暫く生活をしていく上での食い扶持の流れとなった。

ってか泥棒が入った時の対処する組技とか得意じゃないけどね。実際やったためしがないし泥棒と出くわした現場に直面したこともないし。そうなった場合どうすることもできないしな。

とか思いつつ店の番を暫くしている。

1人の人が入って来た。


「いらっしゃいませ」

雄一郎はレジはないけどレジと思しき場所の位置から声を掛けてみた。

相手は片手を上げて「おう」と返事をすると中の道具を見て回るのだった。

香霖堂で並んでいる物として分かりやすい物としては扇子や着物、後は陶器で作られた皿やツボのような物、それから剣。両サイドに刃の付いた物などが今のところ挙げられる。

入って来た客は暫く見て回っている。なんだか妙な特徴をしているなと思った。頭にはそのなんだ、あれは「葉っぱかな」そう思った事が自然と口をついて出てきた。そんな雄一郎の素朴な感想なんかを余所に客の方から「ん」と何か気になった様子でこちらを見つめてきて。

「お主、新入りか?」

とこちらの様子を伺うような感じで聞かれたため少し慌てつつ「ええ、まあそんなところです」慌てて声が上攣らないように意識しつつ端的に言うとお客の方から

「ほう、、珍しいな、霖之助の奴が人を雇うなんて」

とこちらと霖之助との関係が気になるのかその客はフードのような羽織を着て背は低く丸メガネを掛けた女性というよりは少女に近い体系をしていた。「まあ、雇われたのは今日なんですけれども」 


その少女の感想に答える形で話す雄一郎を見つめていた少女と思しき女性は自身の顎に手を当ててこちらを覗き込むような感じで目を細めながら見つめてきつつ「はて、お主。どこかで見たような?」

そう切り出してきたのだった。

その少女の物言いに雄一郎も「確かに私もあなたと何処かで合ったというよりは見たような気がします。」

そんな事をお互い逡巡していると雄一郎の方が先に思い出したようだ。

「あっ、昨日の団子屋で入口入って受付側から真正面のテーブル席で煙草吸ってた人か!」

そう言うと相手も思い出し「あっ、お主、昨日の団子食い逃げ爆笑犯じゃな!」

食い逃げ呼ばわりされるとは思わなかったので、しかも爆笑犯て、「食い逃げ犯とは人聞きの悪いあれは手持ちのお金が使えなかったというかなんというかまあとにかくその犯罪現行犯的な風評被害はやめてください後なんですか爆笑犯って聞いたことないですよそんな犯罪ネーム!」

一度に思ったことを一気に捲くし立てるようにツッコミを交えつつ話すと

「お主噛まずにそんな長くツッコミを早口で喋れるなぁ、いやぁ~あれはおもしろおかしかったわなぁー、あの慌てふためく顔と何しろ語尾が何語しゃべってんだこやつ、てな感じでちょっと席を外して裏でめっちゃ笑ってしもうたわい」

昨日の雄一郎の恥ずかしい緊迫した一部始終を思い出して一人受付前のレジと思しき場所からゲラゲラ笑う丸メガネの女をジド目で見ている雄一郎を余所に女はひとしきり笑うと骨董品の中から両刃剣を掴んでは「おほぉ、これとかなかなか良いものを揃えたな」

その手にした剣を天に翳して感歎な声を出して呻吟しているのだった。

「その剣、実は私も気になってたんです。その剣は何処から仕入れてきたのでしょうか?人里からなのでしょうか?」

眼鏡の女に自分の率直な疑問を述べると「ようわからんが、わしの見立てによるとどうやらこの(セカイ)幻想郷のものではないように思える」

「幻想郷の物ではないとしたらやっぱり霖之助さんが言っていた外の世界ってところからの物なんでしょうか?」

「うむ、もう一つの可能性を考えるならばその可能性はあり得る」

そう言いつつその女は剣を元の場所へと置き雄一郎の前までくると。「そういうお主は幻想郷の者ではないな」正面に立ってこちらを見透かすような感じで見つめてくる彼女に対して

「何故私が幻想郷の人ではないと分かるんですか?」

雄一郎は内心驚きつつ表情には出さないよう警戒しつつ聞いてみると。

「なんとなくわしの商売精神がそう感じたのじゃ」

値踏みされてるような感じで彼女は語ると「そういうふうに感じ取れるんですね。」

その彼女の少し高い視点から紐解く能力の高さに雄一郎は感じたことを述べると、彼女は「まあ、これでも幻想郷の萬屋をやっているものでの」と言いつつふと思い出し「そういえば名前を言ってなかったな」と言い自身の胸に右手を当てて

「わしは、この幻想郷でフリーで今言った萬屋商売をしておる二ッ岩マミゾウというものじゃ。見てくれは人間だか化け狸じゃ、狸の中じゃあ大将の長である、たまに香林堂に来るからの、なんか良い物や珍しいものがあればワシに一報よろしく願い申すぞい」

眼鏡を押し上げつつ自己紹介をすると懐からキセルを取り出し先端に付いている火消キャップを外して右ポケットに仕舞い同じくそのポケットからライターを取り出して火をつけてキセルの葉っぱを炙って煙を吐きながら「そちの名はなんじゃ」

雄一郎に向かってそう聞いてきたので「私は昨日香霖堂にやって来た雄一郎です。宍戸雄一郎。」そう言ってその狸の大将こと二ツ岩マミゾウは「成る程、では昨日香林と初めましてから泊めてもらったわけか、おぬし中々幸運な奴じゃな。普通見ず知らずの相手を1日で止めたりはせんぞ。しかも話の分かる香林とな」半ば感心してる感じで話をすると。

「いやぁ、自分で言うのもなんですがたまたま運が良かっただけですよ。自分なんか大したことなんてしてませんよ。」そう言う雄一郎に対しマミゾウは「いや、運も実力の内、そう自分を過小評価するでない、もっと自信を持て」なんか狸に励まされると変な感じがする見た目人間だけどと思いながら「はい、頑張ります。」

と顔に笑みを浮かべながら言葉を返すとマミゾウも頬を少しだけ緩めてから煙草に口をつけて煙を吐くと「まあ良い、ところでお前さん、霊夢には合ったのか?」

また知らない人物の名前が出てきた。霊夢という初めて聞く人物の名なので雄一郎はその重要性に気付く間もなく「さあ、知りませんし聞いたこともありませんし何なら今初めて聞いた名前ですし合ってませんし。」

と棒読みで嫌味じみたようなし攻めの言葉遊びのようにスラスラ出てくる無神経な感想にマミゾウは表情を険しくして「お主わしを多少小馬鹿にしておらんか」ちょっと不機嫌にさせてしまったらしく「いやいや、とんでもございません。お客さんの前で初対面で小馬鹿にするなんて滅相もありません恐れ多い限りです。」ちょっと危機感を感じたのか頭の中でまたスラスラと言葉が湯水の如く後から後から出て来る。その一つ一つをキャッチして両手を前に突き出して手を振りながら話にして出すと

「なんかいまいち誠意というか真面目さを感じないのは気のせいじゃろうか」訝しむように見つめてくると。

ちょっと真剣な顔をしてマミゾウは「まあそれよりよいか、最初にこの幻想郷に来たら必ず行った方が良いのは博麗霊夢がおる博麗神社じゃ、今は先代の巫女殿と2人で暮らしておるみたいじゃが」それから、マミゾウは煙を吸って吐きながら雄一郎に目を合わせて幻想郷に来た時の心得みたいなのを雄一郎に聞かせた。「幻想郷に来たらまず博麗の巫女である博麗霊夢に合う事、合わないと自身が妖怪に喰われたり異変に巻き込まれたりて最悪命を」そこまで話話進めていった辺りから雄一郎の方から「あっ、ちょっと言いにくいのですがその後の下りの話は今朝霖之助さんから聞かされましたので大丈夫だと思いますが。」

説明をしてくれている中で話の腰を折るような感じになってしまったけどマミゾウからは「まあ、同じ説明でも新たな発見があるかもしれぬと思えばよい」とたしなめるように言われ、雄一郎もまあ折角だしここで水を差しても仕方無いと思い直し最後まで聞くことにした。

改めて今朝の霖之助と同じ説明を受けてもやはり実際逢ったことないから現実味が湧かないというのが素直な感想であった。


その一番の理由としてはスペルカードルールが幻想郷に入ったからだ、まあ要するには憲法、法律みたいなものだそうだ。

スペルカードルールに関して話をすると長くなってしまうからここでは省く事にする。←(博麗神社の歴史書」を参照

そういった脅威から身を守るために博麗の巫女である博麗霊夢に合う必要があるという事だ。

「ただし霊夢は暴力を振るってくる暴力巫女でもあるから気を付けるように」

その事を聞いた雄一郎はなんだか不安になり「暴力を振るってくるんですか?それは怖いですねぇ~私妖怪に喰われるより身近な人の暴力の方が怖くてブルっちゃいますよぉ~近寄れませんよぉ~マミゾウさん助けて下さい~」表情が強張り怯えているのかノリで言葉を発しているのか膝がガクブル震えながら突然キャラが変わって軽く引くマミゾウは心中、(なんかコイツ頭おかしいぞ)

とリアクションの幅が極端な雄一郎にそう思いながら幻想郷の生き方を一通り話し終えていくと。「話した通り幻想郷に来た者は博麗神社に行く事、これに関してはなる早の方がいいぞ」そう言うと、マミゾウはキセルの火を消して火消キャップを先端に付けパチッと軽快な音を立てて服の懐に仕舞うと「それじゃあ、わしはこの辺で失礼するぞ。」

そう言って出ていこうとするマミゾウに。

「教えてもらって下さって有難いのでせっかくですから何か購入しませんか?自分は店主じゃあないのでサービスとかは勝手にできませんが。」

少々引き留めると。「いや、今日は欲しいと思える物が無かったからよいわ」といい「じゃあのう、あっ、そうそう」とそのまま店の入り口に向かおうとする寸での処でマミゾウは立ち止まり雄一郎に紙切れを渡して来て「何かあればここに手紙の一報入れておくれ」と手紙の送り先住所が載ってあるカードを渡すと「じゃあまたの」

そう言って踵を返すとそのまま香霖堂をマミゾウは後にしてその様子を見送る雄一郎であった。

何処にこんな高度な技術があるのか疑ってしまう位の出来の良さだった。

マミゾウが渡してきたのはこれはまた印刷された立派な名刺だったのだ。


マミゾウが去っていきそこから約1時間半頃の夕方大体17時30分位の体感時間のタイミングで出かけて行った香林が帰ってくると雄一郎が「お疲れ様です霖之助さん」店の主に帰ってきた時の挨拶をすると霖之助は振り返って。

「お疲れさん、店の方は大丈夫だったかな」そう返すのだった。

その返事に雄一郎は午後に来たお客の二ツ岩マミゾウの話をしようと霖之助の方を見ながら

「とりあえずは大丈夫ですが霖之助さんが外出した後に」そっから先の言葉を雄一郎は言おうとしたが我が主の店主様の左頬が腫れているでわはありませんかその腫れを見てそっから先の言葉が一舜で吹っ飛んでしまいその様子をを見て霖之助は、「ん、どうしたなんか僕の顔になにか付いているような表情をして。」

いやいやいや付いてるも何も今日一番のインパクトある展開に思考回路が変な信号をキャッチしたんだけど、、、と頭の中で状況整理していると。霖之助は「ああ、これはちょっと知り合いの尻を触っ、挨拶をしてきた時に出来た物であって。」今とんでもない死語発言が出かけたのとダジャレが同時に聞こえたのは気のせいだろうかと不安になりつつ雄一郎は、今日何処に行っていたのか気になるけれど怖くて聞くに聞けなかった。

そう返す言葉を言うタイミングを逃した雄一郎に霖之助は「それはそうと誰かお客さんは来たかな?」

自分が留守の間何か変わったことはなかったかみたいな感じで聞かれたので雄一郎は午後にあった一連の出来事の話を話したのだった。

一通り話し終えると雄一郎に「それ以外何か変な事を吹き込まれたりはしてないだろうね」

聞いてくる霖之助の方を見ながら「いいや、その他には特にこれと言った事は何も言ってこなかったし特に怪しいこともされませんでした。」

そう話すと霖之助はそうかと納得した様子で頷くと。

「そしたら店を閉めて夕飯の準備をしよう、手伝ってくれ」

気持ちを切り替えたのか店仕舞いと夕飯準備をするといった霖之助に雄一郎はわかりました。とだけ返して店仕舞いに取り掛かった。

まず最初に表に出している看板を片付けて玄関脇の壁に寝かせて置く、霖之助からは立て掛けは駄目と言われた。地震が起きたりすると倒れて壊れる可能性があるんだとかまたその地震を起こす天人もこの幻想郷セカイには存在するみたい、自分が遭遇するかは今のところ不明ではあるけれど。

それから道具の点呼をして異常が無いことを霖之助に伝えると

「うん、どれも異常は無いな。よしじゃあこっちの夕飯の手伝いを頼む」そのまま作業の流れに合流していくのだった。簡単な野菜炒めを作り二人でテーブルを囲って食べながら話をしていった「しかしさっきの終わり仕舞いの片付けの仕方、中々手馴れていたね、何処かで経営経験があるのかな」その問いに雄一郎は「いえ、分かりません。その、身体は動くのですがやっぱり肝心なとことは思い出せなくて」と照れるように頭を下げて言うのだった。

「まあ失った記憶もそのうちに思い出すだろう。」

そう言って雄一郎はご飯を食べるのだった。

「それにしてもこの味噌汁野菜炒めに合って凄く美味しいですね。」

テーブルにお椀を置いて感想をこぼす雄一郎に「おっ、君中々いい舌を持っているね、この味噌汁は先代の巫女がレシピを作ってくれたんだよ。」

霖之助はみそ汁の味を伝授してくれた者の話をすると。

「あっ、その話今日マミゾウさんが話してくれていたやつですね。」

自身の感想を言い陽気な雰囲気で話した霖之助にマミゾウとのやり取りを思い出しながら話すと。「いずれ近いうちに博麗神社に君を案内していかないといけないからその辺は頭に入れておいて欲しい。それまではこの店で働いてもらうからね勿論給料も与えるから宿泊費はそこから引いて手渡しで渡すから、週払いでいいかな。」

林之助はそこまで捲くし立てるようにいい。「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」

頭を下げるとまた食事に戻って「この後風呂に入るといいよ」霖之助が雄一郎に促すとふと気付いて「あっ、まだ風呂沸かしていなかった。」霖之助は右手を後ろに回すと雄一郎も「ですね。」と言いお互い顔を見つめて笑い合うのだった。


それから雄一郎を風呂場に連れていき日の起こし方を教えるのだった。「まず風呂を沸かすときにこの炭を使います。それからこの火打石になる魔力石を使います。お互い磁力のようにひかれあっているため扱いに注意しておくようにこのプラスとマイナスの石を近づけると電気が発生して傍に近づけると」その瞬間ボッと火がついたのだった。

「沸いたら先に入ると言いよ。」雄一郎に促すと「いえ、自分は後にします。いろいろとやっておきたいことがありますので。」

折角進めてくれて有難い所ではあるけれど自身の考えを言うと「そうか、じゃあ僕が先に入るから終わったら声を掛けるね。」そう言うと雄一郎は霖之助に「2階にいます。」とだけ告げて2階の屋根裏部屋へと行った。


そうと決まれば雄一郎は今日会った出来事を早速記述する為キャリーバックからノートを取り出し今日の日付を記入して日記を書いて記録した。

その記録が終わると借りている机の引き出しから早速(博麗神社の歴史書)を読んでいくのだった。


(博麗神社の歴史)

筆者アガサ・クリス


事の始まりは約500年前になる、

人里離れた山奥の辺境の辺りにある小さな神社があった。

当時はまだ今よりも発展的な技術は特には無く。人間の里もただの里位でしかなかった。その里も今の位置にコンパスが固定される位置に立つ中心軸は開拓者の手によって作られた。

雨風を凌ぐには貧しい程度の家々がある位でしかなかった。当時幻想郷は外の世界と地続きの様につながっていました。

それ故か異変が起きたら妖怪だろうと人間だろうと絶えず殺し合い奪い合い凌辱や疫病ではコロリが入り生存環境は著しく低下し争いは苛烈さを増して遂には巨大地震が連発する様になった。

その地震の影響で境界線が出来て現実とはかけ離れた世界になったのである。

かけ離れた後からでも外の世界からちょくちょく入ってくる妖怪や悪人達がやって来たのだった。

それらを鎮めていたのは、まだ博麗の巫女が現れる前の幻想郷の人々が協力し合って水際で暴虐の者たちを止めていたのである、


主に当時使用していた武器としては、9式ライフル銃、刀、槍、弓、鎖鎌等その他日用品だとスコップなどは妖怪相手の奇襲戦に役立てたみたい。

銃に関しては外の世界にいた詳しい人が入ってより図面を作成して作った、その図面が挿絵になっていた。

銃口や長さ1m、トリガーに至るまでの説明がされている幻想郷入りした当時は種子島銃、火縄銃だった。

当時パーツを組み立てていきその生産を上げるために当時の人達と協力して生産していった。それから価値ある生産物として布や野菜と鉄を交換して作っていったのである。

また、病に関しては病気を治す、病気を鎮めるのに必要な医者が必要になりました。

薬を作る薬剤師も必要になりました。

また医療に関してはちゃんとした建物がいる事が分かった彼らはその設備と薬を作るのに必要な物を幻想郷から集めて建てたのである、

建築に立ち会った当時の現場監督と職人数名、

大工と石垣職人が設計して作ることに成功。

戦が鎮まって幻想郷側が勝利を収めたのだった。

その後病院の建物は更に強化されていき、それに倣うように、民家も以前より頑丈な建物へと変わっていったのである。人間の里から離れた間欠泉の地下から石灰が取れた事により壁はモルタル塗装が出来るようになって当時の人々から反響を呼ぶことになった。

(この当時は電気は無い、今現在は魔法で多少は使えるが永遠に送り届ける発電機とかはない、幻想郷には地下都市である地霊の方から電気を供給出来てそれを魔力で電波キャッチが出来るようになっている)ここで雄一郎はふと顔を上げて正面の電気スタンドを見て何か思い出しそうな予感がしたのであるが思い出すことが出来ずにまた再読しようとしたとき。


霖之助が下の方から「風呂空いたよ。」

と声がかかったためいったん中断してまた続きから再開する事にした。


風呂は和式の足が延ばせる作りであり結構良かった。

天然素材の水を使用して入浴剤も良いのを使っていた、どんな香かはこっちの世界の物なので雄一郎も分からなかった。


風呂から上がりまた続きから再読を開始した。

その後、この幻想郷では1人の妖怪が入って来たのである。

その妖怪が八雲紫、時の賢者である。

八雲紫によって様々な取決めがなされていく事になっていった。

まずは外の世界から邪な物たちを寄せ付けないようにするために、結界を張る必要がある旨を当時の里の人々に呼びかけていき結界を張るのに必要な実力のある人を捜したのである。

ただ結界を張るには相当な時間を要する。

そこまでの工程を担える人物は見つかるかわからない、

一言言えるのは妖怪だけでは不十分である。

紫は時には戦場に立ちながら一緒に手伝える相手を探した。

開拓当時の人々は疲弊していて、外の侵略に対応するのに手いっぱいだった。

そんな中一人の少女が現れた。それが初代博麗の巫女1代目である。

その巫女の霊力は当時は魔除けとしての実力があった。

藁にもすがる思いで紫は彼女のもとに駆け込んでいったのである。

それから初代博麗の巫女と結界を作っていく工程に着手するのだった。

結界を作っていく上で紫は人里からより高い位置に作る必要があるので人里から北西20キロの山の上標高50m、妖怪の山よりは低い場所でそこに小さい神社(後の博麗神社)があったのでこの神社の鳥居を中心に結界を張る作業が行われた。

しかし、この神社に祭られていた本尊は、鬼であった。

早速八雲紫と巫女は作業に取り掛かろうとすると、神社のお堂の中から瓢箪を持った鬼が現れて勝手にテリトリーに入り許可なく作業をするものだから怒り紫達を倒そうとしてきたがその当時の巫女の霊力に負けてしまい紫達が始めようとしていることがいかに重要であるかを説明したのだった。その話を聞いた鬼は結界を張る作業に協力するのであった、協力は戦に出て略奪しようとする魑魅魍魎達を倒し追い払うことであった。結界が完成するまで幻想郷に入らないように食い止めてくれていた。結界を作る作業は主に夜に行われていった。3年掛けてやっとボーダーラインである結界が完成したのだった。幻想郷が落ち着いて平和になった時にその鬼にはこの人里一番の酒を与えてあげてそれから鬼はその日から幻想郷から姿を消していったのだった。(この時点ではただの結界ベルリンの壁的な)やがて博麗第結界になるまで後50年は掛かる事になる。

ここまで読み終えた雄一郎は時間を確認すると21時50分だったため「博麗神社の歴史」に付属されていた栞を間に挟んで今日は就寝することにした。

ふと寝る前に昨日の一言が気になった。

(雄一郎君が僕にお金払ってくれないから僕がこんなに苦しい思いをしているんだ)

結局あれはどういった意味なのだろうかと思いながら微睡に身を委ねるのだった。


、、

、、、

景色がぼやけて見える、これは記憶かな、寒い。外は雪が降っている。

人々の叫ぶ声、それからサイレン音

「海岸から離れてー!!」

(只今、○○県で大津波警報が発令されました、沿岸部にいる人たちは直ちに避難してください。)

場面が移り変わった。

これは施設か何処かの建物内

雄一郎君は何でそんなに色々と出来るの、こんなに積極的に頑張ってる僕よりも。

羨ましい、悔しい、僕もそんな能力欲しい欲しい欲しい。

僕に無いものを持っている!

ノイズ音。


どうも、前回の投稿からおよそ一月が経ちました。今回は霖之助の家で住込みバイトをする話の回になりました。キャラは二ツ岩マミゾウが出てきて色々と仲良くなれたんじゃないかなと思います。

不慣れな雄一郎ではありますが今後どのような展開が待ち受けているのか見守ってください。

それではまた。

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