表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

6 苦しみ

 『はぁ…。』どうしよう…。好きになったものの、どうしていいか分からない。何故、こんなことになってしまったのだろうか…。やっぱり起こった。溜め息をつく毎日が…。顔は見てるよ?毎日、嫌って程に。大好きな笑顔も見てる。遠くからね。だけど、話せてない。そんなことであの先輩と同じクラスで私の部活の先輩に相談してみた。 

 『先ぱーい…。』

先「青海、どうしたの?」

 『ウチ、山田先輩のコト好きなんですよ。でも、全然話せなくて…。どうしたら良いですか?』って聞いてみた。

先「マジで?!山田のこと好きなの?!」かなり驚いてる…。

 『はい…。どうしましょう?』ナイスなアンサーお願いします!!

先「ん~。手紙とか書いてみたら??アタシ同じクラスだし、席近いから渡してあげよっか?」

 『えっ。良いんですか?!お願いしますっ!!』先輩の優しさが身にしみるよ…。よし帰ったら早速手紙書こう♪ルンルン気分のまま部活が終わった。

 『バイバーイ!』

友「ばいばい、青海~。」友達と別れて家に向かう。ガチャッ

 『ただいま~。』急いで部屋に向かう。制服を脱いで、パーカーを着て、バックからふでばことルーズリーフを取り出して少し悩む。

 『何書こっかな~。』内容に困る…。ルーズリーフとにらめっこすること5分…。やっと手紙を書きはじめた。更に15分後…。やっと手紙が出来上がった。その手紙の内容は、まず‘ルーズリーフでゴメンなさい’から始まり、最後に私のメアドで終わったが、真ん中にすんごい大胆な内容を書いてしまった!

<私は、先輩の笑ってる顔が好きです。だから、ずっと笑ってて下さい!>なんてことを書いちゃったぁ~。こんなのほぼ告白と一緒じゃーん。でも、まっいっか。どうせタラシなんだから、こんな手紙、シカトするよね ?普通…タラシなら…。一応、明日小山先輩に頼んで渡してもらおう。

-----次の日-----

 ふぅ~。朝練終わったぁ~。あっ。小山先輩行っちゃう!

 『小山先ぱーい!』走って駆け寄る。

小「どうしたの?青海。」

 『手紙書いてきたんですけど、渡してもらってもいいですか?』ハーパンのポケットから手紙を取り出して先輩に差し出した。先輩は受け取りながら、

小「うん。分かった。渡しとくね!」と言って教室へいってしまった。見ないで渡してくれるよね…?


 『はぁー。』少し重い溜め息をついたのは、手紙を渡して2日後の出来事だった。手紙の返事は2日経っても返ってこない…。やっぱりタラシだからシカトしたかぁ。このまま私は次の週の月曜日まで待ち続けた。諦めかけていたその例の‘次の週の月曜日’…。

私達は4時間目の体育に向けてジャージを脱いでる所だった。

小「青海~。」小山先輩が4組の教室に来てくれた。

 『あっ!ありがとうございます!!』うわぁ~。山田先輩からの手紙だ-!

小「なるべく早く返事してあげてね!」

 『はいっ。ありがとございますっ!!』キャーッ。山田先輩からお手紙のお返事がぁ~♪どぉ~しよぉ~。

すんごぃ嬉しいっ♪

 「どうしたの?」小学校の時から仲良くしてた美華(みか)が聞いてきた。待ってろ、今見るんだから。

梨「マジで?!アイツから手紙来たの?!」そうだよ!その例のアイツから手紙が来たんだよ!

 『うん!あっでもココで見てたら遅れちゃうから、外行きながら見よ!』ヤバい。ちょーテンションMAXなんですけど…!

内容は、とても嬉しいものだった。手紙を渡して返事に待ちわびること5日。私はやっと苦しみから解放されたのだった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 これが当時の手紙が来るまでの私の苦しみだった。あぁ~あ。今思うと、何で小山先輩の言うことを聴いてアイツに手紙なんか書いちゃったんだろう…。もしかして、書かなかったら…片思いのままで済んだかもしれないのに…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ