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40 新しい小説
あれ? ここは前世のご主人様の部屋の中だ……
ご主人様は、次の小説のプロットを考えているのか。
異世界恋愛を描くぞって、腕まくりして張り切っている。
今日は、外からの風が気持ち良く、窓が開いている。
網戸の向こう側は、透き通るような青空だ。
え? 恋愛経験が無いから書けないって。
恋愛ってなに? 美味しいのかな。
そうか、仕方ないから、猫の私を主人公にするのか。
擬人化ってやつだな。
私、最初は苦労するの? 苦労は嫌だな。
頑張ってと言われても困る。
「ニャ、ニャッ」
猫の私は、不満げに短く鳴いた。ご主人様に嫌だと訴えたのだ。
なになに、素敵なヒーローを用意してくれるの?
なんだか期待してしまう。
「ニャーン」
可愛らしく鳴いた。ご主人様にOKと答えたのだ。
でも、ヒーローは人間で、猫じゃないのか。
七日間で私が幸せになる物語か。
猫の私を愛しているなら、ハッピーエンドでお願いね。
三カ月で仕上げて、出来たら投稿する予定なのか。
書籍化できるように願ってるよ。
一緒に結果を待つから。
約束だ……
お読みいただきありがとうございました。
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