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円い十字架  作者: M.P.P
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あとがき

 作者のM.P.Pです。僕はどうも飽きやすい性格というものらしく、完結まで書ききることができたのは奇跡に近いと思っています。これを成し遂げられたのも、応援してくださった読者の皆様のおかげにほかなりません。


 さて、今回の物語ですが、一つのテーマとして「今ははやりの異能力」と「昔ながらのSFチック」を融合したお話を書こうというものがありました。

 実際にその通りに書けたかと言われると、微妙な部分は多いかと思います。特に、どの部分がSFなのかいまいちよくわからなくなってしまったという反省点があります。


 それでも、お話を更新していくにつれて、読んでくださる方が徐々に増えていったことは、本当にうれしく思っております。


 また、現在他の作品を執筆中です。こちらもストックがたまり次第公開していこうかと思います。なお、次のお話は「異世界+SF」を考えております。

 異世界と現実世界を行き来する中で、未来の情報を手にしてしまい……というようなお話です。ぜひ楽しみしていてください。


 繰り返しになってしまいますが、本日まで読み続けてくださった読者の皆様、並びに本サイトの運営者様に感謝の意をこめまして、あとがきとさせていただきます。



 最後に、おまけとしてストーリー中に登場した主要人物と、その能力の紹介を下に乗せておきます。いわば設定資料集みたいなものです。


------設定資料集-------

・神城陸斗 [確率変動/運命湾曲]

 飯野高等学校の生徒。瀬奈の友人。

 病院に収容され、薬を飲まされ覚醒。能力は[運命湾曲]。当初[確率変動]と思われていたが、実はより強力な、未来を捻じ曲げる力であることが後に判明。

 この能力により、決められた運命を捻じ曲げ、自分の望む未来に改変することが可能。

 リバースは代償発動系で、能力を失うことと引き換えに、0%や100%に干渉する。つまりは運命を自由に操る。


・柏木瀬奈 [具現化]

 飯野高等学校の生徒。陸斗の友人。

 実は兄妹で施設に収容され拷問を受けた過去がある。その時に能力者として覚醒。

 能力は[具現化]。自分がはっきりと想像できるものを実体として取り出すことができる。ただし、はっきりと想像できないものは具現化できないため、ぶつぶつと具現化候補をつぶやく場合がある。

 リバースは永続系で、周りにいる人が能力者または能力者の適性があるか分かる、というもの。


・くーちゃん [能力無効化]

 リバースコピーと呼ばれた、瀬奈のクローンの一人。他の能力に干渉されず、触れたものの能力を無効化することも可能。ただし、触れた時点で能力を無効にするだけなので、能力によって飛ばされた石などに触れても止められるわけではない。


・藍沢凛(一之瀬瑠衣) [(人造吸血鬼)]

 もともと「一之瀬瑠衣」という名前であり、藍沢蓮、渡辺敦と大学の友人だった。しかし、学生時代のとある事故により瀕死となる。その際、藍沢と渡辺により人体改造を施され人造吸血鬼として生きながらえる。

 能力は基本的に持たないが、人造吸血鬼であるがゆえに超常的な身体能力や視力、聴力を持つ。なお、日差しは問題ないが、定期的に血を飲むか、人間に戻す薬を摂取しないと極度の貧血に陥る。

 一之瀬によって名付けられた学術名は「Blood Dioxide」。一つのヘモグロビンに対し通常の二倍の酸素が結合することで、素早くATPを再合成し、超常的な運動能力を得る目的で研究された。さらに、体内の細胞をガン化させ、それをコントロールすることで、異常なほどの再生能力も持ち合わせている。

 なお、その他の能力が強化される理由は不明。


・藍沢蓮 [なし]

 瑠衣と同級生で大学時代の友人。謎の研究室を立ち上げ、生体や心理学などを研究。

 その成果として、非公式に人造吸血鬼を完成させたり、薬物を用いた記憶の上書きなどを行った。

 能力は持っていが、中学高校時代の名残で格闘術を扱えるうえ、薬物による再起不可の攻撃が可能。


・渡辺敦 [読心術]

 瑠衣、藍沢の大学時代の友人。現在刑事として働く。

 本事件の主犯である。その動機は「凛(瑠衣)をもとに戻すため」であり、基本的に自分のためではなく他人のために動く善人。だが、その正義が暴走した。

 凛や蓮とわかれた後に、自分を人体実験に用い、その際に[読心術]に覚醒している。他人の思考を読むことができる。

 リバースは永続系で、複数人が同時に話していてもそれを聞き分けられるというもの。これは「言葉を発する時には脳が先行してその言葉をイメージするため」である。


・山添徹 [幻惑]

 本事件の実行犯。その動機は「自分を救ってくれた渡辺に従う」ためである。そもそも幼少期に心が壊れかけているため、彼も被害者の一人ともいえる。

 母の金もうけのために薬を飲まされ、その後の虐待で覚醒。能力は[幻惑]。自分の想像を相手に見せたり、他人の思考をコントロールしたりできる。これを駆使して能力者を自殺させていた。

 リバースは永続系で、他人の能力の本質が分かるというもの。これにより、陸斗の能力の本質が[確率変動]でないことに気付いた。


・山岡浩二 [不可視]

 陸斗の友人。物語中最初期に殺害されるかわいそうな立ち位置。

 能力は[不可視]。他人の集中をそらすことで、「見えていても気づかない」状態にする。そのため触れられれば気付かれてしまう。

 リバースは代償発動系で、能力を失うことと引き換えに、永遠に自分の存在を抹消するというもの。


・No.75C [具現化感応]

 トゥルースコピーとも呼ばれる、瀬奈のクローンの成功品。

 能力は[具現化感応]であり、他人の思考と共鳴して具現化を行う。他人の望む者を具現化することはもちろん、共鳴した相手の能力を使ったり、共鳴させた相手の思考を読む、思考を伝えるなど、基本的に何でもできる。


・側近A [瞬間移動]

 渡辺刑事の側近で、背の高い方。元はただの医療スタッフだった。

 能力は[瞬間移動]で、ある座標地点から他の座標地点まで瞬時に移動できる。ただし、遠くに移動すればするほど、体力を消耗する。

 リバースは転移先の座標が安定かどうかわかるというもの。ただし、遠ければ遠いほど、座標取得にも体力と時間を消耗する。


・側近B [劣化複写]

 渡辺刑事の側近で、太った方。実は日本人ではない。

 能力は[劣化複写]で、他人の能力を一時的にコピーして使えるというもの。

 リバースは、代償発動系で、他人の能力を無効化し、その能力を永久に奪う。


・上田有紗 [空中浮遊]

 なぜかモブのくせに名前が付いている。理由はその能力ゆえに某宗教の教祖と間違われないためである。

 ちなみにリバースなどの細かい設定はない。ただし、ツンデレという設定だけある。

 いわば本作の謎人物。


・リーマンの男 [高速回復]

 プロローグとエピローグ担当の意味深リーマン。

 能力は[高速回復]であり、これによってビルから転落しても生きていた。

 リバースは、一切の薬物が効果を成さない、というもので、毒物はもちろん、抗生物質などの薬剤も効かない。

 個人的に藍沢蓮と戦わせてみたい。薬物効かないからね。

 

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