表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜色のネコのおまけ 〜ハル視点〜  作者: 猫人鳥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/45

献身

 今日はなんと、私がお昼ご飯を作るという約束になっています。

 昨日教えてもらったケークサレは、腹持ちの良いおかずのようなものでしたからね。

 昨日作ったものと、これから作るものを合わせて、圭君にもお昼ご飯として食べてもらおうと思います!


「おはようございます、圭君」

「おはようございます。本当に早く来てくれたんですね。ありがとうございます」


 いつもよりも早い時間にお邪魔させてもらいました。

 圭君は丁度ベランダの戸を開けようとしていたタイミングだったみたいなので、まだ起きてすぐなんだと思います。

 若干跳ねている髪は、寝癖でしょうか?

 ふふっ、可愛らしいですね。


「ではでは、キッチンをお借りしますね!」

「はい。楽しみに待ってます」

「あまり期待はしないで下さいよ? 圭君みたいに上手には作れませんから」

「そんな事ないですよ。昨日ハルさんが作ってくれたケークサレも、とても美味しかったですから」

「それは、ありがとうございます」


 圭君は洗面所の方へと行き、身支度を整えています。

 いつも洗面所で着替えているのでしょうか?

 それとも、私を気遣っての事でしょうか?

 多分後者ですよね。

 余計な気遣いをさせてしまった事を申し訳なくも思うのですが、いつもと違う時間に来たことで、今までには知らなかった圭君を知ることが出来て、ちょっと嬉しいです。


「あ……」


 圭君は今、ご実家から送ってもらった野菜を見ていますね。

 少し声が聞こえましたが、何かあったのでしょうか?


「あの、ハルさん」

「はい?」

「土地神様に焼きトウモロコシを渡したいんですが、どうやって渡せばいいですか?」



 何を考えているのかと思えば、やっぱり圭君は優しいですね。

 土地神様がトウモロコシを好きだと仰られていた事を思い出して、焼きトウモロコシを作ってプレゼントしたいと思ってくれたみたいです。


 ただ、私がいなければ土地神様にはお会い出来ませんからね。

 安易に姿を現していただく訳にもいきませんし、直接渡すのではなく、お供えという形式にしてもらった方がよさそうです。


「普通にお供えをするのなら、神社の裏の台座に置けばいいのですが……」

「神社の裏の台座?」

「一緒に行きますか?」

「ハルさんの都合が悪くなければ、お願いします」

「全然大丈夫ですよ」


 私が圭君を案内する事になりました。

 前回はお祭りで賑わっていましたが、普段は落ち着いた場所ですからね。

 圭君と一緒に森林浴というのも楽しそうです。


「明日でもいいですか?」

「はい。よろしくお願いします」

「じゃあ、明日は現地集合ということで、ここに寄らずにいきますね」

「分かりました。ありがとうございます」


 今日これから行くのでは、あまりゆっくり出来ませんし、明日行く事にしました。

 前回もそうでしたが、こうして待ち合わせをして一緒に出かけるのっていいですよね。

 なんかこう……もちろん、ただの案内なのは分かっていますけどね。


「焼き上がりましたよ〜」

「美味しそうですね。いただきます」

「どうですか? 上手く作れていますか?」

「はい、とても美味しいです」

「良かったです!」


 ケークサレも綺麗に焼き上がって、圭君と一緒にお昼ご飯を食べました。

 昨日作ったものと合わせてもかなりの量になりましたし、今日はこれを皆に配ろうと思います。

 圭君も美味しいと笑ってくれましたし、きっと皆にも喜んでもらえるはずです。


「デザートにシュークリームを作りましたよ」

「おぉ〜!」

「ちなみにハルさん、シュークリームは知っていましたか?」

「はい、食べた事もあります。でも圭君の作ってくれたコレの方が美味しいです!」


 ケークサレを食べ終わったところで、圭君がシュークリームを持ってきてくれました。

 本当に圭君は何でも作れますね。

 シュークリームは以前貰ったものを食べた事がありましたが、圭君の作ってくれたこれは別格です!

 本当にとても美味しいです!


「シュークリームの"シュー"って、"キャベツ"って意味なんですよ」

「そうなんですか! でもキャベツは入ってないですよね?」


 これがキャベツ!?

 一体どのあたりがキャベツなんでしょうか?

 キャベツの味は特に感じませんでしたが……?


「中には入っていませんよ。名前の由来は、見た目がキャベツみたいだったからだと思いますよ」

「相変わらず圭君は物知りですね」


 見た目がキャベツかと言われると、確かにそう見えなくもないです。

 昔の人達のネーミングセンスですからね、今では理解出来ないようなものがあるのも当然です。

 そしてそんな雑学まで知っている圭君を、改めて尊敬します。


 私は自分の世界の事だというのに、この世界について知らない事だらけです。

 これはもっとしっかりと勉強し直した方がいいようにも思うのですが、こうして圭君に教えてもらう時間も楽しいんですよね。


 圭君は、私に教える事を嫌がってはいないようですし、これからも色んな料理や雑学について、楽しく学ばせてもらおうと思います。

 

読んでいただきありがとうございます(*^^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ