「ねぇ、あなたお名前は?」
1人学園を出て真斗の救出に向かう栞菜。そんな栞菜は山の中で1人懸命に走り続ける少女と出会う。彼女こそ真斗を救うべく現地に向かっている夜桜だった。「ねぇ、あなたお名前は?」今、真斗を救うべく2人の少女が邂逅を果たす。はたして、2人は無事に真斗元へとたどり着けるのか?
「さーて、とっとと真斗君を助けに行かないとね。」
急ぎ真斗達の元へと急ぐ栞菜。街を抜け、山の中に入っていく。すると、栞菜の前方に1人の少女の姿が見える。それは真斗を救うべく、誰よりも早く真斗の元へと向かっていた夜桜だった。そして栞菜はその少女、夜桜を引き止める。
「そこの女の子止まって!」
「!?」
人の気配も感じられない山の中で、誰かに呼び止められた夜桜は、警戒しつつイリュージョンウェポンを構え立ち止まる。
「いきなり声を掛けてごめんね!あなたはこんな場所で何をやっているの?」
見覚えのない人物に夜桜は更に警戒心を強める。
「あなたこそこんな場所で何をやっているの?一般人はここには入っていけないって知らないの?今すぐ引き返しなさい。」
「あっ、ごめんなさいね。自己紹介するわね!私の名前は松風栞菜、19歳。そしてnumbers1よ、よろしくね!」
「numbers1!?」
「そう、numbers1。今ね、知り合いの男の子を助けに向かうところなの。どうやらすごく危機的状況にあるからね!」
「知り合いの男の子?」
「えぇ、numbers7の一ノ瀬真斗君。私の幼馴染なの!その彼が、ピンチって言うからnumbers本部からの救援で現場に向かている最中なの。あなたこそ、どうしてこんな所に?その制服は学園の生徒だよね?今は授業中のはずだよ!?」
「えぇ、そうね。でも、私も一ノ瀬君を助けるために彼の元へと急いでいるの。邪魔しないでくれるかしら。」
「あらあら、ずいぶんな言いようね。貴方こそ、私の邪魔しないでくれるかしら?貴方じゃ真斗君を助ける事が出来ないわ!」
2人はお互い睨みあい言いたいことを言い合う。
「なら試してみる?」
「え!?本気!?あなたごときがnumbers1のあたしに敵うとでも?」
「やって見なきゃわからないじゃない。」
「はぁ。まぁ、いいわ。実力の違いを見せてあげる。時間が惜しい一瞬で終わらせるわよ!?」
「上等じゃない!」
夜桜は、自分のイリュージョンウェポン(大剣)を構え直した瞬間、目の前に居た栞菜の姿を見失う。
「!?」
「遅いわね。」
一瞬にして栞菜は自身のイリュージョンウェポン(刀)を構築して、夜桜の背後に周り、首に刀を突き付ける。夜桜は目だけを動かし後ろを見る。
「これで分かった?貴方じゃ私には敵わない、だから1つだけ言っておいてあげる。真斗君の事は私に任せて、今すぐ学園に戻りなさい。学園長には、私からうまく言っておいてあげるから。」
「イヤよ。今度は私が真斗君を助ける番なの!何があってもこれだけは譲れないわ!」
「強情ね。じゃ1つあなたに聞くけど、この先に居る数十体の魔物を・・・・いや、もしかしたら数百体の魔物をあなたは1人で倒せる自信は有るのかしら?生徒達数十名守りながら。真斗君のマナ量も無限じゃない、彼のマナが切れて動けなくなった時、あなたはその彼とその生徒達を守れる自信は有るの?私にはあるは。だてにnumbers1を背負ってないもの。」
「クッ。」
現実を突き付けられ、自分の非力さを痛感させられる夜桜。彼女は唇を噛み、栞菜の言う通りにするしかなかった。
「ねぇ、あなたお名前は?」
「夜桜紅葉」
「そう。じゃぁ紅葉さん、1つ頼みを聞いてくれないかしら。」
「頼み!?」
「そう、これはあなたにしか出来ない事よ。」
「私にしか出来ない事・・・・・。それは何?」
「真斗君の事は私に任せてもらう代わりに、あなたはとある生徒の救出に向かってほしいの!」
栞菜は自分のデバイスを夜桜に見せた。するとそこには、1つだけA班とB班から離れた位置に生徒が居るのがわかる。
「あなたには、この子の救出をお願いしたい。恐らく、この子は今のままじゃ間違いなく助からない。たとえ、他のnumbersが来て真斗君と柊木さんを助けても、2人を救出してからじゃ、距離がありすぎるの。なので、あなたには私達が真斗君達を救出した後、この子の所まで行く間、守ってもらいたいの。あなたはおそらく強い。でも、真斗君達の所だど無駄死にしてしまう。なら、この子所にはまだ魔物の数もそう多くはない、私達が駆けつけるまで2人で生き延びてほしいの。お願いできるかしら?」
「わかったわ。そういうことなら私に任せて。たぶん、この子は私の知っている人物。その代わり、絶対に一ノ瀬君達を助けてあげて!」
「numbers1に誓って約束するわ。では、行きましょう。」
「はい、よろしくお願いいたします。松風さん。」
「栞菜で良いわよ!さ、行くわよ!」
こうして2人はそれぞれ救うべく命を救うために移動を開始する。




