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人生100年時代だっていっただろうが! 〜母という異世界生物観察記録〜  作者: 目立拓奶


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第1話 みんな癌だ。

「人生100年」と言われる時代に突入した。


テレビに映る元気な高齢者は、90歳を過ぎているとは思えないほど若々しい。趣味や旅行を楽しみ、笑顔で人生を満喫している姿を見るたびに、これじゃ人生120年だって夢じゃないんじゃないだろうかと思った。


長生きが当たり前になる時代が来る。医療は進歩し、人はますます健康に生きられる。そんな明るい未来を、どこか当たり前のように信じていた。


そんなことを考えていた33歳の頃だった。


祖母が癌を患った。


義母が癌を患った。


友人が癌を患った。


そして母も癌を患った。


「癌です。」と母が告知された日、外へ出ると大粒の雨が降っていた。


空まで泣いているみたいだな、と柄にもないことを思った。


まさか、この日から「いつか迎える死」をこれほど近く考えることになるとは思っていなかった。


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