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魔法学園と鬼氣使い(ヤンキー)  作者: みっしゅう
第2章『物語の再開! 名家の才女ラビットの受難 力を失いし弥上ヒロトの不幸』
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第10話『バーギラとあの3人』

 中庭では、4人の少女が楽しそうに集っていた。

 そのうち一人はバーギラで、かけがえない友好関係を築いている。

「ああ〜かわええなぁバーギラはん!」

 おっとりした風貌(ふうぼう)の少女は、バーギラを抱(だ)きしめてご満悦(まんえつ)の様子だ。

 彼女の名は、トコヌイ。

 そんなトコヌイとバーギラのいつもの触(ふ)れ合いを、淡(あわ)い青色の髪(かみ)の少女が見つめている。

「トコちゃんバーギラちゃん抱きしめるの好きだよね」

「だってこ〜んなにかわええんやもん」

 そんな彼女が、リゼレスタ。

 トコヌイとは違って、どこか芯(しん)の通(とお)ったような地味系の少女というべきか。

 地味系とは言っても、このような素敵(すてき)な仲間を持ってこそ光(ひか)るタイプという感じだ。


「今日だけやけに授業(じゅぎょう)終(お)わるの早いよね。ニュイェール先生もそうだったし」

「「ねー」」

 赤毛の少女がそう言うのに、2人は同意する。

「ニュイェールせんせいって…どんなひと?」

「あのなぁ?THE魔女って感じの人や。おっぱいでかいしな、アンリーナと違って」

「あと、色(いろ)んな部門にも精通(せいつう)してて、いろんな分野(ぶんや)を狙う人でも支援してるんだよ。あと胸(むね)が大きくて注目されちゃってる、アンリーナと違(ちが)って」

「辛(つら)」


「あと、これは教えてなかったけど、3組は特別な分野に抜きん出て実力のある人が入るクラスでね」

「私たちも、分野が違うんだよね」

 リゼレスタとアンリーナがそう言う。これはヒロトも初耳だろう。

「ウチの専門(せんもん)はなぁ、気体魔法──ラビットお嬢(じょう)はんの使うようなあの感じや」

 トコヌイが自慢(じまん)げに実践(じっせん)してみせる。

 石を浮かして、木にぶつけてみた。

「私の専門もトコヌイと同じ。実力も互角(ごかく)って感じかも」

 リゼレスタも言う。

 彼女もトコヌイのやったように、実力を見せる。

 それを見てバーギラは、驚(おどろ)くように舌(した)を巻(ま)くのだった。


「まあ、一番に特殊(とくしゅ)なのはアンちゃんだけどね」

「うんうん、せや」

「…?」

 バーギラがアンリーナを見ると、彼女はもっとも得意げになっていた。

「仕様がないなぁ!」

「たのんでない」

「いや、違うじゃん」


 アンリーナは石を拾(ひろ)うと、その石を握(にぎ)って…──

「…」

「にぎるだけ…?」

「いや…ちょっと待ってよ」

「えっと、いしをにぎれてすごい…」

「いや待ってって」

 正直何かわからぬままだったが、そこで変化が訪(おとず)れる。

 ──ジジジ…

 握った石が音を出し始めた。

「ふう…」


 額の汗を拭ったアンリーナは一息ついて、その掌を開く。

 するとその石は、一部金色になっていた。

「まだ完全じゃないけど、私の専門は錬金術(れんきんじゅつ)だよ」

「いしが…きんになった…」

「ふぅ…一番ベタな方法もこのざまだけど、錬金術には他にも色んなことができるからね。有機物なら、金にも銀にも鉄にも無機物にも、砂みたいに粉々にもできる」

「すっごい…」

 バーギラは、知らないだけですごい連中を仲間に持ったものだと思った。

 まあ、バーギラも自覚がないだけでそうなのだが。


 ──と、そんな時…バーギラが。

「ヒロト、何してるの?」

「「「え?」」」

 3人がぽかんとする。

 目の前の全方を見回すが、ヒロトなどいない。

「いやぁー、やっぱりバーギラなら気づくよなぁ」

「「「きやあアアーッ!!?」」」

 後方からの声に振り向くと、ヒロトがちょうど立っていた。

「いつからいたんですか!?」

「足音しなかったじゃないですか!」

「いやぁ…はっは!」

「いやちゃうやん」

 ステルスも、ヒロトの日本からの得意分野だ。

「ヒロト、あしおとがきこえた」

「4人一緒に驚かせるつもりだったが、俺もまだまだだったかぁ」

「「「…」」」


「バーギラ、今日は俺も尼野もコウの部屋で過ごすからよ。話がおわってからでもいいから、いつでも来いよ」

「わかった。でも…ちょっとていあん」

「提案…?」

 バーギラは一つ頷(うなず)いてからこう言う。

「さんにんもつれていきたい」

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