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22.私立探偵 三条百合子の事件簿2  作者: ひろーら


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エピソード3.豪華特急連続殺人事件 第6話 被写体の憂鬱

登場人物紹介

三条 百合子   私立探偵

浜松 義郎    探偵助手

ランド キャシー モデル

三田 恒義    ハサウェル社、社長

坂上 翔子    サーカス団、団長

神宮寺 是清   陶芸家の師範

矢崎 晴華    新聞記者

野崎 敦子    裏千家師範

安倍 聖子    有名占い師

神田 麗子    神田財閥令嬢

剛力 哲也    カメラマン

謎の女性     正体不明

比嘉 桐子    豪華特急車掌

桜井 真美    警視庁捜査一課警部


*登場する名称は全てフィクションです。

野崎さん...どしたん?

「あの...これ...お茶道具...持って来たんですか...?」

「そうですが、それが何か?」

「ここ...茶室でしたっけ...。」

「いえ、客室ですよ。」

だよね~。めっちゃ本格的じゃん。

「いつもワンセット持って行くんですか?」

「三条さんは面白い人ですね。この客室は特別仕様なんですよ。」

「じゃあ、野崎さんの為に部屋をアレンジしたんですか?」

「私も最初はお断りしたんですよ。でもオーナーが是非にと言うものですから、お受けしました。」

「オーナーさん?」

「はい、この列車を管理している会社ですよ。」

「ちなみに何と言う会社ですか?」

「確かハサウェル社と言っていましたね。」

三田は鉄道にも手を出していたようだね。

「そのハサウェル社の社長は亡くなった三田さんですよ。」

「そうですか。私は元々のオーナーと仲良くしていたので、今の経営の事は良く知らないんですよ。」

三田さんの前の社長だろうか。

「そのオーナーとは誰だか分かりますか?」

「はい、ハサウェルさんですよ。親切な方でしたね。」

でした...?過去形!

「もしや...その方は今は...。」

「亡くなりました。今は代理の方が暫定でしていると聞いています。」

おかしい...三田は社長じゃないのか?

あの会社、何だか怪しいのはゴタゴタがあるからか?

「代理の方は誰だか分かりますか?」

「ハサウェル社長には2人の娘さんがいたんですよ。まだ若いこともあり、元役員の方が代理で経営をしていると聞いています。」

「三田社長はご存知ではないのですか?」

「最近新しく来られた方ですかね。詳しくは分かりません。」

成る程...犯人が見えて来たね。

「野崎さん、ハサウェル社長の写真とかはありますか?」

「昔のならありますよ。はい、これ。娘さんも一緒に仲良く写ってますよ。」

ハサウェル氏と2人の娘かな。

この2人...乗客にいるな。

「あの、野崎さんはハサウェルさんの亡くなった理由はご存知ですか?」

「さあ...私には分かりません。」

「キャシーさんは剛力さんに写真を撮ってもらいましたか?」

「ハーイ、ナイスカメラマンね。イイフォト撮ったネ。」

「その写真どうしましたか?」

「ナイスなので、エブリバディに見せたヨ。」

「全員ですか?」

「イタメンバー、オールネ。」

なんだよ...みんな見てるんか...。

「キャシーさん、剛力さんはスクープを撮ったらしいですが、分かりますか?」

「オー、スプーンネ。ダイニングカーにアルネ。」

「いやいや...スプーンじゃなくてスクープだから...。」

「ゴーリキー、フォトミテエキサイトシタネ。」

「誰が写っていたんですか?」

「ヤングガールネ。スリーヨ。」

「若い女性が3人なんですね。」

「イエス。」

ふむふむ...事件はかなり見えたね。


「真美、警察の資料に元ハサウェル社の社長、ハサウェル氏の死亡について何か分かるものはあるかな。」

「三田社長の前任者だね。少し待ってくれるかな。」

私のカンだと、多分アレだな。

「分かったよ。どうやら自殺って事になってるけど、不審な点が多いね。」

「まあ、私の推理では他殺だけど犯人の証拠が出て来ないって感じかな。」

「この件が今回の事件に関係あるの?」

「まあね。さて、神田財閥のお嬢様にも話を聞くかな。」


「神田さん、少しお話しいいですかね。」

「はい、三条様。わたくしで分かる事はお話し致します。」

「神田さんは坂上さんと安倍さんとは仲がいいんですか?」

「いえ、たまたま一緒に乗っただけで、特に親しいと言う訳ではありません。」

「剛力さんが写真を撮りましたか?」

「はい。みんなでいる時撮りました。」

「神田さんはこの特急に招待されたのですか?」

「いえ、元々父が乗る予定でした。急な用が出来たと言うので、わたくしが代わりに乗りました。」

神田社長が本来の乗客か...。


「真美、犯人分かったよ。」

「誰よ。」

「さて、比嘉さん。乗客全員をリビング車に集めて下さい。」

「百合子、遂に推理で犯人を...。」

「まあ...後はあの人次第かな。」


「探偵さん、犯人は誰なのよ。」

「まあまあ...順に説明しますよ。この特急内で起こった連続殺人事件。犯人は1人ではありません。」

「じゃあ、誰と誰よ。」

「では、犯人の動機と犯行凶器を説明します。犯人は身内を三田さんに恐らく殺されました。警察では自殺扱いですが、不審な点が多いのです。私は最初遺体の傷を見て違和感を覚えました。撲殺であり、絞殺であり、刺殺なのです。これは犯人が複数いると言う裏付けです。」

「犯人は三田さんに復讐したのか。」

「三田さん殺害は計画的でした。しかし、犯人の想定を覆す事が起こった。剛力さんの写真です。犯人は咄嗟に写真を証拠隠滅する必要にかられた。なので、剛力さんは衝動的に殺害した。」

「その証拠の写真はあるのか。」

「いえ、ありませんが、状況証拠は揃いました。殺害動機があり、殺害凶器を持つ犯人達はこの中にいます。そう...犯人は!!」


第7話(最終話) 予告

遂に連続殺人事件の犯人が判明する。

しかし、真の解決にはまだ後1ピース足りない。

そう、真犯人はあなたよ!!

次回 「特急の計画書(はかりごと)

さあ、ラスト謎解きです。

遂にアノ人が...。

いよいよ次は最終です。

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