第六七七話 欲望に囚われて
サメが好きすぎて自分を食べてほしいという、なかなかに極まった港町の住民にドン引きしながらも、所詮夢の中だからと探索を続行する。
クロミアという精神防壁を使っているが、油断はできないと警戒しながらあちこち見て回ったが、サメが空から降ってきたときほど奇妙で危険なこともない。
現実にあった港町の跡地で見た街並みと同じなため、ある程度どこに何がありそうかも予想が付き、一通り回るのにもそう時間はかからなかった。
「どこに行ってもサメばっかりだね」
「むしろサメじゃないものを探す方が難しそうね」
家具や衣服、日用雑貨などの店に売られている物には、もれなくサメの絵や刺繍、マークが描かれている。
さすがに食料品にまではプリントされていないが、店の内装や看板にもサメがいる。民家もサメの絵が外壁に描かれていた。もはや執念すら感じる徹底ぶりだ。
とはいえそれ以外に町自体にはおかしなところはなく、普通に買い物だってできた。サメさんぬいぐるみをクロミアに買ってもらい、ドライは嬉しそうに抱っこしている。
ただ町ではなく住民の方は、やはりおかしかった。
BMOのNPCたちのAIは優秀で、まるで現実の人と話しているのと大差ないほど会話が成り立つ。
しかしここの住民は大昔のゲーム用に、事前にプログラミングされた、いくつかのパターンでしか対応してくれない。
「こんにちは。お勧めの観光地とかあるかな?」
「やぁ、見ない顔だね。旅人さんかな? ここはとってもいい場所だろ。ゆっくりしていきな!」
「いつのゲームだって反応よね」
町を行き交う人々も、老若男女で差分があるが対応は一律こんな感じだ。こちらの質問には答えてくれず、決まった文言を繰り返すだけ。
会話パターンも決まっていて、ずっと聞いているとループしているのが分かる。
店にいるNPCは商品名や値段はちゃんと対応しているが、対応は皆同じで会話は成り立たない。
「これだけガッツリ町側も作り込んでるから何かあると思ったけど、ただの舞台装置でしかないのかな」
「かもしれないわね。もうこっちは切り上げて、宝石サンゴの方に行ってもいいかもしれないわね」
「その後で戻ってきてもいいわけだしね。もしかしたら、海の中で何かあるかもしれないし」
本来の目的は宝石採取だ。BMOなら何か仕込んでいそうだと思いながらも、やるべきことを先に済ませてしまおうと海側へ取って返す。
周囲は暗くなり海へ出ていた住民たちも帰ってきて、夜の港は閑散としている。灯台だけがくるくると光を照らし、人の気配はほとんどない。
あれだけサメ好きな住民たちに、サメと戦いに行くところを見られずに済むと、クロミアたちはここぞとばかりに海上へと飛び出した。
ドライの持っているサメさん人形はクロミアがアイテムスロットに預かり、今度は別の水中対策アイテムを取り出していく。
こちらは潜水スーツで、魔法的に酸素を発生させる触媒が背中の小さなパックに付いており、そこから空気が内部に供給される。
全体的にスーツは薄く非常に柔軟性があり、フリーサイズで尻尾や翼があっても着られるようになっている。
各部位にスクリューのようなものが付いていて、装着者の動きにあわせて連動し、まるで地上にいるのと変わらない動きができる! ──という触れ込みで魔道具制作をしているプレイヤーから購入した代物だ。
それなりに値段が高く、地上と同じように動けるなら零世界の仲間たちの人数分購入しようと考えている。
着心地も悪くなく、海上で軽く剣を振ってみたがそこまで邪魔に感じない。これはいい商品を買ってしまったかもしれないと、ワクワクしながら海へと入っていく。
『どこが地上と同じ動きなの!? 全然違うじゃん!!』
『まぁ……でしょうね。そもそもクロミアの動きに、戦闘ができるほど正確に合わせられる魔道具なんて、今のプレイヤーじゃ開発できないのではないかしら』
五分ほど水中で動いてみたが、むしろ水中アシスト機能が動きを邪魔していると言ってもいい性能だった。
クロミアが水中で剣を振ると、変な所で力が働き剣先がぶれる。アシストに合わせると、切ろうと思っていた箇所から十センチもずらされてしまったのだ。
地面を蹴るような動作をすると、水中でも地上と同じような挙動になるよう設定されていると聞いていたが、クロミアの頭の中の動きと実際にスーツがアシストしてくれる動きでは全く違った。
補正のせいで余計に感覚がおかしくなって気持ちが悪い。というのが最終的に下した結論だった。
『のんびり水中遊泳するだけならこれも有りな気はするけれど、水中戦にこの技術を使うのは、まだ早かったみたいね』
試しにとフランソワとポチにも来てもらったが、クロミアの肉体性能でなくても、違和感を覚えるレベルだった。
ポチはその微妙にずれるアシストのタイミングに、「こりゃ駄目だ。オイラでも使えないぞ……」とぼやいていた。
ただしゆっくりと水中を地上で散歩するような動きで移動するくらいなら、それなりに違和感なくサポートしてくれていた。
「返品……はしなくていいか。でも優先して買うのは止めよう」
これならない方がマシだと、すぐに海上に戻って潜水アシストスーツを脱いでしまった。
今後の零世界で、イカ陣営を倒して海も解放したら、海底調査で使えるかもしれない。もしくはアイゼンの参考になるかもしれないと、手元にある物だけは残すことにする。
本当にゆっくりとした動きなら、それなりに使えるのだ。そこが非常に歯がゆく、痒い所に手が届かない。
その他、今回用意してきたアイテムをいろいろと使ってみた結果。普通に水中呼吸と耐水圧のポーションを飲んで、動きは魔法でカバーするという脳筋スタイルが自分には合っているのかもしれないという結論になってしまった。
(もしも零世界でこれをやるとすると、スフィアに他の仲間たちの動きを制御してもらうって形になりそう。一人だけ負担がえぐいことになるけど、やっぱり水中戦は厄介そうだね)
ブラットは自分でやるとしても、アデルたちはスフィアの繋げる力でそれぞれの思考を読み取り、最適なタイミングでブラットの風魔法を拝借して推進力を発生させ動かす──なんてことも理論上は可能だ。
ただそれをしてしまうと、ほぼスフィアはそれだけしかできなくなるくらいには負担が大きい。
そりゃあ他の王たちが海に一切興味を持たないわけだと、改めて水中という相手の土俵で同格以上の存在と戦う難しさを実感させられた。
『ごめん、とりあえず私はもういいや。本格的にサメの方に行こっか。そっちは大丈夫そう?』
『ええ。私としてもこれから水中戦の参考になったわ』
この場所で宝石サンゴを取ろうとしたフランソワの知り合いは、絶対にサンゴを採らせないマンと化した大量のサメになぶり殺しにされてしまい、数日間サメの悪夢にリアルでうなされた──なんて言うくらいには、確実にサメと戦闘になる。
その予行演習も兼ねて水深十数メートル辺りで遊んでいたが、そろそろドライ含め全員が、最低限の水中戦闘の感覚は掴めてきた。
あとは実戦あるのみだと、港の近海で最も水深の深い、宝石サンゴが密集していると教えられた場所へ向かって潜っていく。
現実の方と違い随分と綺麗な海で、モンスターではない魚も沢山いる。
ブラットたちの明かりに驚き逃げていく魚たちを見送りほっこりしていたが、宝石サンゴのある場所へ近づくにつれて剣呑な雰囲気が漂ってきた。
『まるで警告しているみたいだわ』
『みたいだね。このサメたちから、明確な意思を感じる。まだ敵意じゃないけど、強い不信感みたいな』
クロミアたちから十メートルもさらに潜った辺りに、大量のサメたちが泳いでいる。
その様子は遊泳しているようにも見え、襲い掛かってくる様子はない。けれど強い意志を持って警戒しているのは、この夢に馴染んできたクロミアにヒシヒシと伝わってくる。
目配せをして頷き合ってから、クロミアたちはさらに下へと潜りだす。警戒はさらに強まっていき、サメたちの動きがピタリと止まった。
まるでホラー映画のようだ。ギラギラと夜闇に光る猫目のような無数の瞳が、全てクロミアたちに向けられている。
また少し下がる。ギリギリと歯を鳴らす音が、水を伝って聞こえてきた。
『この下にあるんだよね?』
『ええ、そのはずよ。もっと下を照らしてみれば…………ほら、あのキラキラしたのが宝石サン──っ!?』
フランソワが水中でも使えるよう改造した、特製の魔工ライフルの先端につけた懐中電灯の明かりを絞り、より下まで届くようにとサメたちの隙間を縫うように向けた。
すると光に反射して様々な色の宝石がサンゴの形を成したかのような、目的の物が視界に入った。
その瞬間、クロミアもフランソワも「あれだ」と思った。綺麗だな。どの色がいいかなと、その一瞬で思考が巡る。
だが呑気に考えている余裕はなかった。ブラットたちが宝石サンゴを見つけた瞬間、サメたちは警戒と警告を止め、捕食に切り替わったのだ。
『数ばっかり多くたって!』
クロミアの灰風の球体が三人を包み込む。弾力のあるボールに弾かれるように、襲い来るサメたちはそれに阻まれ、触れた個所が腐っていく。
それでも関係ないとサメたちは灰風を喰う、喰う、喰う。歯だけでなく、その奥の肉が腐食に侵され崩れようとも、狂ったように尻尾から爆炎を散らして推進力とし、進みを止めない。
前の一匹が死ねば、すぐ後ろのサメが続きを担う。それが死んでも、また次が。砂糖に群がるアリのように、灰風の球に食らいついて離れない。
『この──このっ! 切りがないわね!』
『キィ~』
『これ無限湧きなのかな!?』
手前側からフランソワが魔力が籠った強力な弾丸をサメの眉間に叩きこんでいく。ブラットが開けた小さな障壁の穴を器用に通しているのだ。
ドライは劣化版の世碑納庫から、お気に入りの『理を喰らう綻びの剣』を出してフランソワの側にいる。
まだ攻撃面では戦力と言い難いが、完全に受け流しの守りに徹すればフランソワと並んでも、そこまで遜色はない。
自分の命は大事にと言明した上で、フランソワの護衛を任せていた。もう少し成長してからでも──とも思ったが、彼女の得意な能力をこの夢の世界で使わないのはもったいないだろうと。
『減らないみたいだし、ゴリ押しで行くよ!』
『ええ、こっちもギアを上げていくわ! さぁ、暴れましょう!』
フランソワの下げていたバッグから、小さな豚に乗った小さな人形たちが飛び出していく。
今回は水中戦ということで、五センチほどのマーメイドの恰好をしたポチに、ポセイドンのような槍を持った、青いビキニアーマーを纏った戦乙女たちだ。
ポチの描いた物語を再現するかのように、それらは障壁の穴から外に出ると五〇センチまで膨れ上がり、果敢にサメたちと戦っていく。
さらに彼女が人形化した特別なNPC──イリスも出してきた。彼女用の騎乗豚に跨り、クロミアが一瞬開けた大きな穴からサメたちへと切り込んでいく。
さらに他にもクロミアが知らない人形化されたNPCが、二体追加されていた。
一人は冷徹な目をしたクールビューティな人形で、大人らしい妖艶なドレスを身に着け、手に持った鉄扇を振って戦乙女たちに指示を飛ばしている『クラウディア』。
彼女のおかげで大量の人形たちは、フランソワが統率しなくても一つの生き物のように暴れてくれる。
もう一人はナースの恰好をし、裁縫道具を敷き詰めた救急箱を持つ美少女人形『スターシャ』。
彼女が針をあちこちに飛ばすと、サメとの戦いで傷ついたイリスや戦乙女人形たち、その武器や防具までもすぐに直っていく。
スターシャは他にも手元で魔力の弾丸を生成し、フランソワのカバンに放り込んでと大忙しだ。
今のフランソワはイリスという矛だけでなく、軍師にヒーラー兼補給役までも抱え込んでいるのだなと、クロミアも頼もしげに口の端を上げる。
『このまま押し通すよ!』
『ええ!』
『キ~?』
クロミアは「何かしたほうがいいですか?」と、繋がりを通して伝えてくるドライに「そのままフランソワを守ってて」と返答する。
彼女は前に出ないよう言われているため暇そうにしているが、無茶をされる方が困るからそれでいい。
ある意味プレイヤーの命より重いのだ。宝石採取で万が一にも死なれてもらっては困る。
クロミアは障壁越しに魔法を発生させ、フランソワの部隊を巻き込まないよう雷魔法ではなく、灰風と風の魔法を中心にサメたちを倒し、障壁を沈めるように海底へ潜っていく。
いくら倒しても減らないのだから、もはや押しのけて強引に宝石を採るしかない。
だが海底に近づけば近づくほど、クロミアたちが宝石を気にすればするほど、サメたちはさらに勢いを増していく。減らないどころか、群がる数も増えてきて、クロミアも全力で押し返さなければ、数の暴力で負けそうなほどの圧になっていた。
(これは私以外のプレイヤーたちじゃ、絶対に無理だね……。なんなのこのサメたち、気を抜いたら障壁ごと全部食べられそうっ)
灰風だけでは足りず、水を伝って仲間を感電させないよう注意しながら雷の膜も張り、磁力で操作した剣を水中へ飛ばしてサメを切り刻む。
もはや全力も全力だ。【オーバーロード】もとっくに使っている。水中という他にリソースが割かれていることを加味しても、恐ろしいほどの難易度だった。
それでもクロミアが維持し続ける灰風の結界があるおかげで、なんとか戦線は崩れずにいてくれる。
そうしてようやく、冷や汗を流しながらも海底に到着した。
『こんなところ、長くはいられないよ! 急いで!!』
『分かってるわ!!』
宝石サンゴをへし折るのは抵抗があったが、そのサンゴの周りに落ちている元から折れて海底に落ちているそれならいいだろうと、クロミアとポチで急いで目的の物を回収していく。
『青夢珊石』だの『黄夢珊石』だの、他にも緑や赤、黒に無色透明。手に持てば感動するほど美しい宝石の数々に、切羽詰まった状況ながら思わず顔がほころんでしまう。
やや無茶をしたが、これが手に入るなら来たかいがあったとスロットにしまい込み、さぁ脱出だと、相変わらずのサメたちを見つめ気合を入れ直す。
『え? なにかしら……?』
『もう手に入れたから、興味を失ったとか?』
だが突然、サメたちの動きが止まった。ギラギラと怒りに輝く瞳はそのままだが、クロミアが維持していた障壁からゆっくり離れていく。
だが去っていく様子もない。一定の距離を保ち、囲い込むように展開した。あまりにも不気味な光景にクロミアたちも警戒を強めるが、今がチャンスでもあると急いで浮上をはじめた──そのときだ。
クロミアは、とてつもなく大きな反応が、恐ろしい速度で海底のさらに底から近づいてきていることに気が付いた。
『──何か来る!! 逃げるよ!! どいてっ!!』
サメだけでもギリギリだったのに、これ以上ヤバい何かに構ってなどいられない。蓋をするように上に展開していたサメたちを押しのけ、風を推進力にまとめて一気に浮上していく。
『きゃぁっ!?』
『逃げられないかっ!』
それは大きな大きなサメのような何かだった。他のサメは大きくても五メートルほど。だがそれは三〇メートルは確実にある。
体中の皮膚が爛れ、あちこち傷だらけで痛々しい。だがゴブリンの顔をさらにひしゃげたような、醜い顔は夢に出そうなほど悍ましい。
統一性のないぐちゃぐちゃの歯並びのせいで、顔のあちこちに歯が刺さっている。
「ウボォォオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーー」
左右で大きさの違う瞳に浮かんでいるのは、強い怒り。決して逃がさないと、不倶戴天の敵を見つけたような反応だ。
けれどクロミアもフランソワも諦めない。宝石は絶対に持ち帰るんだと、強い意志の元、戦闘に──。
『キィ』
『なに? 今はあいつをどうにかしないと──えっ』
だが闘志に燃えるクロミアたちを前にして、ドライは主人の肩をトントンと叩いた。今は忙しいから、後にしてとチラリと視線だけ向けたとき、ドライがギュッと後ろからクロミアを抱きしめた。
その瞬間、クロミアは自分の中から宝石が欲しいという欲望が消えていくのを感じ、戸惑いの声をあげる。
『これは……ああ、そうか。そういうことか……このサメは──フランソワ! 宝石捨てて!!』
『はぁ!? そんなことできるわけないでしょ!! これは絶対にいるの! これで私を飾り立てるんだから! 捨てるなんてありえないわ!!』
ボスザメが口を大きく開けると、水中だというのに燃え盛る炎が口の中に溜まっていくのが見えた。
毒竜王ファフニールのときのような、絶対に無理だという感じはしない。
だがこれと戦うのは悪手だと、クロミアは持っていた宝石を全て海底に投げ捨てた。
するとクロミアへ向けていた、ボスザメも含めた全てのサメたちの敵意が嘘のように消え失せる。
けれどクロミア以上に宝石に執着してしまっているフランソワは、未だに怒りを買ったままだ。
完全に精神汚染を受けてしまっている。クロミアはまだ冷静に戦力を計っていられたくらいなので、そこまでではなかったがフランソワはそうではない。
『ドライ! 手を貸して!』
『キィ!』
『な、なによ! はやくあれを倒すのよ!!』
クロミアはドライと手を繋いだ状態で、少し意識をぼやけさせる毒をポチに刺し、【胡遁夢遊至人】の力を意識しながら意識をシンクロさせていく。
もうボスザメのブレスは、今にも吐き出されそうだ。それでも慌てず、じんわりと染み込ませるように、自分とポチの意識を同調させていった。
『──あ、あれ?』
『ごめん、でも今回は宝石諦めて!』
『え、ええ……』
自分の宝石への異常な執着に気づかされ、動揺していたが、しっかりとフランソワでいることは維持できていたため、それなりに冷静ではあったようだ。
クロミアの言葉に頷き返し、彼女も持っていた全ての宝石を海底に投げ捨てた。
「もう盗ったりなんかしない! だから私たちを見逃して!!」
「ォォォオオオオ………………」
水の中でも伝わるように、そう大声でクロミアが叫ぶと、ボスザメはあっさり海底のさらに底へと戻っていった。
他のサメたちも、クロミアたちが宝石を採る意思はないと分かるのか、近くにはまだいるが怒りもなく、警戒心もほぼなくなり、襲い掛かってくる気配すらなくなっている。
『とりあえず戻ろう。あのサメは倒さないほうがいい気がする』
『わ、分かったわ。戻りましょう。帰って来なさい』
フランソワの人形たちも全てバッグの中に回収したところで、クロミアたちは最後まで襲われることなく、海面まで上がってくることができた。
「キィ」
「ありがとう、ドライ。助かったよ──って、何を持ってるの?」
「キィ♪」
もらっちゃったの♪と無邪気に、ドライが手に持ったそれをクロミアに見せてくる。
その小さな手の上には、あのボスザメの物であろう大きなサメの歯が一本乗っていた。
明日更新分は短くてもいいから書けるかなと思ってましたが、ちょっと準備など色々あって無理そうでした……。
特に金曜から月曜にかけては完全に帰宅できなくなるため、次の更新は29日(水)にまで伸びそうです泣




