転送とは古の時空魔法テレポート
「はいお待たせしました!俺がこの惑星に遭難して初めて糧にしたなんの魔物か分からないが残り最後のお肉だよ。この肉を取ったのは結構前なのに全然味が変わらないし、腐らないとっておきの肉なんだ。かなり美味しいから節約して食べてたんだが大盤振る舞い!これが最後の肉だ!」
「すっごい美味しいです!!!私この星の生まれですがこのお肉の魔物は食べた事ないです!何も味付けしてないんですよね!?凄く甘くて美味しいです!」
「だろ!?俺もまた食べたくてこいつが来たら狩ってやろうと思ってるんだが生憎中々出会わないんだよ」
「ちなみにどんな感じの魔物ですか?」
「口から炎を吐いて鳥をもっとイカツクしたような魔物だった。俺の国では昔至る所に居た絶滅した生き物に似てるから恐竜と名付けてる」
「まさか!?ドラゴン!?!?うそよ!?」
「うん?あれがドラゴンなのか?確かに多少はやるようだし空中だから手段がない奴なら一方的にやられるだろうな。あれがドラゴンなら俺もすぐにドラゴンスレイヤーだな。はっはっ」
「可笑しいな・・・ドラゴンは人を中々襲わない、人の言葉も覚えると言うくらい知能が高い魔物なのですが・・・」
「全然俺の言葉なんか聞いてなかったぞ?確かに今みたいにこちらの言語?かは分からないが通じていたかは分からないが」
「ドラゴンはアシュタルト様の忠実な僕なので教えた二つの魔法の理とは違う魔法を使うと聞いているので言葉が通じないとかの話しではないのです。もしかするとワイバーンかもしれませんね」
「ワイバーン?実際分かる人に聞いて狩ったわけではないが多分そうなんだろうな。そのワイバーンと言う魔物も珍しいのか?」
「珍しいも何もワイバーンもドラゴンの僕と言われていて人間も、もちろん私達エルフもワイバーンを見たらすぐに逃げます!!ごく稀に町にやってきて攻撃してきたりはしますけど国を上げて全力で対処しても追い払うレベルです!!!!」
「国を上げてって・・・魔法を使えばすぐ倒せるんじゃないのか?」
「ワイバーンの皮は魔力が含まれていて生半可な魔法は効かず物理的な攻撃も普通の剣じゃ刃が立たないのです」
「ああ。確かに皮を剥ぐのは大変だったな。なら俺が倒した魔物はワイバーンだったんだな!またワイバーンの肉食べたいな!どこに生息しているかユウコは分かる?」
「はぁ〜・・・トレノは・・・。そのワイバーンの魔石は持ってますか?そりゃもう国宝級ですけど・・・・」
「これの事か?」
「その色、その大きさ・・・・間違いなく本物です!ワイバーンの魔石は見た事ないですがそんなに大きな魔石は初めてみました!!!」
「そんなにこれが凄いのか?魔石は最近置いておく所がないから拾ってなかったんだ。ほら。よければやるよ」
「え!?そんな!?こんな大きな魔石を!?それに私はこれでどうしろと!?あわわわわわわわ」
"エルフって面白く可愛らしい種族だな 何か魔法の事分かったか?"
"別に人間と変わらないんじゃないですか 魔法の事はまだ解析できていません もう少し時間がかかります"
心なしかユウコが冷たい気がする。
それから俺達は護衛に正規ドローンを念の為一機付けて昨日のキラースネークを倒した所にやってきた。やってきたと言ってもまたAIのユウコにお願いして転送してもらっただけなんだがな。
「なんですか!?今のは!?もしかして古に伝わる時空魔法テレポートですか!?」
「えっと・・・その古に伝わると言った魔法は何か検討もつかないがあれは俺達の軍では普通に使われてるだ。どんな場所にも位置を示す座標というのがあり予め一度行った事がある所に座標となる目印を置いておく。そうすると次また同じ場所に行きたい時はその目印を目標にして移動する技術なんだ。分かるかな?」
「分かるような分からないような・・・。」
「もっと崩して言うと、ここに俺、そっちにユウコが居る。俺がそっちに行こうとしたら5歩、歩かないと行けないがこれをこのドローンに触れると・・・」
「こうやってこっちに瞬時に移動できるだ。一度行った所でも一定の距離が離れてたら途中に中継座標をセットしないといけないが中継座標があれば実質移動はすぐできるようになる。だからなんとか城に潜り込んでその龍脈を俺が見れば後日作戦を練って行動すればカリホルニウムを安全且つ目立たずに採取できる」
"曹長・・・・・そこまでして私を・・・・"
「まっ、何をするにも一度町に行きましょう!ギルがないと調味料も買えないし!それとユウコ様の活動はこのままならいつまで大丈夫なのですか?」
「単純に2年と少しだが、余裕を見て1年6ヶ月後くらいには手に入れたいと思っている。そこまでユウコに迷惑をかけるつもりはないから言語と魔法の事をもう少しだけ頼む」
「私は最後までトレノ・・と一緒に行動させてください。魔法も私はそこそこ使えますので足手纏いにならないようにします!どうかお願いいたします」
「こっちはかなり助かるからありがたいが最悪帝国がどのくらいの規模か分からないが力押しにはするつもりはないが見つからない場合は俺は一人でも帝国と戦争するつもりだ。やってる事は俺の国の敵と同じかもしれないが生憎聞いた所この帝国という国もそこそこ敵が多いみたいだし人類の闇、奴隷制度を推奨してるから国を潰すのに値する。それでも着いてくるか?」
「はい!!お供させてください!それに私がトレノ・・が魔法を使えるように教えます!!!」
「そうか。最悪、ユウコに危害がでないように心掛ける。これからよろしく頼むよ」
"ユウコ、聞いてたと思うが目標が決まった。まずはあの家をベースに魔法を練習、訓練しながら町で情報を集める。問題はあるか?"
"曹長 私のために戦争はしてはいけません マテリアがなくてもエクセルシオに帰れば…"
"何回も同じ事言わすな!!ユウコは絶対活動停止はさせない!最優先任務だ!二度とその事は言うな。命令だ"
"・・・・・・すいません 了解いたしました(曹長 ありがとうございます)"