ドワーフの国へ
しばらく更新が空いてしまいました。
物語の続きや今後の展開についてはずっと考えていたのですが、なかなか筆が進まず、更新できないままになっていました。
このまま物語を中途半端なところで終わらせたくないと思い、今回からChatGPTにも文章作りや構成を手伝ってもらいながら、続きを書いていくことにしました。
物語やキャラクター、今後の展開などは自分で考えながら、AIの力も借りて、なんとか最後まで完結させたいと思っています。
AIを使った創作については、いろいろな考え方があると思います。
苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、ご理解いただければ幸いです。
久しぶりの更新になりますが、これからもシオンたちの物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。
グルニバラからドワーフの国への道を教えてもらい、シオンたちは再び洞窟の中を歩いていた。
ドラゴンの住処から離れるにつれ、周囲は次第に薄暗くなっていく。
「ねぇママ、まだ着かないの?」
「さっきも同じことを聞いたじゃろう」
「だって、ずっと歩いてるよ」
「グルニバラの話では一日ほどじゃ。まだまだ先じゃよ」
「ええ~」
シオンは露骨に肩を落とした。
「お前、さっきからそればっかりだな」
後ろを歩いていたペーターが呆れたように言った。
「だって歩くの疲れるんだもん」
「旅ってのは歩くもんなんだよ」
「じゃあゴーレムさん呼ぼうか?」
「こんな狭いところで呼ぶな!」
ペーターが慌てて頭上を見上げた。
五メートルもあるゴーレムをこんな場所に呼び出されたら、どうなるか分かったものではない。
「じゃあ、オオツノシカさんは?」
「もっと駄目だろ!」
二人のやり取りを見て、チッタがクスクスと笑った。
「なんだよ、チッタ」
「い、いえ……二人とも元気だなって……」
「こいつが元気すぎるんだよ」
「なによー」
そんな会話をしながら、一行は洞窟の奥へと進んでいった。
半日ほど歩くと、周囲の様子が少しずつ変わってきた。
それまでゴツゴツしていた地面は平らになり、壁には一定の間隔で灯りが取り付けられている。
空気もどこからか流れてくる風によって換気され、ずいぶん歩きやすくなっていた。
「これ、ドワーフが作ったのかな?」
シオンが滑らかに削られた壁を触った。
「おそらくな。国が近い証拠じゃろう」
さらに進むと、壁には様々な彫刻が現れた。
剣や斧を持ったドワーフたち。鉱石を掘る者や、大きな炉の前で武器を打つ者。
中には巨大なドラゴンと戦っているような彫刻もあった。
「あっ、ドラゴンだ!」
シオンが指をさした。
「グルニバラのおじちゃんかな?」
「違うだろ。ドラゴンなんて他にもいるんじゃないか?」
「そうなの?」
「俺に聞くなよ」
「少なくとも、グルニバラだけではないよ」
マリアが答えた。
「へぇ~。会ってみたいなぁ」
「わしはもう勘弁じゃ」
マリアは大きくため息をついた。
◇
途中で一夜を明かし、翌日の昼頃。
長い通路の先に光が見えてきた。
「あっ!」
シオンが駆け出した。
「シオン、待ちな!」
マリアの声も聞かず、そのまま通路を飛び出す。
そして、シオンは足を止めた。
「わぁ……」
目の前に巨大な街が広がっていた。
地下だというのに、反対側の壁は霞んで見えるほど遠い。上を見上げても、天井がどこにあるのか分からない。
石造りの建物が所狭しと並び、岩壁に取り付けられた無数の灯りが街全体を橙色に照らしている。
遠くからは、カン、カン、と金属を打つ音も聞こえてきた。
そして街の中央には、ひと際大きな城がそびえている。
「これが……ドワーフ王国ジルビッドじゃ」
遅れてやって来たマリアが言った。
「すっげぇ……」
ペーターが口を開けたまま街を見渡す。
「こ、こんなに大きな国が、山の中に……」
チッタも目を丸くしていた。
もちろん一番興奮していたのはシオンだった。
「見て見て! あっちのお店、武器がいっぱいあるよ!」
道の向こうには剣や斧を店先に並べた店があった。
「あっ、こっちは食べ物かな?」
どこからか肉を焼く香ばしい匂いが漂ってくる。
「いい匂いする!」
「シオン、勝手に行くんじゃないよ!」
マリアが慌てて追いかけようとした、その時だった。
「止まれ!」
低い声が響いた。
鎧を着たドワーフの兵士が、こちらへ走ってくる。
「お前たち、どこから来た!」
「わしらは――」
マリアが答えるより早く、兵士は胸元から笛を取り出した。
ピーッ、ピーッ、ピーッ!
三度、甲高い音が街に響き渡った。
すると通りのあちこちから兵士たちが現れ、あっという間にシオンたちを取り囲んでしまった。
それまで行き交っていたドワーフたちも足を止め、遠巻きにこちらを見ている。
「お前たち……ヒューマンだな」
兵士たちの表情は険しかった。
「ここがドワーフ王国ジルビッドと知って来たのか?」
「もちろんじゃ。わしはマリア・マンダリア。国王に話が――」
「こんな時期にヒューマンが来るなど怪しい。ひっとらえろ!」
「ちょ、ちょっと待っておくれ!」
兵士たちが一斉に近づいてくる。
シオンがマリアを見る。
「ママ、やっつける?」
「やめなさい!」
「でも――」
「絶対に手を出すんじゃないよ!」
「はーい」
シオンは素直に両手を差し出した。
「お前、そういうところだけは素直なんだな……」
ペーターが呆れたように呟いた。
武器や荷物をすべて取り上げられ、四人は縄を掛けられた。
コトラだけはシオンが離そうとせず、小さな猫なら問題ないと思ったのか、そのまま抱かせてもらえた。
縄で繋がれた一行は、大勢のドワーフが見つめる中、街の中央にある王城へと連れていかれた。
「ねぇペーター」
「なんだよ」
「ドワーフって、お客さんを縄で縛るの?」
「そんなわけあるか!」
◇
城に連れていかれた四人は、別々の牢へ入れられた。
牢は岩を直接削って作られており、壁も床も冷たい岩がむき出しになっている。
入り口には、太い鉄格子がしっかりとはめられていた。
シオンはその鉄格子を両手で握った。
ガチャガチャ。
「ねぇママ。この牢、壊してもいい?」
「やめなさい」
向かいの牢にいるマリアが即答した。
「でも、これくらいならゴーレムさんで簡単に壊せるよ」
「ゴーレムを呼ぶんじゃない!」
「じゃあノムさん?」
「誰も呼ぶんじゃない!」
「えー」
シオンは口を尖らせた。
足元でコトラが「ニャア」と鳴く。
「コトラも出たいって」
「猫のせいにするんじゃないよ」
マリアは額を押さえた。
「わしらはドワーフと戦いに来たのではない。協力してもらうために来たんじゃ。牢を壊して暴れたら、話を聞いてもらえなくなるじゃろう」
「そっかぁ」
シオンはようやく鉄格子から手を離し、その場に腰を下ろした。
「ねぇコトラ、お腹すいたねぇ」
「お前、こんな時に食い物のこと考えてるのかよ」
少し離れた牢からペーターの声がした。
「だってお腹すいたんだもん」
「し、静かにした方がいいんじゃ……」
さらに奥からチッタの小さな声も聞こえてきた。
その時だった。
暗い廊下の奥から、ガチャ、ガチャ、と金属の擦れる音が聞こえてきた。
「誰か来るよ」
シオンが立ち上がる。
やがて数人のドワーフ兵が姿を現し、シオンたちの牢の前で立ち止まった。
「出ろ」
「もう帰っていいの?」
「違う」
兵士は腰から鍵束を取り出した。
ガチャリと音を立て、鉄格子が開く。
「国王陛下がお前たちに会うそうだ」




