#41 年末
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!
クリスマスデートが大成功してその余韻に浸りながら
冬休みを数日過ごしていた。ただ大野宮さんが引っ越しをするため
それがとても悔しくて残念だ。でも初めて恋が祈ったので
それを合わせてギリプラスといったところだろうか。
俺はふとメモ帳を見る。大野宮さんとのこれまでの会話を見ていた。
……最初本当に字がくしゃくしゃだなと思いながら順を追って
見る。確かにこんなことも言っていたよな。一日一日の記憶が
脳にはっきりと思い出すことができる。どれも大野宮さんがいて笑っていた。
すると大野宮さんからメッセージが届く。
大野宮【元日時間空いてる?】
俺はスマホを投げ出して親に懇願する。
親からしぶしぶ了承をもらった俺はすぐに返信をする。
俺【はい!大丈夫ですよ!】
好きな人……いや彼女のためならどんな予定でも切り裂いて
一緒に過ごそうと決めたのだ。それに大野宮さんと過ごすことの
できる数少ない時間なのだから。
大野宮【実は一緒に初詣に行きたいなって思って、大丈夫かな?】
俺【はい!もちろんです!でも引っ越しの準備とかは大丈夫なんですか?】
俺がすぐに返信をすると同じように大野宮さんからもすぐに返ってくる。
大野宮【うん!年内には一通り終わるから大丈夫だよ!】
その後、俺たちは初詣の日程などもろもろを決める。
大野宮【こんなに楽しみな初詣初めて!】
画面の向こう側からは楽しそうな大野宮さんの様子が伝わってくる。
俺【俺もですよ!それに彼女と行くのもうれしいです】
大野宮さんから返信が来て数分迷ってそんなことを送る。
すぐに既読になったがさっきのペースの返信が来ない。
もしかして今の文章ダメだったのか……あ~、やってしまった。
俺がそう肩を落としているとやっと大野宮さんからメッセージが届く。
大野宮【そっか、私が彼女か~。クリスマスのあれは夢じゃなかったんだね】
そんな大野宮さんからの返しを想像してなかった俺は一人で顔を赤くする。
俺【俺も大野宮さんと付き合えたことが夢じゃないかって思うくらい幸せです】
また数分の時間が空いて大野宮さんからの返信が来る。
大野宮【やばいうれしすぎる、早く凌君と会いたいよ~】
これまでの大野宮さんからそんなことを言われるなんて思っていなかった。
俺も今、最高にうれしすぎる……
そして大野宮さんとの会話が楽しすぎてそれから夜になるまで
ずっとメッセージをしていた。早く年明けにならないかな。
12月31日。とうとう今年も今日で終わりだ。
とくに予定もない俺はスマホを見ながらゴロゴロしていた。
テレビは様々な音楽番組がやっており今年を振り返るような感じで
流行った曲が次々と歌われていた。それを横目にこれまでの大野宮さんとの
メッセージを見ていた。そういえば、文化祭の準備で写真を送られてきたことも
あったな。懐かしいな~と思っていると大野宮さんからメッセージが来て
すぐに既読を付ける形になってしまった。
大野宮【今起きてる?】
現在時刻は11時を軽く過ぎたところだろう。いつもならそろそろ寝ようとした
くらいの時間だが今日は特別にということになっている。
俺【起きていますよ!】
食い気味に俺は大野宮さんのメッセージに返信する。
大野宮【テレビでこの音楽番組見てみて!】
そのメッセージとともにとある音楽番組の楽曲表が送られてきた。
数々の曲名が連ねる中俺は一つの曲名が目についた。
……それは俺と大野宮さんが出会ったときに大野宮さんが聴いていた曲だ。
残念ながらそのアーティストが歌うのではなくカバーという形で
他のアーティストが歌うことになっているようだ。
俺【もしかしてあの曲ですか!】
大野宮【そうそう!凌君に会ったときに私が聴いていた曲だけど
覚えててくれたんだ、うれしい!】
俺【忘れるわけないですよ!】
大野宮【新しい学年になったときに少し不安があったんだけど
それを吹き飛ばしてくれる曲でさ、それに凌君とのきっかけも
くれた曲で、それがこうやって凌君と一緒に年の終わりに
聴けるの最高だなって思って】
俺【なんだか運命みたいなものですよね。本当にこの曲には感謝しています】
俺がそう返信をしたタイミングでテレビからは話していた曲が流れてくる。
俺は体を小刻みに揺らしてリズムを取りながら大野宮さんのメッセージを見る。
大野宮【さいこう!】
そのひらがなとそのビックリマークからうれしいだけどそのうれしさは
いつもの楽しいうれしいではなく静かなうれしいのように感じた。
俺【ですね、大野宮さん好きですよ】
曲が終わった後に自分が送ったメッセージを見て少しひく。
確かにカップルとはいえなんでこんな文章送ってるんだろ……
少し深夜テンションになりかかっている俺は恥ずかしさを
持ちながら祈るように大野宮さんの返信を待つ。
大野宮【大胆だね。でも私の方が大好きだからね】
完全に俺はカウンターを食らった。
"大胆だね"とは言っていますけど大野宮さんだって
大胆じゃないですかと言いたいくらいだった。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




