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名もなき怪異の夜  作者: 早谷 蒼葉


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第八夜 境界の走路

第八夜 境界の走路


「この辺で、異次元に繋がってる場所があるらしいで」


 隣を歩く小林亮太こばやしりょうたが、声を落とした。


「……なんや、それ」


 夜の田圃道は静かで、虫の鳴く声だけが響いていた。


「変な話やけど、いつもの事やろ?」

「自分でいうなや」


 海斗のツッコミに、亮太は肩を揺らした。


「けど、今回は証人が多いんや、それだけ信憑性が増すやろ?」

「証人ねぇ……どんな話や?」

「人が消えたり、現れたり。昨日あったコンビニが無くなってたり」


 海斗は眉をひそめて、亮太に顔を向けた。


「なんやそれ、よく聞く怪談やんけ」

「せやけどな」


 亮太の目は、もう笑っていない。


「おんなじ地域に集中してんねん、異常なほどに」

「……それ、依頼人おるんか?」

「いや、おらへん。やっぱ……あかん?」


 海斗は足を止め、腕を組んだ。少し進んだ亮太も、振り向き立ち止まる。


——なんとなく胸がざわめく。


(一度調査した方がええか……)


 ふと、澪が視界の端に入り込んだ。何となく気になり海斗は顔をあげる。


 ピタッと目線があったように感じた。そのまま、互いに動かない。


「海斗、どうしたんや?」


 亮太が伺うように、顔を覗き込んでくる。


「いや、何でもない……一回現場見にいこか」


 胸に残る違和感を無視して、海斗は再び歩き出した。




 翌日の放課後、海斗は陸と共に異世界に通じているという街の一角に足を踏み入れた。亮太と高梨恵たかなしめぐみも、当然のようについてきている。


「陸、何か感じるか?」

「……いや、特に何も……」


 海斗も同じだ。何も感じない——


 だが、足元がフワフワする感覚がある。昨日澪と見つめ合った時に感じたものと、同じような違和感。


「んで、お前らはどうや?」


 海斗は、二人を振り返る。恵は目を伏せた。


「んー、分からへん」

「……まぁ、そうやわな……」

「陸さんが分からへんのに、私が分かるわけないやん」


 頬を膨らましている恵を視界から追い出し、海斗は意識を額のあたりに集中させる。何かあるのに、何もない。そんな矛盾する感覚。


 すると、亮太が突然声を上げた。


「海斗! 今、秒針が一瞬だけ戻ったで!」

「え、ウソ?……私のは普通やで」


 恵と亮太は何度も時計を確認している。二人を横目に、海斗は陸のそばに寄った。


「陸、今のは……」

「あぁ……確かに感じた。なんだこれは……」


 海斗は、ただ呆然とあたりを見渡すしかなかった。




 そして数日後——


 毎日のようについてきたがる二人をなだめて、海斗と陸は現場に訪れた。だが、海斗は缶コーヒー片手にベンチに座り込んでいる。


「これで何日目や……」

「まだ三日目だ、文句を言うな」

「けど、これ依頼人おらへんのやで……」


 海斗の愚痴は、華麗にスルーされる。陸は立ったまま辺りを観察しているが、感覚が研ぎ澄まされているのは海斗にも伝わった。


「海斗……今日はあたりかもしれないぞ」

「何やて!」


 陸は一点を見つめて動かない。海斗も反射的にそちらへ顔を向けた。


 すると——


 遠くの人影が二人に増えて、また一人に戻った。


「……っ!」


 海斗は立ち上がり、その人影に向かって歩を進めた。自分たちの足音が、半拍遅れて追いかけてくる。


「来たで、来たで……」

「海斗、油断するな」

「分かっとる!」


 その時、遠くからバイクの音がした。不意に海斗はそちらを振り返り、目を見開いた。


「なにっ!」


 音はするのに、バイクが見えない。音だけが近づいてくる。


 そして、次の瞬間——


 目の前にバイクが……いた。


 何の前触れもなく、空間から滑り出すように。


「は?」


 ライダーは海斗たちの方へ向かってくる。ヘルメットを被り、頭を左右に振っている。よく見ると、タイヤが地面に乗っていない。僅かに浮いている。


 しかも、音と位置が噛み合っていない。


(これは……まるで……)


 今の現状に、瞬きするのも忘れていた。そのままバイクは、海斗たちの横を通り過ぎる。その際に一瞬だけ海斗と目が合った。その奥で、歪んだ表情が浮かび上がっていた。


 口が何かを言いかけていた。


 そして、バイクはそのまま——消えた。


 空間が、波打つように歪み、飲み込む。違和感ごと完全に消えた。


 静寂が戻る。


 しばらく、二人は口を開かない——


 ほどなくして、先に陸が沈黙をやぶる。


「海斗、分かったぞ……消えたんじゃない」


 陸が口の端に笑みを浮かべている。


「入ったんだ」


 どういうことかと問う前に、気配が一つ増えた。


「あら、気づいちゃったかー」


 急に背後から聞こえた、軽い調子の声。


 海斗には見なくても分かる。


八十藏やそくら……」

「よう」


 昔からの親友の様に、気安い態度。


「また、テメェか」

「お前らはほんと、色んなことに首突っ込むね」


 呆れた様に八十藏はため息をつく。


「それにしても、陸。お前は鋭いな」

「それは……褒めているつもりか?」

「素直じゃないね」


 陸の顔が険しくなった。それを八十藏が気にする訳もなく、海斗に向き直る。


「あれは境界だ」


 海斗は発する言葉が思い浮かばず、陸に顔を向けた。陸は海斗の目を見て頷く。


 境界、異世界……


 いまいちピンとこないが、陸がそういうならそうなのだろう。海斗は軽く頭を振った。


「……知らへん間に、通行してるんか?」

「そうだ」


 そう聞いて、海斗には新たな疑問が生まれる。


「まさか……さっきのバイクも?」


 八十藏は頷いた。


 嫌な予感は的中した。あのライダーは、向こう側に囚われたまま走り続けているのだろう。


「助ける方法はあるんか?」

「……ないこともない。だが、それを聞いてどうする?」

「助けたる!」


 八十藏は海斗をじっと見つめてくる。海斗も目を逸らさず受け止める。


「境界の内側は別物だぞ」


 それでも海斗は笑う。


「関係あらへん」


 やがて——八十藏が息を長く吐き出した。


「こっちへこい」


 三人は店舗の間を通り抜け、裏路地へと移動する。


 八十藏はあたりを素早く確認した。口元に笑みを浮かべながら、八十藏は胸の前で手を合わせる。


「言っておくが、運次第だぞ」


 そして、目を閉じた——


 その瞬間、八十藏を中心に光のドームが現れた。星のように輝く、淡い光。それが膜となり、球体を形作る。光は瞬く間に広がり、どんな規模なのか分からないほどの大きさになった。


「な、なんだ……これは」


 陸も口を開けて辺りを見渡している。


 光の中は暖かく、肌に触れる空気も柔らかく感じた。まるで、春のような優しい陽気。


「見つけたぞ」


 八十藏の声に我に返る。海斗は目的を思い出し、気持ちを切り替えようとした。


「あそこだ」


 八十藏が指差す先に、空間が歪んでいる部分が見えた。歪み自体が鼓動しているように、波打っている。


 海斗が近寄ろうとすると、不意に横から人影が現れた。


——澪だ。


 海斗が進めないように、澪は立っている。


「どうしたんや、珍しいな」

「……」


 いつもより、強い意志のようなものを感じる。ただしそれは、怒りでも悲しみでもない。


「……心配してるんか?」

「……」

「なら、一緒に来い」


 澪は動かない。


「お前がいれば——俺はさらに無敵や!」


 海斗は手を差し出した。澪は動かない。


 だが、海斗はその手を降ろさない。澪が自ら動き出すまで——


「ははっ、澪ちゃん。君の負けだぞ」


 八十藏が幽霊さえも茶化す。だが、その隔たりの無さに、海斗の胸は暖かくなった。


 やがて、澪の手がゆっくりだが動き出した。海斗はその途中で、澪の手を取る。澪が俯いた。


「行くで、澪!」

「それ天然か? ……お前もたいがい色男だな」

「は? どういう意味や」


 八十藏は返事の代わりに笑い飛ばした。だがすぐに表情が切り替わる。


「海斗……異界の住人に会ったら、逃げろ」


 もう八十藏から、笑みは消えていた。


「……そんなん、やってみな分からんやろ」

「さぁ、開くぞ。長くは持たない」


 海斗は唇を噛み締めた。


 そして、八十藏の小さい呟きを海斗は受け取った。


「死ぬなよ」


 海斗と陸、そして澪は歪みの中に身を委ねた——


 次の瞬間、世界が変わる。


 色が抜ける。

 音が遅れる。

 空気が遠い。


 気づけば、そこに立っていた。


 同じ道のはずなのに違う。


 光源はないのに、なぜか見える。


 道だけが、どこまでも続いているよう。


 無限に続く、境界の走路——


「……ここが」


 陸が隣で呟くのが聞こえた。


「不思議な気分やな……」


 景色は今までいた場所と同じだが、次元が違うと肌で感じた。だが、この世界は霊力に満ちている。


「なんだか……力がみなぎってくる」


 陸の声が熱を帯びているように感じた。



 しばらく、当てもなくこの世界を歩き回ってみた。見えてくるのは、現実と同様の景色だけだが、何かがおかしい。


 全く同じ電柱を見たり、遠くに人影が現れたり消えたりしている。


「何のために、この世界は存在するんや?」

「さぁな……何かしらの意味はあるはずだ」

「八十藏が言ってた、異界の住人たちのためか?」


 陸は肩をすくめた。


 自分たち以外に何も気配を感じない世界。陸と澪がいなければ……想像すると、背中に寒気を感じた。


 しばらくすると、静寂なこの世界に馴染みのある音が聞こえてきた。


 まだ遠い。


 だが、あれは——エンジン音。


 やがて、前方にバイクが見えてきた。


 一心不乱に走っているようだ。止まる気配がない。


「おい!」


 海斗が手を振る。ヘルメットがこちらを向いた。


 気づいた——


 ふらつきながらブレーキ。バランスを崩して転倒した。その勢いで地面に叩きつけられている。


 陸が駆け寄った。


「大丈夫か?」


 ヘルメット越しに聞こえる声は震えている。


「ここ……どこなんですか……」

「迷い込んだようだ」


 男は息を荒くする。


「ずっと……走ってて……出れなくて……」

「もう大丈夫だ。俺たちがきた場所から出られる」

「よ、良かった……」


 憔悴しているようだが、無事のようだ。海斗は胸を撫で下ろした。


「こんなに早く見つけられるとはな」

「日頃の行いのおかげや」


 顔を見合わせると、互いに微笑みが滲んだ。


「さぁ、早く——」


 陸が何かいいかけた、その時。


 空間が歪んだ。


 押しつぶすような霊力で、体が硬直する。


「な、なんやっ!」


 空間に巨大な何かが張り付く。


 人の形をしているようで、していない。


 輪郭が定まらない。


 そこにいるのに、位置が合わない。


 陸が視線を向ける。


「……いる」


 そして動き出す。


 離れているはずなのに、距離が意味をなさない。


 やがて姿を現す、異界の住人。


 それは——触れてはいけないものだった。


 人の三倍はあろうかというほどの巨大な黒い体。その体は霧のように揺らいでいる。輪郭は人の形をしているが、人ではない。顔はない。赤い目だけがこちらを向いている。


 全身から霊力が溢れている。塊そのものだった。


 海斗の足が震える。冷たい汗が額を流れた。


「これが……そうか。納得したで、八十藏」

「ひぃっ……何だよ、あれ……」


 男は腰を抜かしたように座り込んでいる。海斗は舌打ちしたい気持ちになった。


「陸、頼む!」

「まかせろ!」


 男を陸にまかせ、化け物と対峙する。だが、思考がまとまらない。


(どうする! このままじゃ……) 


 まだ、化け物が動く様子はない。警戒なのか、余裕なのか……


 横目で陸たちを確認すると、ある程度の距離はとれている。


「よし! これで……」


 視線を戻す僅かな時間の間に、突然それは動いた。


「なっ……!」


 目の前に立つ海斗を無視して、陸たちに向かって行った。


「陸! そっちや!」

「くっ……」


 陸が霊力で結界のようなものをはったのが視えた。だが、あれでは無理だ。


「くそっ!」


 その瞬間、海斗より先に澪が動いた。


 陸の横に跳び、両手を突き出す。すると、陸の結界が分厚くなった。


 だが、それでも足りない。


 化け物が両腕を振るうと、結界が跳ね返した。地面が抉られ、澪が揺らぐ。


 だが、化け物が腕を振るう度に、結界にヒビが入っていく。


 そして——ついに破られた。


 海斗は駆け出していたが、間に合わない。三人ははるか後方に吹き飛ばされてしまった。


「大丈夫かっ!」


 海斗の声は届いているはずだが、誰も反応しない。


 心臓の鼓動が大きく跳ねた。


「陸、澪!」


 誰も動かない。


 必死に走るが、自分の心臓の音しか聞こえない。


(俺の、せいや……)


 ようやく陸たちの倒れている場所まで辿り着いた。


 そして、陸の血に塗れた顔を見た瞬間——


——何かが切れた。


 海斗の視界が、赤く染まる。


「こんのぉ、クソボケがぁぁぁぁ!!」


 足の震えは止まり、今度は体全体が震える。


 頭の中は真っ白になり、何も考えられない。


 ただ、目の前のものを破壊したい。


 力が漲る、体の中から霊力が溢れ出る。


 自分はどうなってもいいと、心の底から思える瞬間。


「ぶち殺したるっっ!!」


 その感情に反応するように、海斗の内側で眠っていた霊力が一気に噴き上がる。


 霊力の渦が右腕を覆い尽くす。


 光すら飲み込むような、黒い力。


 海斗は化け物に向い突進する。


 化け物の射程内、右の拳が海斗に迫る。


 海斗はそれを殴りつけ、弾き返す。衝突の瞬間、爆音が炸裂し化け物がバランスを崩した。


「くらえや!」


 海斗は力を溜め、渾身の一撃を化け物に打ち込んだ。


 拳を覆う霊力は、周りの空気を巻き込み、嵐のような衝撃と共に化け物に届く。


 分厚い鎧のような霊力を粉々にし、化け物は吹き飛んだ。体の一部が空洞になり、その破壊力を証明している。


「まだや、お前は許さん!」


 猛る海斗から、さらなる霊力が溢れ出る。そのどす黒い霊力は海斗の身体中に巻きつき、揺らめいている。


 その姿はまるで……


 海斗は歪んだ笑みを浮かべる。


「トドメや」


 そう言い放ち一歩踏み出した時、化け物の姿が薄くなっていった。


 そして、空間が波打ち始める。


「待ちやがれっ!」


 海斗は駆け寄るが間に合わない。化け物は現れた時のように、空間の歪みへと消えていった。


 後には何も残らない……ただの空間だけが残る。


「クソがっっ!」


 もう何もない場所を睨む。海斗は拳を、血が滲むほど握りしめた。


「クソ……」


 再び同じことを呟く。対象を見失い、熱いものが徐々に降りてくる。


 その時ふと、何かが聞こえた。


「か……海斗」


 間違いない、陸の声。


 海斗は慌てて視線を送る。すると、澪はすでに立ち上がり、陸と男は半身を起こしていた。


「陸、澪! 大丈夫か!」

「あぁ……なんとかな」


 海斗は、大きくゆっくりと息を吐き出した。


「澪のおかげだ」

「そうなんか!」


 急いで陸たちに駆け寄ると、そのままの勢いで澪を抱きしめた。


「助かったで、澪!」


 澪の気配が今までにないほど大きく揺れる。


「お前は……やはり、天然だな」


 陸が肩を揺らした。


「あ? 陸まで何や」

「何でもない……さあ、戻ろう」

「ぼ、僕も早く帰りたいです」


 陸は完全に腰を抜かしている男を支え、元の場所まで戻る。海斗は文句を言いながらも、バイクを押してきた。


「ここらへん、やったよな?」

「あぁ、や、やっと帰れる……」


 男の声は涙声になっていた。


 やがて、空間の歪みが現れ、向こう側から覗き込む八十藏の顔がうっすら見えた。


「ほな、さっさと戻ろか」

「俺たちの世界にな」

「……そやな」


 海斗たちはそれぞれ、歪みの中に身を委ねた。



 海斗が目を開けると、音と匂いが戻ってきた。何度か深呼吸を繰り返し、ようやく実感する。


「おう、おかえり」


 八十藏の嫌味な笑みにも、有り難さを感じてしまう。


「とりあえず、病院だな」

「陸と、そこの兄ちゃんを連れてくわ」

「車を手配しといたから、それを使え」


 言葉通り裏路地から出たところに、車が待機していた。聞きたいことはあるが、ひとまず陸と男を乗せて、美作病院に向かってもらうことにした。


「海斗、先に病院で待っているぞ」

「おう、また後でな!


 二人を乗せた車を見送り、ようやく八十藏と向き合う時間ができた。


「なぁ、お前、ホンマに何もんなんや?」

「ただのイケメンさ」


 いつもなら頭に血が昇るところだが、今はそうならない。


「禁足地の時といい、今回のことといい」

「お前は、今回一つ殻を破ったな」

「は?」


 八十藏は、壁にもたれ掛かりながら腕を組んだ。


「ここからでも感じたぜ、お前の怒りを」

「……確かに、あの時は今までにない力を感じたわ」


 海斗は自分の拳を見つめる。


「海斗、お前の力の源は……怒り、なんだよ」

「怒りが……そのまま力になったっちゅうことか?」

「……今はその理解でいい」


 海斗は首を傾げる。八十藏が壁から離れ、歩き出した。


「ここがスタートラインだ。お前はもっと」


 顔だけを海斗に向けた。


「強くなれる」


 その言葉に胸が熱くなる。体を動かしたくてたまらない。海斗は無意識のうちに、拳を握りしめていた。


 そして——


「なぁ、お前ならあの化け物、倒せるか?」


 八十藏は真顔で振り向いた。海斗の心臓が少し跳ねた。


 やがて、口元にいつもの嫌味な笑みを浮かべた。


「瞬殺だ」


 八十藏はもう振り向かなかった。


 海斗は路地裏に一人残された。


 瞬殺——あの化け物を。


 人はそこまで強くなれる。


 海斗は笑い、駆け出した。目的地は決まっている。


 ただひたすらに、喜びを噛み締めながら——


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