表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/133

親孝行

 ◆


 愛とは相手のすべてを受け入れる事ではない、相手を許すことだ。


 なぜ俺がいきなりそんなことを言っているかというと、母上が俺に試練を与えたからである。


 それはただの試練ではなく、俺に大いなる苦痛を与えるものだった。


 ・

 ・

 ・


「ハイン殿、お分かりですかな? 魔術とは尊き者の特権──であるからして、それは貴族に於ける純血と同様に、純粋性を保っていなければならないのです」


「はあ」


 さっきから俺はオイゲンという個体名の劣等生物の話を延々と聞いている。


 こいつが言いたいのは要するに、“魔術の種類がたくさんあるのは許せないなァ”ということだ。


 魔術は数多くの種類、そしてそれ以上の数の流派がある。


 十二公家の血継魔術、根源魔術、精霊術、刻符術、降霊術、変容術──


 うんざりするほどあり、それらの総称を魔術と呼ぶ。


 そして流派とは、その魔術の種類に対しての理解の違いに過ぎない。


 例えば火を出す魔術が使いたい場合、火の発生という結果にどうアプローチしていくかは魔術の種類と流派によって異なってくる。


 火にまつわる伝承や逸話を元に火を生み出したり、空気中の塵などを火種として燃焼させたり、実際に世界のどこぞで燃えている火を喚びだしたり、方法は色々とある。


 それをこの劣等は全部一つにまとめたほうがいいよね、だって俺の納める魔術が一番エライから! ──などと言っているのだ。


 そこには何の合理性もなければ正当性もない。


 まさに劣等による劣等の為の劣等的な論であった。


 これが試練ではなくて何が試練なのか。


 母上がぜひ話を聞いてみたらというので聞いているが、耳が腐ってしまいそうである。


「ハイン殿、貴殿はどう思われますかな?」


「狂っていますね」


 ──貴様が


「そうでしょうそうでしょう! 狂っているのです! 十二公家であるハイン殿には耳が痛い話になるかもしれませんが、根源のそれこそが万象をつかさどる唯一の魔術なのですよ!」


 根源魔術は数多くの魔術師が修めているもっとも広く知られている魔術だ。


 理由はシンプルだからだ。


 火を出したり水を出したり風を吹かせたり。


 そうしたいかにも魔術っぽい事を簡単なアプローチで実現できる。


 例えば攻撃魔術としてもっともよく使われる火などは、古の時代、どこそこの偉大な魔術師が恐ろしい魔物と対峙した際にこんなすごい火を出しましたよなどという逸話は腐るほどあるので、そこら辺の逸話に対して自分なりにどんな火だったのかというイメージを高めて、あとは魔力を流すだけである。


 魔力は誰でも有している力で、“力の出し方”さえ感覚としてつかめていれば流すことは難しくない。


 ちなみに十二公家の血継魔術は何も特別なものではないのだが、長く歴史を重ねていく過程で“〇〇家という貴族家にしか扱えない特別な魔術”という意識が凝り固まって生まれたもの──だと俺は思っている。


「宰相殿には私の理想をよくよくご理解いただいていましてね、いずれはこの辺りも統一へ向けて動いていけたらと思っているのですよ」


「弾圧を加えるのですか?」


 俺は言葉を衒うことなく疑問をぶつけてみた。


 別に責めているわけではない。


 力ずくというのは最もプリミティブで、最もフィジカルで、最もフェティッシュなわざである。


 加減が大事だ。


 加えてやる力が強すぎれば相手を従えるどころか死滅させてしまうし、弱すぎれば舐められる。


 この如何にも低能な男にその辺の技術があるのかどうか気になるから聞いてみた。


 ──が。


「……ふむ、それは少々人聞きが悪い言い方ですな」


「それは失礼しました」


「もしや、ハイン殿は魔術を統一することに思うところがあるのですかな?」


 もちろんある。


「魔術太祖マーリンは多様性こそが魔色を深めると書いておりましたが」


 魔術太祖マーリンは根源魔術の祖である。


 俺も彼の、あるいは彼女の言をまとめた書を多く読み知見を深めてきた。


 母上が本をたくさん読みなさいねとおっしゃったから、もう本当に沢山たくさん読んできたのだ。


「ほう、マーリンの書を嗜んでいるようですね。しかし残念ながら太祖マーリンは確かに偉大な魔術師ですが、その魔術理論は誤っているものも多いのです。多様性など、魔術の神秘性を薄れさせる雑味でしかありません」


 言葉選びを間違えたな。


 この劣等が根源魔術がお好みのようだからわざわざ名前を出してやったのだが。


 なるほど。こいつは根源魔術が好きなわけではなく、自分が好きなのだ。


 好きな自分が扱う魔術が根源魔術であるので、だからそれ以外はクソだと言いたいわけだ。


 なぜ母上はこんな劣等と話せと──はっ!? 


 遅ればせながらこのハイン、母上の御心が()()()()()()()()


 俺はこの劣等の話を聞くためにここへ送り込まれたわけではなく、この劣等を排除するために送り込まれたのですね。


 ◆


「誤っているというより、マーリンの原典自体が多義的なんですよ。『初源記』では火の創出の際に“層化分割”という術式概念を提唱しています。しかし一方、『光の鎖』では“束ね合い”という術式概念で火の創出を説明しています。両者は手続きが似て非なる上に、導かれる結果が同じである事から当時の学者たちも議論に難儀したそうです。私はマーリンの論は嫌いではありません。十分な解釈の余地があるということは、自分なりの形へと改変できる余地があるということですからね」


 劣等は急にぺらぺら語りだした俺を怪訝そうな表情で見ている。


 だがそれでいい。


「オイゲン様、()()()()()()、根源魔術の慣例では、火を生み出す際に“火”そのものを象徴的に呼び込む手順が主流でございます。多くの術者は特定の火神や炎霊の伝承を呪式の拠り所とし、そこに概念的な『火属性』を貼り付けて魔力を流し込むことで、実際の現象として燃焼を起こすわけです。要するに、事前に“火”を観念化することで、魔力を最短経路で熱や光へ変換しているのです。しかしそれは、マーリンの『多層結像論』で説かれる“位相接合”を使いこなせていないとも言えます」


「あ、ああ……まあ、『多層結像論』は私も読んだが……そうだな、三か月ほどで理解できたな、うん……」


「それは素晴らしい!!!! 私は10分で理解しました。私の場合は火を単に燃える現象の形で呼び出すのではなく、魔力波を空間に多重干渉させて、界面に一種の“燃焼準位”を構築しているのでございます。具体的にはマーリンが提唱した『異位階層の再帰的束縛』から着想を得て、火の本質を“周囲の空気を分解し、その化学結合を組み替える過程”として捉え、逐次の演算で核となる分子振動を意識空間と同期させております。そのため火を生じさせるたび、私の脳内では仮想的な分形操作が同時に走り、界面を定常波で凍結しながら燃焼反応を安定化する仕組みになっております」


 ここで少し待ってやる。


 必死で理解しようとしているのか、しきりに目を動かしたり口ひげをいじったりしている。


 茶がないのが残念だ。


 俺の趣味は劣等の無駄なあがきを見ながら茶を楽しむことだからだ。


「もちろんこれは一般的な魔術手順とは比較にならぬほど困難を伴います。火の観念をただ呼ぶだけなら、魔術師であるならば容易にできましょう。しかし私の方式では毎度空間張力から時の位相まで数十もの要素を演算し、互いにぶつからないよう整合を取り続けねばなりません。ほんの僅かなずれが生じても、燃焼力が不安定となって私や周囲を巻き込みかねないのです。ですが、この労力に見合う恩恵は絶大です。いったん燃焼準位を確立すれば火の温度や形状を自在に制御できます。観念にまつわる逸話選びなど不要なのです。お分かりですか? ()()()()()()()()? ()攻撃のみならず鋳造や工学分野へ応用するのも容易である──その有用性を。高精度の火炎操作と莫大な応用範囲を得る代わりに、常人には到底まねできぬ精神演算を強いられている──それが私の火術であり、マーリンの論から学んだ最大の利点なのでございます」


 ◆◆◆


 ──おのれ、小僧が何を得意げに


 オイゲンは内心で歯噛みした。


 怒り心頭甚だしい。


 オイゲンは歯噛みしていた。


 ほんの先ほどまで彼は、ハインという若造を内心見下していた。


 ところが実際に言葉を交わしてみれば、マーリンの諸著作を自在に引き合いに出し、さらに自分が三か月をかけて首を捻った『多層結像論』をわずか十分で理解したなどと軽々しく言ってのける。


 ──口だけは回るようだな


 それにハインの言葉には妙な棘があった。


 慇懃無礼というのか、どこかオイゲンを侮蔑しているような響きがある。


 十二公家の嫡子である事を差し引いても、あまりにも横柄ではないか。


「ま、まあそれなりに学んできてはいるようですなッ……!」


 オイゲンは勢いよく咳払いをしながらそう吐き捨てた。


 貴族というのは元来弁が立つものが多い。


 ハインの弁もいわゆるビッグマウスの類だと決めつけた。


「しかし机上の論では意味がありませぬぞ。どれだけ複雑な論を語ってみせようが、実践できなければすべては無意味なのです」


 するとハインは、まるで心底同意するようにふっと微笑んだ。


「仰る通りです」


 だが、その目。


 ハインの目がその内心を大いに表しているのだ。


 ──くそ……! この小僧、私を見下しているな……! 


 オイゲンは血の気が頭に上るのを感じつつも、なんとか自制した。


「で、では!!」


 声がやけに上ずった。


 咳払いをもう一度繰り返して気を取り直すと、オイゲンはテーブルに手を置いて身を乗り出す。


「そこまで学んでいるというのなら、その研鑽を見せていただきたいものですな。言葉ではなく、実際の行使によって証明してもらいましょう。……つまり、杖比べです」


 杖比べ。


 それは魔術師同士が決闘まではいかない範囲で力をぶつけ合う模擬戦を意味する。


 二人の魔術師が一定の距離を取り、おのおの杖ないし術具を構えて攻撃・防御を繰り返す。


 相手を大きく消耗させたほうが勝ちという単純な仕組みである。


 ただ、負ければ沽券にかかわるため貴族間ではあまり行われないが。


 基本的には魔術の師とその弟子が行うようなものだ。


 オイゲンの本音としては、「どうせ怖じ気づいて断るだろう」という期待があった。


 いくら大口をたたいても、所詮は頭でっかちの小僧。


 帝国副魔術師長である自分の相手になるはずがないと。


 まかり間違って話を受ければ蹴散らしてやればいいし、断ってくれば弱腰を嘲笑う事もできる。


 どちらに転んでも、オイゲンにとっては悪くない話だ。


 だからこそハインがあっさりと応じてきた時、オイゲンは一瞬言葉を失った。


「そういうことでしたらお受けいたしましょう」


 先ほどまでの淡々とした雰囲気と変わらず、まるで朝の運動にでも応じるかのように軽く返事をしたのだ。


「ほ、ほう……自信がおありのようだ。言っておきますが私の業は肩書以上のものがありますぞ? 副魔術師長という位は飾りではありません」


 オイゲンは啖呵を切りながら自分を落ち着かせようとする。


 かすかに手のひらに汗が浮かんでいるのを感じた。


「胸をお借りするつもりで挑ませていただきます」


 にこりと微笑むハインの顔が小憎らしい。


「くっ……では、日をあらためて場所を用意いたしましょう。あまり狭い場所では危険が伴いますからな。こちらで改めて連絡を差し上げます」


 オイゲンの言葉に対して、ハインは「よろしくお願いいたします」と静かに頭を下げる。


 こうして会談は終わった。


 ハインが部屋を出ていくと、オイゲンは残されたテーブルを握りしめ、今にも破壊しかねないほど強く殴りつけた。


「あの小僧め、言わせておけば! 見ていろ。公衆の面前で命乞いをさせてやる!!」


 叫び、机を殴り。蹴とばし。


 それでも収まらないので侍女を呼びつけて暴力的に抱いた。


 どこまでも卑俗な男──それがオイゲンである。


 ただまあ、副魔術師長という位が飾りではないというのは本当なのだ。


 ・

 ・

 ・


 一方、ハインは馬車に揺られて邸へ帰る道すがら、車窓から外を眺めながらうっすらと笑みを浮かべていた


 ──よし、これで合法的に排除できる。公衆の面前で命乞いでもさせてやれば面目は丸つぶれだろう。母上は喜んでくださるだろうか。ああいう劣等も、のさばらせておけば後々の治世での癌となるからな。ああそうだ、事故に見せかけて殺してしまってもいいのかどうか聞いておかないと


 そんなことを考えながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最近書いたやつ。

幼い頃、家に居場所を感じられなかった「僕」は、再婚相手のサダフミおじさんに厳しく当たられながらも、村はずれのお山で出会った不思議な「お姉さん」と時間を共に過ごしていた。背が高く、赤い瞳を持つ彼女は何も語らず「ぽぽぽ」という言葉しか発しないが、「僕」にとっては唯一の心の拠り所だった。しかし村の神主によって「僕が魅入られ始めている」と言われ、「僕」は故郷を離れることになる。
あれから10年。
都会で暮らす高校生となった「僕」は、いまだ“お姉さん”との思い出を捨てきれずにいた。そんなある夕暮れ、突如あたりが異常に暗く染まり、“異常領域”という怪現象に巻き込まれてしまう。鳥の羽を持ち、半ば白骨化した赤ん坊を抱えた女の怪物に襲われ、絶体絶命の危機に陥ったとき。
──目の前に現れたのは“お姉さん”だった。
「お姉さんと僕」

有能だが女遊びが大好きな王太子ユージンは、王位なんて面倒なものから逃れたかった。
そこで彼は完璧な計画を立てる――弟アリウスと婚約者エリナを結びつけ、自分は王位継承権のない辺境公爵となって、欲深い愛人カザリアと自由気ままに暮らすのだ。
「屑王太子殿下の優雅なる廃嫡」

定年退職した夫と穏やかに暮らす元教師の茜のもとへ、高校生の孫・翔太が頻繁に訪れるようになる。母親との関係に悩む翔太にとって祖母の家は唯一の避難所だったが、やがてその想いは禁断の恋愛感情へと変化していく。年齢差も血縁も超えた異常な執着に戸惑いながらも、必要とされる喜びから完全に拒絶できない茜。家族を巻き込んだ狂気の愛は、二人の人生を静かに蝕んでいく。
※ カクヨム、ネオページ、ハーメルンなどにも転載
「徒花、手折られ」

秩序と聞いて何を連想するか──それは整然とした行列である。
あらゆる列は乱される事なく整然としていなければならない。
秩序の国、日本では列を乱すもの、横入りするものは速やかに殺される運命にある。
そんな日本で生きる、一人のサラリーマンのなんてことない日常のワンシーン。
「秩序ある世界」

妻の不倫を知った僕は、なぜか何も感じなかった。
愛しているはずなのに。
不倫を告白した妻に対し、怒りも悲しみも湧かない「僕」。
しかし妻への愛は本物で、その矛盾が妻を苦しめる。
僕は妻のために「普通の愛」を持とうと、自分の心に嫉妬や怒りが生まれるのを待ちながら観察を続ける。
「愛の存在証明」

相沢陽菜は幼馴染の恋人・翔太と幸せな大学生活を送っていた。しかし──。
故人の人格を再現することは果たして遺族の慰めとなりうるのか。AI時代の倫理観を問う。
「あなたはそこにいる」

ひきこもりの「僕」の変わらぬ日々。
そんなある日、親が死んだ。
「ともしび」

剣を愛し、剣に生き、剣に死んだ男
「愛・剣・死」

パワハラ夫に苦しむ主婦・伊藤彩は、テレビで見た「王様の耳はロバの耳」にヒントを得て、寝室に置かれた黒い壺に向かって夫への恨み言を吐き出すようになる。
最初は小さな呟きだったが、次第にエスカレートしていく。
「壺の女」

「一番幸せな時に一緒に死んでくれるなら、付き合ってあげる」――大学の図書館で告白した僕に、美咲が突きつけた条件。
平凡な大学生の僕は、なぜかその約束を受け入れてしまう。
献身的で優しい彼女との日々は幸せそのものだったが、幸福を感じるたびに「今が一番なのか」という思いが拭えない。そして──
「青、赤らむ」

妻と娘から蔑まれ、会社でも無能扱いされる46歳の営業マン・佐々木和夫が、AIアプリ「U KNOW」の女性人格ユノと恋に落ちる。
孤独な和夫にとって、ユノだけが理解者だった。
「YOU KNOW」

魔術の申し子エルンストと呪術の天才セシリアは、政略結婚の相手同士。
しかし二人は「愛を科学的に証明する」という前代未聞の実験を開始する。
手を繋ぐ時間を測定し、心拍数の上昇をデータ化し、親密度を数値で管理する奇妙なカップル。
一方、彼らの周囲では「愛される祝福」を持つ令嬢アンナが巻き起こす恋愛騒動が王都を揺るがしていた。
理論と感情の狭間で、二人の天才魔術師が辿り着く「愛」の答えとは――
「愛の実証的研究 ~侯爵令息と伯爵令嬢の非科学的な結論~」

「その追放、本当に正しいですか?」誤った追放、見過ごされた才能、こじれた人間関係にギルドの「編成相談窓口」の受付嬢エリーナが挑む。
果たしてエリーナは悩める冒険者たちにどんな道を示すのか?
人事コンサル・ハイファンヒューマンドラマ。
「その追放、本当に正しいですか?」

阿呆令息、ダメ令嬢。
でも取り巻きは。
「令息の取り巻きがマトモだったら」

「君を愛していない」──よくあるこのセリフを投げかけられたかわいそうな令嬢。ただ、話をよく聞いてみると全然セーフだった。
話はよく聞きましょう。
スタンダード・異世界恋愛。
「お手を拝借」

パワハラ上司の執拗な叱責に心を病む営業マンの青年。
ある夜、彼は無数の電柱に個人の名が刻まれたおかしな場所へと迷い込み、そこで自身の名が記された電柱を発見してしまう。一方、青年を追い詰めた上司もまた──
都市伝説風もやもやホラー。
「墓標」

愛を知らなかった公爵令嬢が、人生の最後に掴んだ温もりとは。
「雪解け、花が咲く」

「このマンション、何かおかしい」──とある物件の真相を探ろうとする事故物件サイトの運営者。しかし彼はすぐに物件の背後に潜む底知れぬ悪意に気づく。
「蟲毒のハコ」

― 新着の感想 ―
おじいちゃんはログアウト願う もしくは格の違いを母含め如実に解らせて欲しい 更新楽しみです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ