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魔法学園と鬼氣使い(ヤンキー)  作者: みっしゅう
第2章『物語の再開! 名家の才女ラビットの受難 力を失いし弥上ヒロトの不幸』
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第05話『10組とクレアの親睦』

「よう、もどったぜ!」

「おう、おかえり2人とも!」「魔法は使えるようになった?」

 コウとサルマがそう言って来るのを、ヒロトとクレアは笑顔で目配めくばせし、元気に以下いかを言う。

「基礎は完璧かんぺきだぜ」

「おぉ!」

 ヒロトは指先からひかりを出してみせる。加減もバッチリで、クレアからも文句もんくなしの出来だ。

 さらに色も出力も調節ちょうせつできる上、点滅てんめつや、バーギラのやるように光点を移動いどうさせることもできる。もはや自由自在だ。

「まさか午前中だけで追いつかれるとはなぁ!」

「魔力にれたことがないにしても、バーギラちゃんと同じく才能があるのかもしれへんなぁ…」

「いや、多分オーラのあつかいのトレーニングが予習になってたのかも…」

 クラスメイトもヒロトの魔法を見て分析ぶんせきする。

流石さすがですね!私もびっくりですよ」

「ヒロト…すごい」

 驚異的な才能にめぐまれたバーギラやクレアでさえも、驚きをかくせぬ様子だ。

「いやぁ…まさかここまで驚かれるとはなぁ…」


「…へへ…」

 ヒロトは、そこでまわりを見渡みわたしてみる。

 彼は、不思議にられた。

「あれ…?──テンカ先生は?」

「先生…?ああー…」

 それをアシュが説明する。

「急用が出来たとかで、ついさっき教室を出たよ」

「なーんだこの前と一緒じゃねえか」

 そういえば、以前もこれであった。

「なあ尼野、何かあいつのこと知らねえか?」

「さあ…何も知らないですね…」

 クレアにした質問の答えにも釈然しゃくぜんとせぬヒロトだったが…。


 ──カーン…コーン

 チャイムがった。

「おっ、もう昼休みか──かなり集中してて時間なんか気にならなかったぜ」

「ほんならみんな!飯食いにいこうや!」「そうだね!」

 マーニとサルマに続いて、10組全員もどんどん食堂へと向かう。

 ヒロトは向かおうとしたのを、ひとつ止めてクレアに振り返る。


「おっ、そうだ。尼野も一緒いっしょに行くか?」

「えぇ?でもいいんでしょうか」

「なぁに、こばむ理由はねえだろって…ただでさえ人数が少ねえんだし」

「そうですね!」

 2人も10組に続いて、食堂へと向かうのだった。

「すっかりはらっちまったぜ」

「意外ですねヒロト君、8年前は随分ずいぶんな少食だったのに」

「いやあ…驚くぜ?」

「…へ?」

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