表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/33

20話

「……」

 なんだったのか。

 気配は無い。

 そこらじゅうを探ってみたが、ない。いない。

 一瞬で、どこかへ行ってしまった。

 ……目的が出来た。

 どうやら、自分がここに来るハメになったのは、今の子供のせいらしい。

 目的は、今の子供を探すこと。

 質問に答えてもらうこと。

 どうして、自分をこの世界に拉致するようなことをしたのか。

 めんどう臭くなければ、怒りも悲しみもこみ上げてこない。

 無感動に決まった。

 明確な目的が。

 でも今日は、もう寝る。

 早いけど寝る。

 なんか腹が立ったからふて寝だ。

 おやすみなさい。

「……」

 爆睡して早朝に目は覚めた。すぐに朝は来た。

 寝てから、朝というのはすぐ来る。

 別に睡眠は絶対というほど必要ではない。今までずっと睡眠だけのような生活だったし、疲れてないから、休息を体は欲してない。

 ――寝だめしていた。そんな感じなのかもしれない。

 でも、目を閉じて寝ることを意識すれば、すぐに睡眠に入れる。

「……」

 今日も真っ青な天気になりそう。この少女にとっては、どんより曇っていた方が本質的に合うのだが、どうにもならないことがわかっているから、どうでもよかった。

 ……しかし、エス自身がその気になれば、実は空の機嫌を変えることが出来るのだ。

 属性が闇ゆえに、暗闇に変えることしか出来ないが、出来るのだ。変えることが。

 本人が、まだ自身の魔力がどれほどのものか理解してないことが幸いした。

 エスは、瞳を閉じて、心を澄ませてみる。

 ……見えるか、感じるか。

 今自分の望む者の存在を――。

 光が見えた。

 自分とは決して相容れないその属性が、何故か嫌に感じなかった。でもそれは、きっと気のせいだ。

 光の中に見える何色とも表現できないはっきりしない色――。

 混沌とした球形のそれは、中心にある。

 ――なんとなく掴めてきた。

 あの子供の正体。

 あれは、やっぱり人間じゃなくて、自分と同じようなモノ――。

 ……向こうが何もしなければ、こちらも何もしない。なのに――仕掛けてきたからなあ。

 困ったボウヤだ。

 少しお仕置きしてあげないと、ね。

 エスはにっこり笑って映像を切った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ